高山性ネペンテスの『フスカ』ですが、このクソ暑い中どういうわけか新しいピッチャーを付けました。
フスカはボルネオ島の標高1500~2500mに自生するバリバリの高山種で、夏の暑さが苦手な所謂「夏場にピッチャーとか無理なんですけど」系のネペンテス、のはずなのですが。
例年ならこんなことはないのですが、何をトチ狂ったのか今年は普通にピッチャーを付けました。
まぁ実際は一つ前のピッチャーが形になる前に時化てしまったので、普通に、というのは言い過ぎですね。
しかし何故こんな暑さのピークみたいな時期にピッチャーを付けてくれたのか。
そんな大騒ぎするようなことでもないじゃんって思うかもしれませんが、僕の中では結構衝撃的な出来事なんすよコレは。
アラタとかベントリコーサのような強権種ですらピッチャーを付けなくなるこの時期、まさかフスカがピッチャーを付けるとは思いもしませんでしたね。
しかもイレギュラーな出来事なのかと思いきやそうでもないようで、見たところサイズも形も特に異常はありませんし、その上次のピッチャーまで膨らみ始めているという始末です。
これはもう疑う余地もなく、環境に適応し性質が変化したとしか思えませんね。
温室も冷房も加湿器もないただの野外放置栽培。
とにかく枯れずに夏越ししてくれるだけで満足だというのに…
まさか平然とピッチャーを付けるなんて、なんという順応性。
フスカは様々な環境に自生するので元々環境適応力の高い種類なんだろうなーとは思っていましたが、いやーまさかここまでやる奴だったとは。
涼しくなるまではしばらくピッチャーの方はお休みかなーと思っていただけに、こういうサプライズは本当に嬉しいです。
全く、粋なことしてくれるぜこのイケメン野郎!
これだからネペンテスの栽培ってやめられないんですよねー。
僕もこのフスカのように周囲の状況に素早く順応し、柔軟で融通の効くフットワークの軽いイケメン野郎になりたいものです。
最近微妙に茎が伸びてきました。
もしかして徒長の前兆?アッパーになる日も近いかも
毒々しいピッチャーに似合わず可愛い葉の形をしています。
おまけ
この間のトランカータ・レッドのピッチャーが完成しました。
色も形も思ってたよりいい感じです。
でもこうなるとますます襟割れが気になりますね…