「なんて自分はダメなんだ」

そんなふうにして
自分をダメだと思う。

ダメじゃないけど、
ダメだと思う。

そう思うのは、
そう思いたいからです。

本当にダメなら
そんなことを
思ってるヒマなんて
ありませんから。

自分は、
そう思うことで
そこでの目的を
実現させようとしています。

その目的は何でしょう?

それは
「生き延びること」です。

自分は
自分をダメだと思うことで
生き延びられると
信じているわけです。



自分をダメと思うとき
道が3つあります。

1つが
劣等コンプレックスの道。

もう1つが
優越コンプレックスの道。

そして最後の1つが
ダメな自分を分析・対策して改善することで
将来の生存可能性を高める道です。


劣等コンプレックスの道は
〇〇したいけど
どうせ私には無理だ、と思うことです。

優越コンプレックスの道は
〇〇さえあれば
私にも〇〇できるんだよ、と思うことです。

これらコンプレックスの目的は
「他者の注意を集めること」です。

「いかに自分がダメか」
「いかに今の環境が問題だらけか」
「いかに周囲の人が自分を見ていないか」

そんなことを話すことで
他者の注意を集めようと
しているわけです。

注意を集めることで
孤立しない自分になれます。

孤立は「社会的な死」なので
生き延びるために
注意を集めようとしているわけです。

一方で
ダメな自分を改善する道は
目標を定めて行動し
あれこれ試して
失敗をただ失敗で終わらせず
次の行動に活かそうとする道です。

今の自分の環境を
より確実に改善していけるのは
ダメな自分を改善する道です。



ついついコンプレックス方面を
選んでしまうのは
より簡単な方を選びたかったからです。

生き延びられるのなら
手段なんて選んでる場合じゃない!と
難しい方より簡単な方を
選んだに過ぎません。

それだけ今を必死に生きようと
している状況なわけです。

そんなに生きることに
一生懸命な自分がそこにいます。

そんな一生懸命な自分を感じると
うれしくなります。



コンプレックス方面を
選んだからといって
そのまま突き進む必要はありません。

コンプレックス方面に進んだと
気づいたら
そこからその地点から
どちらへ行くのかを
いつでも再選択できます。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ9年目、常楽でした。



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