9月10日は、福岡国際センターで開催された《福岡マーチングバンド&バトンフェスティバル2023》(マーチングバンド九州大会 福岡県予選)を鑑賞。
北九州市立志徳中学校 吹奏楽部 BLUE WINGS(33名)は、『BENOIT JUTRAS Selection』というテーマで披露。
3人のカラーガードの部員さんのフラッグによる彩りや、ライフルによる勇ましいパフォーマンスも見事。
トランペットや、二人のピッコロの部員さんも力強く存在感を示す響き。
ゆったりした流れになると二人のピッコロの部員さんがフルートに持ち替えて、きれいな響き。
二人のトランペットの部員さんによるソリ、アルトサックスの部員さんの聞かせ所もあり魅力的な響き。
カラーガードの舞台さんが新体操のようにリボンを、くるくると円形に回すようにフリながら舞うようなパフォーマンスもあり、華麗な見せ場。
部員たちが揺れるように演奏していてムーディーな、いい雰囲気だった。
終盤に『INCANTATION』の演奏が始まり、一転して重厚な響きでトロンボーンやピッコロも力強かった。
部員たちが歌い始めてコーラスも入り、不思議な雰囲気を作り上げていく聞かせ所も見事。アルトサックスの響きも良かった。
カラーガードの部員たちが両手にフラッグを持って蝶のように舞う動きもあったようで、終盤にも華麗な見せ場。
勇壮な雰囲気で締め。多彩な表現の演奏やパフォーマンスで見応え、聞き応えがあったマーチングだった。
個人的に二人の部員さんがピッコロとフルートを持ち替えて両吹きも印象深く、かっこよかった。
表彰式では、金賞を受賞おめでとう!
沖学園高校の吹奏楽部(27名)は、『ツワモノ』というテーマで披露。
和楽器の笛を思わせるような見事なピッコロのソロが響いて始まると、座り込んでいた部員たちが起き上がるようにして隊列が展開。
『鎌倉殿の13人』のテーマ曲の勇壮な演奏が始まり、トランペットやアルトサックスも力強い響き。ピットに和太鼓があったようで、骨太な響きで盛り上げ。
隊列を展開していた部員たちの動き、鮮やかな赤いフラッグを持って彩っていたカラーガードの部員たちが勇ましい姿。
終盤には、巌流島の決闘に関する曲を演奏しながら隊列が展開していったようでアルトサックス、メロフォン、ピットの響きも力強く印象深かった。
日本史の二つの時代を題材にして響きも動きも躍動感があり、見せ場や聞かせ所も多く和の雰囲気で勇ましさに満ちたマーチングだった。
カラーガードの赤いフラッグによる彩りも、鮮やかに際立っていて見事だった。
日本の歴史ロマンを感じさせる雰囲気の表現が好きで、すごく良かったと思う。
表彰式では、銀賞を受賞お疲れ様でした。
久留米信愛中学校・高校の吹奏楽部(32名)は『Jekyll & Hyde』というテーマで披露。
ピット内にバッテリーのような打楽器があったようで、それぞれ軽快な響き。
カラーガードの華麗なパフォーマンスでフラッグを投げ上げてキャッチするパフォーマンスもあったようで、ダイナミックな見せ場だった。
勇壮な雰囲気でトランペットやトロンボーン、ピットの響きも力強かった。
終盤には、カンパニーフロントから展開していく流れで熱い盛り上げ締めとなっていた。
表彰式では、銀賞を受賞お疲れ様でした。
大牟田高校の吹奏楽部(59名)は、『龍の水を得る如し』というテーマで披露。
ピットに和太鼓があり、踊るような動きもあって和の雰囲気の力強さがある響き。
二人のフルートの部員さんやピッコロの部員さんが、きれいに響かせていた。
バッテリーが力強く響き、素早い隊列の展開や重厚な演奏。
カラーガードの部員たちは、フラッグやライフルで華麗なパフォーマンス。
ゆったりした流れで、ピットのヴィブラフォンの響きが印象深かった。
カラーガードの部員さんが両手に青い水玉の模様が入ったフラッグを持った動きもあったようで、きれいな彩りで華麗なパフォーマンス。
終盤のトランペットの聞かせ所の響きが暖かみがあり、穏やかな感じの締め。
タイトル通り和の雰囲気から、多彩なパフォーマンスに表現の幅が広がっていったようで爽やかな印象のマーチングだった。
表彰式では、金賞を受賞おめでとう!
地元の北筑高校の吹奏楽部(55名)は、『The sky is the limit』というテーマで『機動戦士ガンダムUCオリジナルサウンドトラック』の曲を演奏しながら披露。
トランペット、バッテリー、ピット、トロンボーンも力強い響き。
白い衣裳を着たカラーガードの部員さんは、フラッグを持って舞うように動いたりなど華麗なパフォーマンス。
アルトサックスのソロもあり、見事な聞かせ所。蝶の羽根のような絵が描かれているプロップが移動していったりなど、不思議な雰囲気の演出。
ゆったりした流れでソプラノサックスなどサックスパートやメロフォンが響いて、心を打つ聞かせ所。
終盤は、じっくり演奏を聞かせるような流れとなっていったようで締め。
今年は、あの人気SFアニメを題材に壮大な雰囲気で、かっこいいマーチングとなっていた。きれいな響きの聞かせ所や見せ場も素晴らしかった。
表彰式では、金賞と共にルネサンス賞も受賞おめでとう!
二人の部員さんが、ルネサンス賞を受賞を示すパネルを受け取ると掲げて記念撮影を嬉しそうに受けていて、ほのぼのする光景だった。
八女学院中学・高校の吹奏楽部(72名)は、『空想―ソラオモイ―』というテーマで披露。
カラーガードの部員さんが、舞うような動きのダンスやフラッグによる彩りで華麗なパフォーマンス。
ピット、クラリネットやサックスも、きれいに響いていた。
重厚な響きや素早い隊列の動きも見事。ゆったりした終盤の流れでのピットやメロフォンが、きれいな響き。カラーガードの彩りも魅力的。
トランペットのソロの響きも魅力的で、暖かみを感じさせるような締めだった。
表彰式では、金賞を受賞おめでとう!
近大福岡高校の吹奏楽部(35名)は、『WICKED』というテーマで披露。
トランペット、フルートやピッコロも力強い響き。カラーガードの部員さんの、フラッグによる彩りも見事。
ゆったりした流れで、きれいにピッコロが響いてソロも魅了。メロフォンも響いていく聞かせ所。
終盤に重厚な演奏、カンパニーフロントによる盛り上げがありV字のように隊列が展開して締め。
清々しい雰囲気もあったマーチングで、カラーガードのパフォーマンスも見事だった。
表彰式では、銀賞を受賞お疲れ様でした。
福大大濠の吹奏楽部(72名)は、今年の定期演奏会で少し披露していた注目の『BLOOD』というテーマで披露。
チューバの低音の響きやパフォーマンスも、かっこよかった。隊列の素早い展開も見応えあり。
部員たちが、ある小道具を準備して効果的に使っていたパフォーマンスも印象深かった。
これは、このマーチングのテーマを示すような何かメッセージ性がある見所なのかもしれない。
ソプラノサックスの聞かせ所もあって、きれいな響きだった。
情熱的だった序盤から終盤は、穏やかな雰囲気に変わっていった様子。
カラーガードの部員たちが暗い色のフラッグを使っていたのが終盤には、明るい色のフラッグを使っていたのも表現の変化を示していた印象。
きれいにフルートやピッコロも響いていた。最後は、優しい感じで終っていったような締めだった。
表彰式では、金賞を受賞おめでとう!
ドリスカ(80名)は、『Vampire~Beautiful Blood~』というテーマで披露。
序盤は、メロフォンのソロがあったようでベートーヴェンの『月光』を演奏していて荘厳な雰囲気から重厚な響きの演奏へ。
カラーガードのフラッグによる彩りや、ライフルによる躍動感があるパフォーマンスも見事だった。
中盤には、エルヴィス・コステロの名曲『She』の演奏でトランペットのメンバーさんのソロがあり魅力的な響きの聞かせ所で、かっこよかった。
このソロからの流れが、個人的に特に好きな演奏の響きやパフォーマンスだった。
終盤は、熱い雰囲気での盛り上げとなって締め。聞き応えがある名曲をアレンジした演奏の響きも印象深く、ヴァンパイアの恋を多彩に表現していた様子のマーチングで見応え聞き応えがあった。
表彰式では、金賞を受賞おめでとう!
精華女子高校の吹奏楽部(102名)は、『My Place』というテーマで披露。
トランペットやトロンボーンも力強く響きフルートやピッコロも、きれいに響いていた。
カラーガードの部員たちが、衣裳と同じような鮮やかなピンク色のフラッグを使った彩りもあったようで華やか。ライフルを使った勇ましいパフォーマンスも、かっこよかった。
The Jackson5の好きな名曲『I want you back』の軽快な演奏では、トランペットが力強い響き。
隊列を展開する部員たちが、ステップするように軽やかな動きのようだった。
スーザフォン隊の部員たちが、前に出てきてブイブイ低音を響かせていたパフォーマンスが好き。かっこよかった。
シンバル隊の部員たちの演奏やパフォーマンスも印象深く、勇ましい姿だった。
終盤は、『アイノカタチ』を演奏してメロフォンの聞かせ所があったようで魅力的な響き。
演奏、隊列の展開、カラーガードのパフォーマンスも見事で、かっこいいながらも感動的。
まさに今できる最高の演奏やパフォーマンスを存分に示していた盛り上げ締めで、さすが精華のマーチングだった。
最後は、志徳中学校、精華女子高校、福大大濠、ドリスカによる合同演奏で、いきものがかりの『ありがとう』を披露。きれいがフルートやピッコロも響いていた。
会場が暗くなると、穏やかな響きの演奏に合わせて前方で合同のバトンチームのメンバーたちがサイリウムが付けられたバトンを回していく、光演出のパフォーマンス。
フロアの後方の合同バンドのメンバーたち、周囲で座って見守っていた吹奏楽部などの団体のメンバーたち、客席で見守っていた団体のメンバーたちや観客が、スマホのライトを点灯させるとサイリウムのように振って幻想的な光景。
きれいな響きと光演出で、清々しさを感じさせながら終演となっていった合同演奏やバトンのパフォーマンスだった。
この後、表彰式や閉会式が行われて全てのプログラムが終了。
今回は、いろいろな出場団体それぞれの良さがあったパフォーマンスを披露していた。
幼稚園や小学校のマーチングバンドも、かわいらしさと共に隊列の展開やドラムメジャーの動き、バッテリーの演奏、カラーガードのパフォーマンスも見事で鑑賞していて楽しかった。
普段あまり見てないバトンのパフォーマンスも、好きなバンドやミュージシャンの曲をBGMに流しながら披露していたチームがあったり曲に合わせて、どんなふうにバトンや体の動きで披露していくのか興味深かった。
いろいろな大人のカラーガードやマーチングの団体のショーも、見応え聞き応えがあった。
出場していた全ての団体の皆さん。
この日に向けて頑張ってきていた練習の成果を披露、お疲れ様でした!