玉名女子高校の吹奏楽部:ニューイヤーコンサート2022 | 大歩 悠(おおぶ ゆう)ブログ《悠歩路私記》

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1月23日は、熊本県立劇場で開催された玉名女子高校の吹奏楽部の《ニューイヤーコンサート2022》を鑑賞。



入口の前には、かわいい大勢の鳥たちの展示があった。
「チケット持ってるよ~」


プログラム
表紙のイラストが、玉名女子高校の吹奏楽部の去年の吹奏楽コンクールの自由曲『マードックからの最後の手紙』の題材の、タイタニック号のイメージ。


〈1st Stage〉は、クラシカルステージ。

最初に『フォスター・ファンファーレ』と『ONE!』という曲を2曲連続で披露。

華々しく始まりホルンも力強く響いていたようで、きれいにフルートやピアノが響いて繊細な聞かせ所も見事。

コントラバスを弾いて低音を響かせていた部員さんが二人。一人がベースに持ち替えて低音を響かせていた演奏も、かっこよかった。

華やかさと軽快で力強さがあった、最初の2曲の演奏だった。


続いて『華の伽羅奢~花も花なれ 人も人なれ』という曲を演奏。これは、熊本の大名だった時期もある細川忠興の妻のガラシャが題材になっている曲。

荘厳な雰囲気の始まりから激動の時代を生きていた細川ガラシャの人生を表すような荒々しい流れ、その後の穏やかな流れが心に響く演奏。

終盤の力強い流れも、聞き応えがある演奏だった。


1st Stageの最後では、玉名女子の去年の吹奏楽コンクールの自由曲だった『マードックからの最後の手紙』を披露。

映画でも有名なタイタニック号の船員さんを題材にしている、吹奏楽界で人気の曲。

序盤の航海中の軽快なダンスを思わせる演奏の時にコントラバスの部員さんが弾かずにポンポンと表板を、たたいているのが、おもしろい。

海難事故を思わせる荒々しい流れは、悲しみに満ちた雰囲気ながらも迫力がある演奏。

終盤の鎮魂を示すような穏やかに広がっていく流れは、心に響く演奏で感動。

玉名女子が、この曲の表現の幅を見事に広げていたような名演だった。


2nd Stageは、ポップスステージ。ここから部員さんが進行役で、演奏する曲の紹介など頑張っていた。

『プロローグ・ワン』という曲は、最初に部員たちがチューニングをしていると顧問の米田先生が指揮を始めて演奏が始まっていく流れとなっていく、ユニークな曲。

2nd Stage の開演を飾っていくような、楽しい始まりの曲だった。


『メリーゴーランド』も演奏していた。軽快な流れで次々に、いろいろな楽器パートの聞かせ所が続いていって楽しい曲。

小刻みに響いていくテクニカルな演奏も見事。コントラバスの部員さんが素早い動きで弾いていく演奏も、かっこよかった。


『ラピュタ~キャッスル・イン・ザ・スカイ~』は、宮崎駿 監督の映画の久石譲さん作曲のBGMメドレー。

序盤の、ラピュタの神秘的な雰囲気を表す演奏が見事。ヴィブラフォンだったかな、かっこよかった。

中盤のダイナミックな雰囲気の演奏が、迫力がある響き。

『ハトと少年』がトランペットの部員さんのソロの聞かせ所から始まり、ユーフォニアムやホルンなどが続いて金管楽器のアンサンブル演奏のようになっていく流れも良かった。

終盤の、主題歌の『君をのせて』の躍動感に満ちた流れも心に響く演奏で感動的で素晴らしかった。


『東京オリンピック2020 入場曲より』では、あのゲーム音楽の名曲メドレーを披露。

ホルンが響いて始まると『ドラゴンクエスト』の曲演奏して勇壮な流れ。

『ファイナルファンタジー』の曲と『モンスターハンター』の『英雄の証』が続いて見事に、かっこいい演奏で素晴らしかった。


『くまもとサプライズ!』も披露。

玉名女子の定番曲で、軽快な演奏と共にステージ上で歌っていく部員さん。

たくさんの部員たちが、あの振り付けでダンスしていたり、くまモンの着ぐるみを着て陽気な動きのパフォーマンスを繰り広げていく部員さん。

しっかり熊本をアピールして、盛り上げていたプログラムだった。


〈3rd Stage〉では、『アミューズメント☆パーク!』というタイトルでステージマーチングショーを披露。

二人の部員さんがテーマパークに来て遊んでいく設定で進行しながら、いろいろな曲の演奏やパフォーマンスが次々に繰り広げられていく。

『ファンタズミック!』では、力強く軽快な響きの演奏と共にカラフルな色のフラッグを使ったカラーガードのパフォーマンスもあって華やか。

『ミッキーマウス・マーチ』の演奏では、ミッキーマウスのようなコミカルな動きのパフォーマンス。

お化け屋敷の設定の流れでは、幽霊のイメージのような白い衣装を着たカラーガードの部員さんが華麗にダンスパフォーマンス。


ピエロの姿になって登場の部員さんは、シロフォンを演奏。

数人の部員さんが、横からシロフォンを移動させていきながら回したり斜めにして傾けたりしながらもピエロの部員さんが素早い動きで対応して、演奏を続けていく。

これは、おもしろい動きを見せながらも高度な技術の演奏とパフォーマンスで、すごかった。


『ジュラシック・パーク』の曲も演奏していたようで、カラフルなグリーンのフラッグを使ったカラーガードのパフォーマンスが、きれいな彩りだった。

最後は、『バック・トゥー・ザ・フィーチャー』の曲を演奏していたようで、壮大な雰囲気の演奏とパフォーマンス。

銀テープを『ドーン!』と発射して客席に向けて降らせて、ド派手に締めていた。

『アミューズメント☆パーク!』というタイトル通り、いろいろな演奏やマーチングなどが次々に繰り広げられていって、多彩な表現で存分に楽しませてくれたパフォーマンスだった。 


穏やかな雰囲気の曲を演奏しながら、今年度の活動を振り返ったり、いろいろな方々への感謝の思いを語ったりなどの部員たちの声をスピーカーで流していたのは、清々しいプログラム。

ついに最後のプログラムになると、GReeeeNの『遥か』の演奏に乗せて部長さんが涙ながらに歌い上げていく。

やがてステージ上に横列に並んでいった3年生部員たちも、一緒に歌い上げていって感動的な光景だった。

部長さんが、あいさつ。3年間の活動で楽しい事ばかりでは無かったけど大変な事があっても逃げずに諦めない事の大切さを学んだと振り返り。

お世話になった方々、2年生や1年生の後輩たち、3年生の仲間たちへの感謝の思いを語り、新体制に向けてエールを贈って頼もしく部長大役を終えていた。

2年生や1年生による、Little Glee Monsterの『世界はあなたに笑いかけている』の演奏に乗せて顧問の米田先生に名前を呼ばれた3年生部員たちが、笑顔で手を振ったりなどしながら次々に退場していって明るく終演。


今年のニューイヤーコンサートも、きれいな響きで聞き応えがある演奏、たくさん好きな曲も聞けたり楽しいプログラム、かっこいいマーチングなどのパフォーマンスによる、さすが玉名女子の見事な表現力で感動的で素晴らしかった。

きれいにフルートやピッコロを響かせていた部員さん、低音を響かせていたコントラバスや別担当の部員さんも、かっこよかった。

玉名女子高校の吹奏楽部の皆さん。今年も存分魅了してくれたニューイヤーコンサートを開催ありがとうございました、お疲れさまでした!