■性格を変えない選択

性格はころころ変わる
ものではないと
信じる人は多いでしょう。

しかし、
アルフレッド・アドラーは
性格を変えることは簡単、
と言っています。

なぜならそれは
性格が変わることを
止めているのは
自分自身がそう
選択しているから
、です。

その選択さえ変えれば
性格を変えることは簡単、
というわけです。

ちなみに
性格とは
「自分なりの問題解決法」
のことです。

■”楽”という便益

自分自身がなぜ
自分の性格を変えない選択を
し続けているのかは
変えない方が楽だからです。

楽なのは
未来予想しやすいからです。

これから何が起きるのか
予想しやすいことにくらべれば
今の自分の性格による
不自由さや不利益は
小さな問題だと
信じているわけです。

それがもし
今の自分の性格による
不自由さや不利益を
許容できなくなったときは

「キレる」などで
自分の性格を変える選択をして
”予想しやすい”を捨てて
”予想しにくくても良い”と
決意するわけです。

■周囲への対応

性格を変えると
周囲の人も
今までの自分ではないため
自分との対人関係や
属する共同体において
何が起きるのか
予想がしにくくなります。

周囲の人にとっては
自分が今までの性格である方が
”予想しやすい”ために、
その”予想しやすい”の利益を
今後も享受し続けたい人は
自分に今までの性格に
戻るように促します。

なので、
自分の性格を変えると
周囲への対応もしないと
いけなくなります。

一時的に性格を変えても
変わった性格を維持するには
周囲への対応も
周囲からの促しがある限りは
し続ける必要があるわけです。

その対応を困難と感じて
元に戻る選択をすることも
よくあるために
「性格は変わらない」との
信念を強化してくことになります。

つまり一般的に
「性格は変わらない」
とすることで
自分も他者も
”予想しやすい”という利益を得て
安心してすごせると期待できるので
「性格は変わらない」を
支持したくなる人が多いのです。

■変えるなら関係者の少ない順

性格を変えるには
「キレる」などの
周囲の人が驚くような
急激な変化を起こさないことです。

かかわる人が多くなればなるほど
”元通りになって”との促しの数は
多くなります。

そこでかかわる人が
少ない領域から変えていくと
”元通りになって”との促しの数は
少ない状況、または無い状況で
性格を変えていくことができます。

促しが少なければ
対応の数も少なく済みますから。

性格を変えてみて
自分なりに未来予想できるように
なってくれば
”元通りになって”との促しへの
対応も楽になります。

こうすると、こうなるから、と
説明できるようになるからです。

かかわる人が少ない順は
次のようになります。

①自分だけ
②家族関係
③友人関係
④仕事関係
⑤おおやけの場




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ9年目、常楽でした。



性格とは「自分なりの問題解決法」のこと
変えたい性格は、一瞬で変えられる
性格は変えない。行動を変えると勝手に変わるから。
性格を変えられる期限は「死ぬ1~2日前」
性格は、変わらないことはない