先日投稿した「KATO・TOMIX 処置が中途半端な電気機関車3題」(→こちら)から、TOMIXの「JR EF81(初期型・JR貨物更新車)」(品番2160)の処置を行ないました。

 

 

製品に標準装備されたアーノルドカプラーを、リカラー製のカプラーソケットを介してKATO製のナックルカプラーに変更していますが、ナックルカプラーの柄の長さで、1エンド側(左側)が短尺品、2エンド側(右側)が長尺品を装着してあります。貨物列車を牽引走行してみて、何れかに統一することにします。

 

走行試験用には、KATO製レールの直線(248mm)と曲線(R315-45度)を組み合わせて、「直線4本~曲線2本(右カーブ)~曲線2本(左カーブ)~直線4本」を接続しました。曲線(右カーブ)~曲線(左カーブ)間は、直線を挟まずに接続したことでS字カーブも存在します。

 

牽引するのは貨物列車ですので、車体が長くボギー台車を履いたコンテナ貨車の編成、車体の短い2軸貨車の編成を、当該機関車のナックルカプラーの柄の長さが異なる各エンド側で牽引走行させて、走行時に不具合が生じないかを確認しました。

コンテナを満載したコキ106+コキ107+コキ104×2両の4両編成で試験を実施。長短何れのカプラーでも走行に問題はなく、走行速度も変えて確認しました。牽引走行が主目的ですが、終点まで走行後は推進運転で始点に戻し、速度を変えての走行も繰り返したので、牽引・推進での走行試験を同時に実施したことになります。

 

次は2軸車ばかりの9両編成です。ヨ5000+ワム23000+ワム90000×2両+ワム70000×2両+ワム80000×3両を牽引しました。JR貨物の更新機が牽引するには時代的にもおかしな編成ですが飽くまで走行試験です。走行試験の結果は何ら問題ありませんでした。

 

思い付きで、台車配置の特異な大物車も試験してみました。ヨ5000+シキ1000+ヨ8000の3両編成ですが、やはり問題なく走行できました。

 

最小半径がR315の曲線レールであれば、走行時にはナックルカプラーの柄の長短による差異はなかったので、見映えの点から柄の短い方に統一して装着することにします。

2エンド側にも、柄の短いナックルカプラーを装着しました。カプラーの首振りに支障が無い位置まで押し込んで装着してあります。

 

柄の短いナックルカプラーを装着した2エンド側に、大物車の編成を連結して走行することで最終確認を済ませました。

 

前後でカプラーの突き出し具合を統一することが出来ました。

 

何故に前後で柄の長さが違うカプラーを装着していたのか、理由が判然としませんでしたが、此処まで書いてからふと気が付きました。

今回、2エンド側に装着したカプラーは、現行品で未開封のナックルカプラーセット(品番28-272-1)から初めて取り出して使用しました。写真は、右上パーツを使用し、袋に戻してタグを再びホッチキスで止めてから撮影しています。

 

当初にナックルカプラーに交換した記事(→こちら)を見ると、廃版となった旧製品のEF66前期形ナックルカプラー (品番Z01-0224)を使用しており、どうやら短尺品の手持ちストックが1個しかなく、仕方なく片側に長尺品を装着していただけだったようです。愕然とする結末です。

 

【関連記事】

TOMIX EF81初期型・JR貨物更新車を更新

 

【旧製品】 2007年6月発売の品番2160

 

 

 

【現行製品】 2020年6月発売の品番7131