第51回 マーチングバンド全国大会 九州予選 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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主に吹奏楽やマーチングなどの音楽鑑賞、、ミュージカル鑑賞、舞台鑑賞、スポーツ観戦に行った記憶、感想を書き記していくブログ

11月12日は、大分県別府市のビーコンプラザで開催された《第51回マーチングバンド全国大会九州予選》(高等学校の部)を鑑賞。






地元の福岡県立 北筑高校の吹奏楽部(福岡県)は、『ICARUS~可能性の翼~』というテーマで披露。

部員たちが伝統の青いマーチングを着ている姿が勇ましく、ピットやフルートソロが響いて始まると整然と流れるように展開していく隊列。

重厚な響きの演奏で力強いバッテリーやピット、トランペットやトロンボーンやメロフォンの響き。

紫色の衣裳を着たカラーガードの部員たちが、華麗な動きでライフルも使って勇ましいパフォーマンス。

アルトサックスのソロの聞かせ所もあって、見事な響き。

フロアに2枚の蝶の羽根のような大道具が設置されていて、その間に部員さんが入って蝶のような姿でトランペットを吹くという見せ場があった。

蝶の羽根の小道具もあり、それを部員さんが持って動き回っていた。

トロンボーン、ソプラノサックスの聞かせ所もあって魅力的な響き。きれいにフルートやピッコロも響いていた。

勢いを増していく終盤の盛り上がりでカラーガードの部員たちは、色鮮やかな羽根を両腕に装着して蝶が舞うように動き華やかな姿。

最後には、フロアにマットが敷かれていき鮮やかな色彩の花畑が広がっていったようだった。

テーマで『翼』を示しているという事で、やはり蝶の羽根をイメージしたパフォーマンスが特に印象深かった。

終盤に色鮮やかな蝶が舞い花畑が広がっていくパフォーマンスで、何かに挑戦して懸命に取り組み続ける人に何かを得られる無限大の可能性がある事を表現しているように見えた。

まさに吹奏楽とマーチングに挑戦し続けてきた北筑高校の吹奏楽部員たちの思いを、フロアで描いていたのかもしれない。

カラフルで鑑賞していて楽しく清々しさもあり、きれいなマーチングで素晴らしかった。

北筑のフルートパートも素晴らしく、きれいに響かせていた。


地元の北筑高校の吹奏楽部は、いつも夜遅くまで部員たちが練習している響きが聞こえて努力が伝わっていた。

その日頃の努力の積み重ねの結集を本番のフロアで披露していた部員たちの姿は、かっこよかった。

表彰式では、全国大会に届かなかったけど金賞を受賞おめでとう。

北筑高校の吹奏楽部の皆さん。
さすが地元の公立の星で魅了してくれたマーチングを披露ありがとうございました、お疲れ様でした!


近大福岡高校の吹奏楽部(福岡県)は、『Wicked~誰も知らない、もう一つのオズの物語~ 』というテーマ。

演奏する部員たちが青いマーチングを着て披露。力強くトランペットやトロンボーンが響いて始まり、緑色の衣裳を着たカラーガードの部員たちがフラッグで彩り。

バッテリーやピットも力強く響き、隊列が整然と展開。

ゆったりした流れになると、きれいにフルートが響いてピッコロのソロと共にカラーガードの部員さんの優雅なダンスの見せ場が魅力的。

ここの穏やかな雰囲気が特に好きで、大きく響いてくるものがあって感動。客席で見ていた近大福岡の関係者さんは、泣いたかもしれない。

その後の暖かみがあるトランペット、メロフォンやサックスの響き、カラーガードのフラッグによる彩りも良かった。

終盤の盛り上げも清々しく、爽やかに魅了してくれたマーチングだった。

カラーガードの部員たちが序盤に暗い色合いのフラッグを使っていたのが中盤から、明るい色合いのフラッグを使うようになっていったのが何かストーリー性を感じられたのも良かった。


今年は、定期演奏会や飯塚街道まつりでの演奏を聞かせてもらえてマーチングバンド九州予選に出場も、楽しみにしていた。

その期待に応えてくれて、本番のフロアで堂々と披露していた部員たちの姿が頼もしく見えていた。


福岡県飯塚市の近大福岡高校の吹奏楽部は、マーチングバンドの大会に飯塚市から出場している筑豊の星。

フルートやピッコロの部員さんの響きも魅力的で、少数精鋭のカラーガードの部員たちのパフォーマンスが見事で、かっこよかった。

表彰式では、銀賞という結果ながら好きな表現の響きやパフォーマンスで素晴らしかった。

近大福岡高校の吹奏楽部の皆さん。
さわやかな雰囲気で魅了して感動させてくれたマーチングを披露ありがとうございました、お疲れ様でした!


福大大濠の吹奏楽部(福岡県)は、『BLOOD』というテーマ。

部員たちが赤の上に黒い衣裳を着て、口をマスクのように覆って登場したようだった。

重厚な響きの演奏。赤い衣裳をを着たカラーガードの部員たちが、躍動感があるパフォーマンス。バッテリーやピットも力強い響きだった。

隊列が流れるように整然と展開するだけでなく、多彩な見せ場を示していく。

ソプラノサックスの部員さんの聞かせ所があって、魅力的な響きだった。

きれいに響かせていたフルートパートも、隊列の中で躍動感があり勇ましかった。

何か赤い布が伸びていくと、部員たちが持って絆で結ばれていくように見えた。

その後も大きな赤い布が伸びるように広がっていくと血管のようで、隊列が巨大な生命体のように見えていた。

部員たちが豪快に何か赤い布を投げ上げていたパフォーマンスもあり、豪快な見せ場。

直訳すると血という意味の『Blood』というテーマで暖かみも感じる絆も感じさせながらも、躍動感がある生命のような力強さもあって情熱的で鮮やかな赤の色彩が印象深いマーチングだった。

表彰式では、金賞を受賞して全国大会に推薦おめでとう!


大牟田高校の吹奏楽部(福岡県)は、『龍の水を得るが如し』というテーマ。

部員たちが今年度から今まで見た事が無いような赤い衣裳を着ていた。新衣裳かな。

後方のプロップに掛け軸のように『龍の水を得るが如し』と示されて和の演出。

センターでは、カラーガードの部員さんが虚無僧のような姿でダンスをしていて、不思議な雰囲気。

重厚な演奏、バッテリーや和太鼓それぞれの打楽器が力強い響き。

ゆったりした流れで、きれいな響きのピッコロやソプラノサックスの聞かせ所があったようで魅力的。トランペットも暖かみがある響き。

カラーガードが鮮やかで、勇ましい動きのパフォーマンス。キラキラした青系のフラッグによる彩りが、きれい。

フロアに設置されていた台に和太鼓が入っている仕掛けがあったようで演奏する流れがあり、力強い響き。

最後は、青と白と紫の幕が左右から締まるように広がっていき中央に巨大な龍の絵が示されて勇壮な締め。

力強い和太鼓の響きと多彩な和の雰囲気により、テーマで示している龍の存分が感じられたようで迫力があったマーチングだった。

表彰式では、金賞を受賞して全国大会に推薦おめでとう!


専修大学熊本玉名高校VENTURES(熊本県)は、『Into the sky』というテーマ。 

部員たちが色鮮やかな衣裳を着て披露。力強さと暖かみもある響きの演奏。

神秘的なダンスもあったようで、カラーガードの彩りも華やか。

大きな双眼鏡で遠くを見るようなパフォーマンスもあり、ほのぼのする雰囲気。

鮮やかな色彩が印象深くテーマで示している空を感じられたような、華やかなマーチングだった。

表彰式では、金賞を受賞して全国大会に推薦おめでとう!


大分商業高校の吹奏楽部(大分県)は、『鬼殺 KISATSU ―悪鬼滅殺血風譚―』というテーマで『鬼滅の刃』が題材。

フロアに、赤い建築物をイメージするような大道具が設置されていて雰囲気作り。

『残響散歌』を演奏していたようで、勇壮な雰囲気で重厚な演奏。トランペットやトロンボーン、バッテリーやピットも力強い響き。

カラーガードのフラッグによる彩りも鮮やかで、ライフルも使ったり、刀で戦うような動きもあったり勇ましいパフォーマンス。

ゆったりした流れもありクラリネット、フルートやピッコロ、サックスなど、きれいな響き。

アルトサックスのソロの聞かせ所もあり、魅力的な響き。

終盤に『竈門炭治郎のうた』を演奏していたようで感動的な雰囲気。

後方に2つの扇子が登場して示される流れもあり、豪快なパフォーマンス。

高揚感がある終盤の盛り上がりで最後は、後方に巨大な鬼の顔が登場してド派手な締め。

『鬼滅の刃』の世界観を演奏とパフォーマンスの両方で見事に表現して、熱く勇壮で見応え・聞き応えがあった大迫力のマーチングだった。

表彰式では、金賞を受賞して全国大会に推薦おめでとう!


慶誠高校の吹奏楽部(熊本県)は、『Puzzle~幸せの1ピースを求めて~』というテーマ。

プロップやフラッグに、パズルのイラストが描かれていてイメージ作り。重厚な演奏、きれいな響きの聞かせ所。

終盤にカラーガードのキラキラしたフラッグによる彩られ、フロアに敷かれたマットの上でパズルの形の布を裏返すと次々にカラフルになっていた。

テーマで示していたようにパズルが完成していく様子を通して、何か幸せな事が見つかる光景を描いていたような清々しさがあったマーチングだった。

表彰式では、金賞を受賞おめでとう。


八女学院中学・高校の吹奏楽部(福岡県)は、『空想 ‐ソラオモイ‐』というテーマで披露。

指揮台に上がったドラムメジャーの部員さん最初に観客に向かってアピールする時の、いい笑顔が印象深かった。さわやか◎

重厚な演奏で力強いバッテリーやピットの響き。カラーガードの部員たちがフラッグによる彩りや、ライフルを使ったパフォーマンスが見事。チューバの低音の響きも、かっこよかった。

プロップのイラストが最初に青空や白い雲だったのが終盤には、夜空に変わっていたようで空を題材にして演奏やパフォーマンスを通してフロアで、さわやかに描き上げていた印象のマーチングだった。

表彰式では、銀賞を受賞お疲れ様でした。


長崎工業高校の吹奏楽部(長崎県)は、『~時代劇絵巻~』というテーマ。

1台のプロップに富士山が描かれていて、後方が台に家紋のような何か記号のような絵が描かれていて雰囲気作り。

『必殺仕事人』のテーマ曲の演奏で始まり、続いて演奏されていたのが『大江戸捜査網』のテーマ曲で勇壮な雰囲気。

その後『銭形平次』のテーマ曲が演奏されて、勇壮な雰囲気が続いていく。

ユーフォニアム、ホルン、オーボエ、フルートがきれいに響いていたようだった。

続いて水戸黄門の御老公が、あの世直しの旅での黄色や紫の衣裳を着て、助さんや格さんと共に登場。

「この紋所が目に入らぬか」と、あの名場面の再現もあり、江戸時代の町民のように土下座をしていく後方の部員たち。

『大岡越前』のテーマ曲も演奏されて、サックスの響きが印象深かった。

今度は、『暴れん坊将軍』の勇壮演奏が始まると白い衣裳を着た松平健さんが演じる八代将軍の、徳川吉宗公が登場。刀を持って勇ましく戦うような姿もあり、かっこいい。

さらに『マツケンサンバⅡ』の軽快な演奏が始まると今度は、金色のキラキラした衣裳を着た松平健さんが登場。

マーチングの中で松平健さんが『暴れん坊将軍』と『マツケンサンバⅡ』の両方の姿で登場して、すごい大サービスの豪華な見せ場。

終盤には、『暴れん坊将軍』の徳川吉宗公が勇ましく正面に向かってくると隊列が続いてくるカンパニーフロントがあったようで、かっこよく熱い見せ場。

個人的に時代劇が大好きなので鑑賞していて楽しく、選曲や演奏もパフォーマンスも好きで最高。

特に好きな『暴れん坊将軍』の見せ場も見事に松平健さんの、かっこよさを再現していて素晴らしかった。

これは、時代劇が好きな先生方や保護者の方々も喜んでいたかもしれない。

客席で爆笑して存分に楽しめて、おもしろいマーチングだった。

表彰式では、銀賞ながら楽しませ所が多く観客を魅了してくれたマーチングを披露お疲れ様でした。


大分西高校の吹奏楽部(大分県)は、『The Wind Forest』というテーマで披露。直訳すると風、森。

フロアには、木が描かれた大道具や後方に地球のような青い球体が入った台が設置されていた。

クラリネットのソロがあったようで、宮崎駿 監督の映画『となりのトトロ』の久石譲さん作曲のBGM『風の通り道』を力強い雰囲気で序盤に演奏していた。

トランペットの聞かせもあったり、カラーガードの部員さんが葉をイメージするようなフラッグで彩り。『トトロ』のエンディング曲も演奏していたようで躍動感がある雰囲気。

切ない雰囲気の『メイがいない』も演奏していて、メロフォンの聞かせ所のようだった。『さんぽ』も軽快に演奏していた。

終盤には『トトロ』以外の久石譲さん作曲の曲も穏やかに演奏していたようで、きれいにクラリネットが響いていたようだった。

最後には、サツキとメイが夜に家の庭でトトロと踊ると小さな芽が大木に成長していった場面を再現するように、フロアの中央に巨大な緑色の大木が現れると成長するように上に伸びていく演出で壮大な締め。

後方では、青い球体を部員さんが投げ上げていて地球上での大自然を表現しているように見えた。

『The Wind Forest』テーマで示していたように風を感じる選曲と演奏の響き、そして森を感じさせる演出によって清々しく、さわやかな雰囲気。

好きな曲を聞けて多彩な演出で清涼感があり、すごく良かったと思う。

表彰式では、銀賞という結果ながら風と森を題材にして見事にフロアで描き上げた素晴らしいマーチングを披露お疲れ様でした。


大分東明高校の吹奏楽部(大分県)は、『Duality~交錯する想い~』というテーマ。

『ジキルとハイド』を題材にいていたようで、聞き応えがある響きの演奏。ソプラノサックスが印象深かった。

カラーガードの華麗なフラッグによる彩りと、勇ましい動きのパフォーマンス。『In His Eyes』も演奏していたようで魅力的な響き。

名作ミュージカルを題材にして多彩な表現の演奏やパフォーマンスで、見応え・聞き応えがあったマーチングだった。

表彰式では、銀賞ながらフロアで見事に『ジキルとハイド』の世界観を表現していたマーチングを披露お疲れ様でした。


藤蔭高校の吹奏楽部(大分県)は、『Ghost』というテーマ。

部員たちが頭から黒いずきんを着用して、顔に白い仮面を着用していた。

コーラスが響いてフロアを覆っていた巨大な布が移動していくという、序盤から壮大な演出。

重厚な響きの演奏、ゆったりした流れの聞かせ所もありサックスパートが印象深い響き。

フロアに設置されていたベッドに寝ていた少女が起き上がり、ストーリーが展開されていく。

ベートーヴェンの『月光』も演奏していてピット、アルトサックスのソロ、サックスパートのアンサンブルのような聞かせ所があったようで、ゴーストが潜む暗闇の雰囲気を作り上げているような見事な演奏だった。

フロアには、ドアも設置されていて楽器を演奏する部員さんや少女を演じる部員さんが使ったりなど重要な大道具。カラーガードの部員さんも効果的なパフォーマンス。

最後には、ドアから出てゴーストから逃れようとした少女が暗闇に引き込まれていく衝撃的な締め。

選曲と演奏の響きも見事で、少女が直面していた暗闇に潜むゴーストの恐怖感を多彩に表現していた。

表彰式では、見事に金色を受賞おめでとう!


沖学園高校の吹奏楽部(福岡県)は、『ツワモノ』というテーマ。

重厚な響きの演奏で、和太鼓も効果的に響いて力強く雰囲気を作り上げていた。ピットの響きもキラキラ。

『鎌倉殿の13人』のテーマ曲を演奏していて、勇壮な雰囲気。

和装のような衣裳を着たカラーガードの部員たちは、赤いフラッグを使って情熱的な雰囲気で盛り上げ。

和の雰囲気の選曲と演奏の響き、色鮮やかで真っ赤なカラーガードでテーマで示していた『ツワモノ』を見事に表現していた。

表彰式では、銀賞を受賞ながら勇ましいマーチングを存分に披露して観客を魅了お疲れ様でした!


この日は、出場団体それぞれの良さがあって見応え聞き応えがあったマーチングバンド九州予選だった。

日頃の練習の成果を披露していた各学校吹奏楽部の皆さん、お疲れ様でした!