以前に投稿したことのあるTOMIX製のEF81 初期型・JR貨物更新車(品番2160)ですが、活躍する機会が殆どなく不遇を囲っています。その原因を払拭する対策を講じることにしました。

 

活躍する機会が殆どないのは、製品自体に不満がある訳ではなく、ご覧の通りアーノルドカプラーを装備した購入時のままの状態で使い辛いことと、装着したナンバープレートの車番の選択が不適切で特徴ある実機と相違しており走行仲間の眼前に出し辛いというのが理由です。

 

実は、私の所有する機関車群は、KATO製のナックルカプラーを標準装備にしており、アーノルドカプラーでは貨物運用がし辛く、その一方でナックルカプラー化の改造には躊躇していました。製品には、専用の密自連形TNカプラーも添付されており交換可能で、これらを加工してナックルカプラー化する方法があることは重々承知しているのですが、一旦改造すると復元が難しいこともあり、この加工に踏み切ることが出来ずにいました。

 

カプラーの課題を解決してくれるアイテムを入手することが出来ました。

東京・大阪でレンタルレイアウトを展開されている「リカラー」製の3Dパーツで、TOMIX製電気機関車にKATO製ナックルカプラーを装着するためのカプラーソケット(品番TX091)です。

 

グレー色のカプラーソケットが6個入っています。上下の突起形状が異なるのは、TOMIXカプラーの保持部と同等形状になっているためです。

 

カプラーソケットには前後があり、刻印F(左)が前面側,刻印Re-Color(右)が背面側になります。KATO製のナックルカプラーを、Fの刻印のある側から挿し込み、スカートに装着するだけの優れ物です。

 

カプラーソケットは、左側のEF66前期形ナックルカプラー(品番Z01-0224)を使用するよう記載がありますが、柄の長いナックルカプラー長(品番Z01-0239)も使用できるので、双方を装着して見ることにします。

 

左側がEF66前期形ナックルカプラー(以下、柄の短いカプラーと呼称)を、右側が柄の長いナックルカプラーを、それぞれソケットの奥まで目一杯に挿し込んだ状態です。接着等しなくても、しっかり保持されています。

 

ボディと下周りを分離してから、スカートを取り外しました。左側のスカートの上面にある逆V字形(カプラーの首振り用バネ)の両側に見える黒色四角形がスノープロウの取付勘合部です。

 

スノープロウを外して、アーノルドカプラーとナックルカプラー付きソケットを入れ替えて、スノープロウをスカートに再装着します。スカートを下回りに取り付けてボディを装着すれば、スカート交換は完了です。

 

柄の短いカプラーを装着した1エンド側です。

 

柄の長いカプラーを装着した2エンド側です。

 

柄の短いカプラーを装着した1エンド側です。少し寸詰まりの感がありますので、カプラーを奥まで目一杯に押し込まず、中間位で止めておいた方が良いかも知れません。

 

柄の長いカプラーを装着した2エンド側です。この位の方が曲線通過は楽かと。

 

 

では、KATO製の車間短縮ナックルカプラー(品番28-188)を装着したコンテナ貨車コキ106と連結してみます。

柄の短いカプラーとの連結は、見た目も良好です。

 

柄の長いカプラーとの連結は、間延び感があります。

 

見る角度を変えてみます。

柄の短いカプラーは、車間が狭まり実感的です。

 

柄の長いカプラーでも、通常の視線となる角度で見れば、極端な違和感はないようです。

 

曲線区間やS字カーブを走行させた際に、カプラーの長短による影響の差異を確認してから、何れかに統一したいと思います。

 

次に、選択したナンバープレートの車番の件です。初期型に区分される1号機~38号機ですが、量産先行機の1号機では銀色の抵抗器カバーの形状が量産機の2号機~38号機とは異なっており、製品は2号機~38号機を再現しているとのことです。

この違いを知らずに、トップナンバーの1号機を選択してしまいました。実機の違いに詳しい方の目に留まれば、一発で指摘されるケースです。この際、2号機~38号機に変更することにします。

 

添付ナンバーから23号機に変更しました。説明書に従い、メーカーズプレートも三菱に変更しています。ナンバープレートの切り出しが少々雑だったようで、左右にバリが残っています。後程、ヤスリで修正しておきます。

 

ナンバープレート等をいとも簡単に交換(着脱)出来るのは、コクヨ製のペーパーボンドを微量取付ピンに塗布して装着してあるからです。ボディの内側から、ナンバープレートの取付ピンを爪楊枝で押し出せば、簡単に跡かたなく外すことが出来ます。紙の接着用ですので、ゴム系ボンドよりも粘着力は劣りますが、ゴム系ボンドの様に糸を引かないので扱い易くて、実用上はナンバープレートが剥がれ落ちる心配もなく、重宝しています。写真の外箱は旧デザインのものです。

 

左側が柄の短いカプラーを装着した1エンド側、右側が柄の長いカプラーを装着した2エンド側です。ナンバープレートのバリも遠目には判りません。

 

ナックルカプラー装備と23号機への改番が完了しました。これで、一気に稼働率が向上することになります。

 

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