九州吹奏楽コンクール鹿児島県代表(中学生・高等学校の部)応援コンサート | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

8月18日は、鹿児島市の宝山ホールで開催された《九州吹奏楽コンクール鹿児島県代表(中学生・高等学校の部)》を鑑賞。


遠くから見ると周囲が南国風の宝山ホール。


到着した時には、もう開場待ちの観客で長蛇の列。




近くには、西郷隆盛銅像と柴犬の像。




リアルな造りで、かわいい。ワンワン!

パンフレット


プログラム変更で神村学園中等部・高等部の吹奏楽部(100名)は、1番に出演。

1曲目では、2024年度 吹奏楽コンクール課題曲Ⅰ『行進曲「勇気の旗を掲げて」』を軽快に演奏。

奄美大島 出身のフルートパートの部員さんがピッコロを吹いて、きれいに響かせていてソロも見事。

ステージ端ては、コントラバスを弾いて低音を響かせる2人の部員さん。1人は、カラーガードの衣装を着て弾いていて勇ましい姿だった。


続いて自由曲『ドラゴンの年(2017年版)』を披露。

重厚な始まりから、ゆったりした流れでのイングリッシュホルンの聞かせ所の響き、アルトサックスやトランペットの響きが見事。

穏やかな雰囲気の流れでのフルートパート、ピッコロとフルートの両吹きの部員さん、ホルンの演奏など心を打つ、きれいな響きで感動。

勢いを増していき終盤の勇壮な盛り上げは、迫力があり序盤からの柔剛それぞれの多彩な表現が洗練された響きで、魅力的な演奏だった。


続いて雰囲気が変わり、奄美大島 出身のフルートパートのピッコロの部員さんがマイクを持つと司会役になり元気いっぱいな進行。

笑顔で、夏の全国高校野球で野球部が勝ち進んでいる報告をすると、今から野球応援メドレーを披露する事を高らかに宣言。

ヒットテーマ曲『シャイン・ダウン』、得点テーマ曲『オー・シャンゼリゼ』、『戦闘開始』、『ジャンボリ・ミッキー』、最後にチャンステーマ曲『ジンギスカン』を、力強い声出しと共に演奏して披露。

数人の部員さんがステージ上から客席にまで下りてきて通路の所で演奏して、目の前でピッコロやフルートの部員さんが吹いていて、かっこよかった。

演奏と共にカラーガードの部員さんのパフォーマンス、バトンを使っている部員さんが高度なテクニックを披露するパフォーマンスもあり、華麗な彩りとダイナミックな見せ場。

顧問の久木田先生もテンションが高く、体を大きく動かしてステップなど元気いっぱいで部員の皆さんと共に楽しそうで良かった。

まさに見応え、聞き応えありの最高の応援パフォーマンスだった。

この後に、夏の全国高校野球に出場している野球部の応援で甲子園球場に出発するそうで、部員の皆さんが「行ってきまーす!」と言って元気にステージから退場していった。 


神村学園の吹奏楽部のフルートパートも、きれいに響かせていて素晴らしかった。

奄美大島 出身のピッコロの部員さんも美しい演奏を響かせていたり、元気いっぱいな進行で司会者としても大活躍で見事に存在感を示していた。

ステージ端では、2人の部員さんがコントラバスを弾いて低音パートも強力。1人の部員さんがカラーガードでも華麗に活躍していて、かっこよかった。


鹿児島市立 武中学校の吹奏楽部(41名)は、課題曲でⅠ『行進曲「勇気の旗を掲げて」』を披露。

ピッコロとフルート両吹きの部員さんの聞かせ所も見事で、トロンボーンの響きが力強かった。

自由曲は、『吹奏楽のための風景詩「ジャングル」』という曲を披露。

数人のパーカッションの部員さんが、腰の辺りの位置でベルトのような物で固定している民族楽器のような打楽器を打ち鳴らしていて迫力があり、声出しもあったようで情熱的。

トランペットやホルンの響きも熱く、野性的な雰囲気で勇ましさに満ちた演奏だった。


続いて2人の部員さんが登場すると司会役になり、元気いっぱいな進行。

1人が何かセリフを間違えたようで、もう1人の部員さんが肩の辺りをポンと軽く叩いて漫才の突っ込みのようで、おもしろかった。

一気に明るい雰囲気になった所で、『ぼよよん行進曲』を披露。

軽快な演奏が始まるとステージに数人の部員さんが登場してダンスを繰り広げ、司会役の2人の部員さんが歌い上げていく。

今度は、指揮をしていた先生の肩を叩くようにして誘うと先生も部員の皆さんと共にダンスに参加して、軽やかな動き。

先生と部員さん仲良く楽しんでいて、ほのぼのする雰囲気で良かった。


最後は、SHISHAMOの『明日も』を披露。

いろいろな楽器パートの部員の皆さんが、軽やかに動きながら軽快な響きの演奏。

楽しいながらも、さわやかな雰囲気の盛り上げ締めで良かった。


鹿児島市立 和田中学校の吹奏楽部(32名)は、吹奏楽コンクール課題曲でⅠ『行進曲「勇気の旗を掲げて」』を軽快に披露。

ステージ端の低音パートでコントラバスを弾いて活躍していた部員さんが、かっこよかった。


自由曲は『白虎繚乱〜なれし御城に残す月影〜』という曲を披露。

ヴィブラフォンが響くなど荘厳な雰囲気の始まりでのフルートソロが見事で、きれいな響き。

きれいにピッコロも響いていて勢いよく重厚な雰囲気になっていくと、パーカッションの部員さんが和太鼓を演奏していたようで和の雰囲気で力強く、かっこいい。

ゆったりした流れでの穏やかな雰囲気が好きで、心を打つ聞かせ所。

終盤の、和の雰囲気を保ちながらの盛り上がりが情熱的で素晴らしかった。

続いて最後は、テレビCMなどでも有名な『HAPPY』を披露。サックスパートの部員さんの響きが、かっこよかった。

雰囲気を変えて、いろいろな楽器パートの部員の皆さんが軽やかに動きながら、さわやかな雰囲気での楽しい盛り上げ締めだった。


ここで休憩となり再開してから最初に、鹿児島市立 武岡中学校の吹奏楽部(39名)が出演。

課題曲は、Ⅰ『行進曲「勇気の旗を掲げて」』を軽快に披露。

低音パートでコントラバスを弾いていた部員さんが、かっこよかった。

自由曲は、『マードックからの最後の手紙』(2021年版)を披露。

きれいなフルートソロの聞かせ所、ピッコロやソプラノサックスの響きが素晴らしく、効果的なピアノの演奏も良かった。

荘厳な始まり、衝撃的な出来事を表す荒々しく力強い流れ、その後の鎮魂を示していく流れの表現も見事で心を打つ演奏。


続いて雰囲気を変えて『カイト』の演奏では、暖かみがあるトランペットの響きが良かった。

最後に『風になりたい』を演奏して、さわやかな雰囲気での盛り上げ締めだった。


出水中央高校の吹奏楽部(54名)は、課題曲Ⅰ『行進曲「勇気の旗を掲げて」』を選曲で軽快に演奏。

自由曲は、『アウディヴィ・メディア・ノクテ』を披露。

重厚な響き、讃美歌のような穏やかな流れ、ジャズのような軽快な流れ、終盤の疾走感がある流れを経て情熱的な盛り上げ、それぞれが見事に磨き上げれた表現による響きで素晴らしい演奏だった。


部員さん(部長さん?)が九州吹奏楽コンクールで頑張ってきますという意気込みを語っていたりもして清々しいアピールだった。


続いて、雰囲気を変えて『カーペンターズ・フォーエバー』を披露。

国境と世代を越えて愛され続けている名曲のメドレーを軽快、ゆったりと披露。

サックス、トロンボーン、オーボエなど、いろいろな楽器パートの聞かせ所があり最後に熱い響きのトランペットソロが、かっこよく決まって、さわやかな盛り上げ締めだった。


松陽高校の吹奏楽部(55名)は、課題曲Ⅰを選曲して軽快に披露。

自由曲は、『宇宙の音楽』を披露。

見事なホルンソロが印象的な序盤から重厚な流れ。ゆったりした流れでのイングリッシュホルンのの聞かせ所。穏やかな雰囲気の流れでのフルートやピッコロなどの、きれいで心を打つ響き。

終盤の壮大な雰囲気へと発展していく盛り上げが迫力があり、それまでの多彩な表現を含めて全てが素晴らしい演奏だった。

2人の部員さんが躍動感がある動きでコントラバスを弾いて低音を響かせていた姿も、かっこよかった。

続いて、雰囲気を変えて吹奏楽の人気曲『宝島』を演奏。

サックスパートの部員さんの勇壮なソロがあったり、アンサンブルのような聞かせ所では、見事に美しく響き合っていて、さすが松陽高校と思わせてくれるような素晴らしい響き。

親しみやすい演奏曲でも演奏技術や表現力の高さを示して、さわやかで明るく楽しい盛り上げ締めだった。


この日は、どの出演校も良さがあり鹿児島県の学校の吹奏楽部の表現力の高さを実感できて楽しく感動的で充実した演奏会だった。

全ての出演校の吹奏楽部の皆さん。
九州吹奏楽コンクールに向けて練習を進めている成果を示して、持ち味の楽しいパフォーマンスも披露して観客を魅了ありがとうございました、お疲れ様でした!