東海コモウセンゴケ | 基本的には見た目の変な植物が好きです。

基本的には見た目の変な植物が好きです。

メインは食虫植物とか多肉植物とかですが普通の花も好きですよ。

こんにちは。
押し寄せるように降りかかる不幸の連続に日々耐え続ける男、いぼがえるです。

つい先日スマホが三枚下ろしになってしまい、端末変えてようやくブログを再開出来る状態になりました。

原因はわかりませんが二週間ほど前から電池パックが膨らみはじめまして、先日ついに臨界点を突破しスマホがバラバラに…

本体、中の液晶パネル、表面のタッチパネルが綺麗に分裂。
実に見事なスマホの三枚下ろしでした。

お陰で助六さんからいただいたコメントも返信できずにスルーしたみたいになっちゃいましたし、本当に失礼なことをしてしまいました。
助六さん、すみません…


まぁ大分前から電池の減りが早かったり急に電源落ちたりという故障の兆候はあったのですが、目に見えて壊れ始めるともうそこからは早いですね。

スマホの不調を放っておくと割と早いうちに想像を絶する壊れ方をするということが判明したので、皆さんも十分お気を付けください。


あ、あと数日前から椎間板ヘルニアになっちゃいました。

ヘルニアって思ってたよりも痛いしめんどくさいんですよ。
寝返りで夜中何回も目覚めるし。
薬は苦くて美味しくないし。

今回は手術するほど酷いヘルニアではないみたいなのですが、このまま今の生活を続けたら悪化する可能性大ですよって言われちゃいました。

はぁ、こりゃ仕事変えないとダメかもしれませんなぁ。
はぁ、今から転職とかマジめんどくっせ。

皆さんも椎間板ヘルニアには十分お気を付けください。

まぁこんな僕の近況報告的なことはどうでもいいんです。
とっとと本題に入りましょうね。




国産食虫植物の『東海コモウセンゴケ』が絶好調です。


コモウセンゴケに良く似た種で、かつてはコモウセンゴケの亜種とされていました。

しかしどうも同じ種類じゃないっぽいぞっつーことで区別され、現在では別種として扱われています。

そもそもこの東海コモウセンゴケはコモウセンゴケから直接派生したものではなく、モウセンゴケとコモウセンゴケの雑種が稔性を獲得したことで誕生した雑種起源の種だと言われていますね。

北方系のモウセンゴケと南方系のコモウセンゴケがお互い分布を広げた結果日本の東海地方で出会い交雑したという設定のようで、故に東海コモウセンゴケは日本固有種ということになります。

単にモウセンゴケとコモウセンゴケが交雑したものをヒュウガコモウセンゴケと呼ぶそうで、そちらは稔性がないようですね。

つまりトウカイコモウセンゴケは幾つかの偶然が重なったことで誕生した、言わば神の悪戯が創り出した奇跡の植物と言っても過言ではないでしょう。

一説にはナガバノモウセンゴケも北米産のドロセラ・リネアリスとモウセンゴケが遠い昔に交雑して誕生したものだと言われているので、このような雑種起源の原種というのは実は意外と多いのかもしれませんね。



あ、ちなみにコモウセンゴケとトウカイコモウセンゴケ、どこが違うのかと言いますと葉の形、株の大きさ、生育環境など様々な点で異なります。


まず葉の形。
コモウセンゴケがしゃもじ型なのに対しトウカイはスプーン型で、コモウセンゴケとモウセンゴケの中間的な形をしていますね。

株もコモウセンゴケより一回り大きく、モウセンゴケの特徴を伺わせます。

コモウセンゴケの葉




東海コモウセンゴケの葉



そして生育環境ですがコモウセンゴケがやや乾燥気味な斜面や崖地を好むのに対し、トウカイはモウセンゴケと同じく水位の高い湿地を好みます。

しかしながら場所によってはコモウセンゴケとモウセンゴケ両者と混生していることもあり、そうなってくると判別は難しいかもしれませんね。

まぁ見慣れてくれば何と無くわかるようになると思います。


ちなみにこちらは屋久島産のトウカイコモウセンゴケで、他の産地のものよりやや小柄な系統です。


元々小柄な植物でもやはり島嶼化するものなんですね。


今のところ屋久島で東海コモウセンゴケの分布は正式には発表されていないようですが、見た目はどう見ても東海コモウセンゴケにしか見えません。

屋久島にはモウセンゴケとコモウセンゴケが同所的に自生しているようなので、もしかしたら本土のものとは別のルーツを持つ屋久島独自の系統なのかもしれませんね。



ちなみに栽培はコモウセンゴケが若干の扱いにくさを感じるのに対しこのトウカイは強権そのものといった感じで、増えるわ育つわ枯れないわの優等生的存在です。


寒地性のモウセンゴケと暖地性のコモウセンゴケの性質を同時に持ち合わせているため暑さ寒さにも強く、下手したら普及種の海外産ドロセラよりも育てやすいかもしれませんね。



トウカイコモウセンゴケの群生(ネットから)

あぁ、イイ。