冬キャンプといえば薪ストーブ。

我が家の薪ストーブはジーストーブ(Gstove)XLヒートビュー

 

選んだ理由

・SUS製で高耐久

 高温になる薪ストーブは高温酸化を起こしやすく鉄製ではすぐに錆て翌年使う為に

 はメンテナンスが必須。

 よってメンテナンスが楽なSUS製が良いです。

・長い薪も入る

 約50cm長の薪も入る。薪は割るのは簡単でも切断は大変。

・拡張パーツが多い

 いろいろなテント内で使用することを想定していたのでレイアウトの点からも

 拡張パーツが多い方が良い。

 

良いところ

・とにかく丈夫 

 ※これはかなり重要 現地で壊れると暖を取れないどころか荷物になるし

 買い替えや修理のコストがかかる。

・暖かい

 よく言われる事ですがテント内では半袖で過ごせるくらい

 10段階で暖無し1とすると 石油ストーブ3薪ストーブ10くらいの体感。

 (共に最大火力時)

・石油ストーブと違い換気らしい換気は不要

  燃焼の為に酸素を必要とするが出入りや隙間で恐らく十分

・燃費が良い(焚き火に比べて)

  ブリケット8本8.8kgで朝晩焚いて2泊いける。薪なら2倍くらいの消費か?

 

気になる点

・積載の影響が大きい

 収納に50ℓクラスの箱が必要で我が家は夏の冷蔵庫と入れ替えで運用するので

 載せる事ができている。

・セットに手間がかかる

 わざわざ面倒な事をしにキャンプに行くと思うので関係ないと思いきや一つ一つが

 時間がかかると全体の設営に膨大な時間がかかってしまう。

 因みに我が家はフルスペックでギアを持ち込むとワンオペで3時間かかります。

・シェルターやテント内で使うには色々工夫が必要

 主に煙突を外に出す為にですね。

・安全対策が必要

 本体、煙突がかなり高温になるので子供が不意に触らぬ様な対策が必要。

・火力を安定させるには慣れが必要

 しっかり本体が温まると薪を投入するだけで安定するが焚き始めは薪を入れすぎる

 と煙ばかり出る。

・割と張り付いてないと火力が継続しない

 燃料を供給し続ける必要があるので暖かさを保つには付きっきりになる必要が

 ある。

 就寝時薪を補充しても長くて2時間程度までしか保たないないので就寝は就寝で

 別に寒さ対策は必要。

 

使用オプション

・スパークアレスター

 火の粉が煙突から出るのを防ぐやつ 焚き方によっては火の粉は出るし予防で

 中にメッシュ筒を仕込むと詰まりやすくなる。要メンテです。

・延長脚

 高さが約30cm高くなる脚 

 標準脚だと椅子に座って使うに低いし地面の芝のダメージが心配。

 標準足は折りたためるが延長脚はいちいち付け替えが必要なので面倒だが

 テント貫通部分位置の都合もあり一度高さを決めると変更するのに

 トータルで変更が必要になるので検討は慎重に。

・専用L字型煙突

 テント内から出すために縦から横と横から縦に曲げる都合で2つ必要。

 燃焼効率は縦に1本で配管する方が良いがテントやシェルターに穴を

 空けたくないので我が家は横に配管してテントから出す仕様。

・テントプロテクター

 貫通部のテント生地を保護する為に必要。我が家はこれにニチアスセラカバー

 という断熱材をアルミテープ巻いて自作貫通パネルを挟んで配管。

 縦に直接配管する場合は熱気も貫通部から排熱されて心配は少ないが

 我が家のように横貫通すると熱の影響は縦より出やすい。

 現に薪ストーブ直上は温度が高かったのでメッシュを開けて排熱したりしていた。

・専用ダンパー付き煙突

 開閉ダンパーにより火力を調整できるというもの。閉じすぎると煙が逆流したり

 横配管の都合もあって排気効率が高くないからか常に全開。

 よって不要だったかもしれないが前記高さの都合で常に装着。

・専用3ℓウォーターヒーター

 専用とあるがただのヤカン。ただのヤカンに12000円も払ったとバレて

 嫁の顔が薪ストーブ以上に真っ赤になったが寒い洗い場でお湯が使えて

 真っ赤になった嫁もニッコリ。

 常時沸かしておいて洗い物の時に持って行き、ジャンボキャンプシンク内で

 水と混ぜてちょうど良い湯加減にして洗い物をすれば快適に洗い物もできて

 油分の落ちも良い。

・専用延長煙突

 横に配管した分距離が標準より出て縦の煙突が足りなくなった分。

 

その他

・スノーピークパイルドライバー

 煙突を横に配管すると重量バランスが崩れて煙突方向に倒れる。

 よって煙突を支える為のもの。地面に打ち込むタイプは転倒しにくく○。

 太さ約25mmは後述の固定もしやすい太さで助かる。

・自作煙突固定クランプ

 ホームセンターで手に入る排水管材のSUSバンド50mm用と電材の形鋼金具を

 リベットで連結しそれぞれのネジを手締めできる蝶ネジに交換。

 これでパイルドライバーと煙突を固定。

 煙突65φに対してSUSバンド50mm用は少し細いので蝶ネジは少し長めが

 良いです。

・ワイヤーとカラビナ

 煙突端部をロープでペグダウンして転倒を防止するためにスパークアレスターに

 3ヶ所張り縄できるよになっているが

 直接ガイロープを結ぶと溶けそうなので、スパークアレスター→二重リング→

 ワイヤー(両端がリングになっている)→カラビナ→ガイロープ→ペグダウン

 と3方向張り縄をする。

・自作煙突貫通パネル

 今回の力作。材料について色々考えたが 

 ベニア→水に弱い アルミ板→製作費まで含むと高額 SUS板→アルミ板同様で

 金属製は水に強いが剛性を出すと厚みも必要でより高額になりやすい

 アクリル板→製作すると高く熱と紫外線に弱い ポリカ板→アクリルより良い分

 更に高額。そのうちアルミとかで作りたいがテクセルボードAというのを

 見つけたので今回はこれで製作。

 テクセルボードはポリプロピレンの中空ハニカム構造で厚み9.5cmなら

 剛性も出て軽量、安価、加工性良し。

 耐熱性も100℃超えでアルミテープ貼って仕上げれば更に安心。

 で、これを貫通部パネルと脚パネルに切り出して現地で組み立てできるように

 作ってみた。

 貫通部パネルは2分割にして貫通部上10cmくらいのところで蝶ネジで連結して

 カブトムシの羽のように開けるようにして煙突を挟み込む。

 脚パネルとお互いにスリットを入れて組み、自立する様にした。

 更に足元に輪状のロープをつけてペグダウン。

 上部は三角状に角度を設けてテント開口部と合わせやすいようにカット。

 サイズ貫通部パネルH110cmW35cm程度×2枚 脚H60cmW45cm程度×2で

 1枚のテクセルボードで間に合う。

 貫通部は延長脚+Gstove+専用ダンパー付き煙突から専用L字型煙突で円の中心が

 地面から約92.5cm。コンパスで書いてジグソーで直径16cm切り抜く。

 テント生地がヒラヒラしないように貫通パネルに洗濯バサミで留める。

 

ここまで仕上げて快適に運用できる様になった。

去年はタープ内で使用し全く暖を取れず、単に調理器具と化してしまい

他のことをしていたら春になってしまった。

 

次回改良に薪ストーブ上の遮熱ともう少し高いドラフト効果を狙って煙突を

1本追加してみます。