希望が丘高校の吹奏楽部:第12回定期演奏会 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

2月25日は、なかまハーモニーホール(福岡県中間市)で開催された希望が丘高校の吹奏楽部の定期演奏会を2年ぶりに鑑賞。



カラフルな希望が丘高校のバス。

チケット

ロビーに掲示されていた立派な横断幕

制服、座奏用の衣裳、マーチングやカラーガード用の衣裳が展示されていた。


いろいろな団体から祝電が届いていた。

自分の母校の、九州国際大学付属高校の吹奏楽部からも届いていた。

精華女子高校の吹奏楽部からも届いていた。

パンフレット

プログラム



〈1部〉は、クラシックステージで1曲目で2023年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅲ『レトロ』を披露。

疾走感がある流れで始まると、ゆったりした中盤でフルートの響き、トランペットやアルトサックスの聞かせ所の響きも見事。

素早い動きで、いろいろな楽器を兼任していたパーカッションの部員の皆さんの演奏も見事。

打楽器が力強く響いていたりヴィブラフォンの響きも、かっこよかった。

親しみやすい雰囲気の課題曲で、楽しく開演を飾っていたオープニング曲だった。

演奏の合間には、長船麻理子さんが司会者として曲紹介などの話で朗らかに進行していた。


2曲目では、『ブラスロック組曲』という曲を披露。

軽快な流れの序盤でユーフォニアム、トランペット、アルトサックスのソロがあり勇壮な響き。

穏やかな流れの中盤でホルンのソロがあり、魅力的な響き。

きれいにフルートやアルトサックスも響いていたようで暖かみがある雰囲気で発展していき、心を打つ演奏で感動。

終盤に再び軽快な流れ。多彩な聞かせ所があった表現で、聞き応えがあった演奏だった。


3曲目では、『マードックからの最後の手紙』(小編成版)を披露。

低音が響いて荘厳な雰囲気の始まりから、刻々と変化する状況が描かれていく表現。

トランペットやアルトサックスが中心的に響いていき、ホルンの響きも好き。きれいなフルートの響き。

パーカッションの部員さんがピアノを弾いていて多才で、魅力的な鍵盤の響き。

豪華客船での楽しそうな船旅の始まりから海難事故の衝撃を経て、終盤の鎮魂のように穏やかに発展していく穏やかな流れが優しい響きで感動的。

ストーリー性がある曲を見事に表現していて、素晴らしい演奏だった。


〈第2部〉は、ポップスステージで『KIBOU ステーション』と題して、テレビ朝日系で放送されている音楽番組の『ミュージックステーション』のような企画を実施。

あのBGMが流れてスクリーンにロゴのような画像が映って始まると、出演者を演じるような部員の皆さんによるトーク映像が上映されていく。

好きなドラマやアニメやゲーム、卒業後に免許を取得して憧れの車に乗りたいなど陽気なトークで盛り上がっていた。

幕が上がって開演するとステージ右側には、あのMステの最初に出演者が下りてきて登場する時に使う階段が設置されていて、スタジオの雰囲気を再現。

電飾で光っていて、本格的な造りの階段となっていて力作だった。

そこから、黒いサングラスを着用するなどタモリさんのような姿になった男子部員さんと司会者の長船さんが登場して進行。


まず最初に二人の女子部員さんがPUFFYの『愛のしるし』を振り付けと共に、仲良く軽やかに歌い上げていた。

歌披露の後には、二人それぞれの子供の頃の写真がスクリーンに上映されて、ほのぼのする雰囲気だった。


ここからイントロクイズの企画。ステージ上の部員の皆さんが何かの曲の最初を少しだけ演奏。

その後にステージに3つの曲名が示されて部員さんが読み上げ、『「◯◯(曲名)」と思う人?』と言うと観客が、正解と思った曲名の時にサイリウムを振って反応する事で解答する流れの三択問題。

1曲目の正解は、星野源さんの『ドラえもん』

ドラえもん、のび太を演じる部員さんが登場するとステージ上や客席の通路を通ってホール内を回りながら歌っていき、活発な動きで盛り上げていた。


2曲目の正解は、ZARDの『負けないで』

演奏が始まると、パーカッションの女子部員さんが登場して上手に歌い上げていた。

歌披露の後に司会者の長船さんからインタビューを受けて「何か負けないものがありますか?」という質問。

女子部員さんは、「絶対音感」と答えていた。4歳からピアノを習っているとの事。

上手に歌い上げた後に見事に長所をアピールしていて、かっこよかった。


3曲目の正解は、米米CLUBの『浪漫飛行』

頭に常時かが付いた帽子や白い衣裳を着用した個性的な衣裳を着て登場した男子部員さんが、上手に歌い上げていた。

歌披露の後に司会者の長船さんが衣裳を見て「これは、シーツ(寝具)ですか?」などの冗談を言っていて、おもしろかった。


スクリーンでは、何か上映。男子部員さんが仮面ライダーのような変身ポーズから、巨大な恐竜の着ぐるみを着た姿になると希望が丘高校の敷地を通ってから定期演奏会の会場の、なかまハーモニーホールに向かっていくような映像。

その恐竜の姿になった男子部員さんがステージ上に登場して、他の部員の皆さんと共に横列なって整列すると『東京ブギウギ』を披露。

NHKの朝ドラで注目を集めている曲でもあり、軽快に盛り上げていた。


続いてスクリーンに『魔女の宅急便』の画像が上映されていて、よく見ると顧問の楢橋純子先生がキキになって映っていた。

その後に今度は、あのNHKの番組のチコちゃんのお面やピンク色の衣裳を着用して登場すると『魔女の宅急便』のオープニング曲の『ルージュの伝言』を歌い上げて不思議な雰囲気ながらも楽しかった。

部員さんと共に先生も定期演奏会を楽しんでいたようで、いい光景だった。

歌い終えて退場するとステージ端の見えない所からチコちゃんのように「ボーッと生きてんじゃねーよ!』と言っていたようで、おもしろかった。


続いてカラフルな衣裳を着た男子部員さんが嵐になりきって『GUTS!』を披露。

軽やかな動きで仲良く歌い上げて、爽やかに盛り上げていた三人だった。

Mステを題材にして、出演者それぞれ好きな歌を思い思いに披露していて楽しめた企画だった。


〈3部〉は、マーチングステージで最初に『UZU』というタイトルでパーカッションショーを披露。

ステージ上で3人のパーカッションの部員さんがドラムセット、ティンパニ、ティンバレスを演奏。

中盤には、ステージ上が暗くなると3人の白い衣裳の電飾が光っていたようで幻想的な光景の中で、息を合わせて手拍子による見せ場や聞かせ所。

終盤に再び打楽器の演奏になり、趣向を凝らしたパフォーマンスを織り混ぜながら力強い響きで勇ましいショーだった。


続いてカラーガードショーは、『Believe』というタイトルで披露。

二人の女子部員さんが、笑顔で楽しそうにパフォーマンスを繰り広げていた姿が印象深く清々しい光景。

軽やかで躍動感があり、フラッグを片手で使ったり両手で使ったり鮮やかな彩りで華麗。

仲の良さが伝わってくるようで、見事に息を合わせて爽やかで記憶に残る魅力的なショーだった。

気心が知れた二人の仲の良さが、パフォーマンスを楽しみながら観客を魅了するカラーガードショーを作り上げられた要因なのかもしれない。

3年生の部員の皆さんから後輩の部員の皆さんに向けて、今までの感謝や新体制に向けての激励をするコメントを集めた動画の上映もあり、心暖まる言葉の数々だった。


ステージドリルは、『SIR DUKE』と『IN THE STONE』の2曲を演奏しながら披露。

力強いトランペットの響きが印象深く、サックスやユーフォニアムも魅力的な響き。

きれいにフルートも弾いていた。バッテリーなどのパーカッションの部員さんも効果的に盛り上げ。

演奏に合わせてステージ上で、整然と展開していく隊列の動きも見事。

再び息を合わせた、二人のカラーガードの部員さんのパフォーマンスも美しい彩り。

洋楽のヒット曲に乗せて、かっこよく楽しく華麗なショーを作り上げていた素晴らしいマーチングだった。


スクリーンでは、今年度の活動を紹介する画像も上映されていた。

コンクールなどの大会に出場やイベント出演など依頼演奏、野球応援、ほのぼのする先生の誕生日祝いなどもあったり日常の光景が次々に紹介されていき、充実した活動を過ごせた様子が伝わってくるようで清々しく感動。

観客に感謝の気持ちを込めて合唱も披露。EXILEの『道』を選曲して横列に並んだ部員の皆さんが爽やかに歌い上げていき、心を洗われるようだった。


顧問の楢橋先生による、卒部していく3年生の紹介もあった。

1人ずつ名前を呼ばれていく時に、その部員さんの友達などの関係者が客席から大きな声で声援を贈っていた。

ステージ上では、同じ楽器パートの後輩の部員さんが花を渡していった光景も良かった。


3年生を代表して部長さんが挨拶。

今年度は、大会や依頼演奏などの出番が多く大変ながらも、たくさん思い出ができましたと充実感が伝わってくる思いを語っていた。

お世話になった方々への感謝の思いも示して、見事に部長としての大役を終えていた姿だった。

吹奏楽部の3人の先生方に部員さんから花束を贈呈するサプライズもあり、ほのぼのする光景。


スキマスイッチの『奏』では、3年生の部員さんがソロをつないでいくリレーを披露。

グロッケン、アルトサックス、トランペット、ホルン、ユーフォニアム、スーザフォンだったようで3年間、取り組んできた楽器の演奏を、かっこよく披露していく姿と響きが感動的で素晴らしい名演だった。


これで終演とならず鳴り止まない観客に応えるように、下りていた幕が上がりアンコールの流れになると何か軽快な曲を披露。

お別れムードを吹き飛ばして、どの楽器パートの部員さんも楽しそう。

カラーガードの二人の部員さんも、軽やかな動きのパフォーマンスで彩り。

明るく元気に盛り上げ締めで終演。


2年ぶりに来た希望が丘高校の吹奏楽部の定期演奏会は、11人の部員さんで表現力が高く聞き応えがある響きの演奏、趣向を凝らしていて歌や映像による楽しいパフォーマンス、勇壮で華麗なパーカッションショーやカラーガードショーやマーチング、感動的な合唱など充実したプログラムで、いろいろな事に挑戦してきた練習の成果を爽やかに披露していた今年度の活動の集大成だった。

中心的なトランペット、サックスパート、ホルンの響きが印象深く、きれいに響かせていたフルート男子の部員さんも最高だった。

複数の楽器を兼任して盛り上げていたパーカッションの部員さん、演奏に厚みを加えていたトロンボーン、ユーフォニアム、チューバやスーザフォンの部員さんも見事に希望高サウンドを形成。

仲が良さそうな二人のカラーガードの部員さんによる息が合った、華やかなパフォーマンスでの彩りも素晴らしかった。

楽器を演奏するのが好きな、いい仲間たちが集まって、みんなで音楽を楽しんでいるような光景が清々しく、それが希望が丘高校の吹奏楽部の良さがあるような演奏やパフォーマンスを作り上げている要因となっているのかもしれない。本当に爽やかで魅力的な団体。


希望が丘高校の吹奏楽部の皆さん。
久しぶりに来て良かったと思わせてくれた、魅力的な定期演奏会を開催ありがとうございました、お疲れ様でした!