心が傷ついたときは、

自分の心が傷ついた、ということです。

 

もしそこで

「自分の心は傷ついてはいけない」

と信じていたら、大変です。

 

”傷ついた”と感じた後に、

それを消そうとしても

消せないからです。

 

消せないものを

いくら消そうとしても

消えないので、

永遠に「消す努力」を

続けることとなります。

 

だから、大変なのです。

大切なのは、

まずは「自分は”傷ついた”」と

認識することです。

 

それは、

「自分の心は傷ついてはいけない」

とするのではなく、

「自分の心は傷つくこともある」

とすることです。

 

自分の心が傷ついたと感じるのは、

自分を守れるように

心が反射的に機能しているからです。

 

自分の心が、

自分を守るために今は

”傷ついた”と感じることが

役に立つ状況だと判断したために

そうなっただけです。

 

してはいけないこと、ではないのです。

 

あっても何もおかしくないのです。

誤った判断をすると、

傷ついた責任を

そのきっかけを作った相手に

負わせたくなってしまいます。

 

なぜ誤った判断かといえば、

自分が”傷ついた”と感じるのは、

自分が感じたくて感じているからです。

 

つまり、

”傷ついた”と感じることで

自分を守ろうとしているのです。

 

自分を守ることが目的であり、

それは自分の責任による選択です。

 

相手の責任ではないので

その責任を相手のものとすることは

できないのです。

 

そのできないことを

無理にやろうとすると

大変になります。

 

それは、

相手ともみ合いながら

崖を転げ落ちていくようなもので、

その先どうなるかわかりません。

 

だから”傷ついた”と感じたときは

自分は自分を守りたいのだな、と

感じてあげることで、

そのようなどうなるかわからない状況に

突入することを防げます。

”傷ついた”という感覚は

嫌な感覚であったり、

悲しい感覚です。

 

なるべく避けたい感覚です。

 

それは、

避けた方がよいことだから

心が自分に「避けるときだよ!」と

知らせてくれているのです。

 

つまり、

”傷ついた”と感じた後に、

それ以上自分の心を

傷つくことのないようにすることが

自分の心の要求に応えることになります。

 

自分の心の望みを

自分で叶える感じです。

 

そして、

その叶える方法は2つあります。

 

①相手に中止を要請する

②立ち去る

 

相手に中止を要請するのは、

相手の何かのはたらきかけで

自分が”傷ついた”のですから、

今後同じような思いをしないためには

その何かのはたらきかけは

自分に向けて二度としないよう

伝えることです。

 

「それ、嫌だから、やめて」

みたいに伝えることです。

 

繰り返しますが、これは、

自分を守ることが目的です。

 

もし中止を要請することが

他者に悪く見えるのではないかと

心配になってできないとなったら、

目的が変わってしまいます。

 

自分を守る、という目的から、

「善人に見られたい」などの

目的に変わってしまうと、

自分の心の要求に

応えてられなくなってしまいますので、

注意が必要です。

また、立ち去る、は

その相手と距離を置く、

もしくは、もう会わない、と

することです。

 

その相手と接する機会がなければ

同じようなやりとりによって

”傷ついた”と感じる必要がなくなりますから。

 

しかし、

同じ共同体、

例えば同じ学級、

同じ職場、同じサークルなど、

再び会う可能性の高い相手であれば

①相手に中止を要請する、の方が

有効となります。

 

中止を要請することは、

嫌だからもうしてほしくない、

ということです。

 

これをひっくり返すと

”傷つく”を感じるようなことを

相手がしなくなれば、

その相手と再び会っても大丈夫、

ということです。

心が傷ついたときは、

自分で選んだとはいっても

心は疲れてしまっています。

 

だから、

回復するにはお休みが必要です。

 

また、治療することで

回復が進みます。

 

その治療として

最も有効なのが、

信頼できる人に

「何が嫌だったのか」

そして、

「それはなぜ嫌だったのか」

について聞いてもらうことです。

 

それはあくまでも

「聞いてもらうこと」であり、

助言をもらったり

批判や評価を受けることでは

ありません。

 

悪いあの人の話と

かわいそうな自分の話を

ただただ聞いてもらうわけです。

 

上手に聞いてくれる人がいなければ、

訓練されたカウンセラーや

メンタルコーチの手を借りることです。

(助言や批判や評価をしてくるようであれば、

その人はこの件については訓練不足です。)

 

そうして聞いてもらって、

”傷ついた”ことの話を話し尽くせると、

心は回復します。

 

 

 

 

 

お読みいただき、

ありがとうございます。

 

プロコーチ10年目、常楽でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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