先日導入したTOMIXのチキ5500形による200mロングレール輸送用のロンチキ編成に触発され、25m定尺レール輸送用としてチキ7000形も導入することにしました。

 

4月に再生産されたTOMIXのチキ7000形(品番2774)です。昔からあった製品ですが、TOMIXのHPで調べてみると1995年4月の発売となっていました。希望小売価格は990円(税込)と電車等に比べると廉価ですが、更に割引店では700円(税込)前後で販売されており、2両購入しました。

 

台車はTR213B-1形、側面にはチキ7062と積空換算の標記が表示されています。

 

 

付属品は両側面に立てる柵柱(30本)と、搭載用の金属製レール(6本)が入っています。

 

 

外箱の裏面に柵柱とレールの取付方法が記載されています。床上の枕木方向に渡した補強梁(12本)の両端に柵柱の挿し込み口(合計24ヶ所)が開けてあり、好みの位置に装着可能です。レールは両面テープ(添付なし)で床上面に貼り付けて搭載しますが、このレールがウェイトも兼ねているとのことです。レールを非搭載にした場合には、脱線するすることがある旨の注記があります。

 

早速、付属品のレールを仮積載してみると、床面一杯にキッチリ収まりました。貨車の床面全長が93.5mmに対して、付属レールは長さ90mmで実物換算すると13.5mになります。実際の定尺レールは、30kgレールが20m,これより重いレールは25mですので、13.5mでは特殊な短尺レールとなってしまいます。実車のチキ7000形(車体長が約14m)に25m定尺レールを搭載する際には、2両連結してレールが両方の車両に跨るように搭載されていますので、付属品のレールを積むのは止めておきます。車両自体が軽くて不安なので、定量的に判断するために重量を測定してみることにしました。

 

貨車が7g、レール6本で8gでした。脱線防止のためには、15g必要なのでしょうか。

 

試しに、TOMIX製の貨車の重量を測定してみました。左側から、ホキ800(品番2777)が13g,タキ5450(品番2743)が12g,ワム380000(品番2781)が11gでした。一般的に10g以上は必要なのかも知れません。

 

因みにロンチキ用のチキ5500形(品番98832)は、なんと9gしかありませんでした。レールは非搭載の返空状態で11両連結で運転していますが、この重量でも脱線したことはありません。上記の貨車群に比べて重心が低い位置にあるので、軽量でも安定走行が出来るとも考えられます。
 
チキ5500形(奥側)に比べて、チキ7000形(手前)は一回り小さいので、レール非搭載での重量をチキ5500形と同じ9gにすれば、脱線防止対策としては有効なのではと考えました。
 
目立たない箇所にウェイトを積むことにします。底面に魚腹台枠が形成されていますので、この内側に鉛の薄板を詰め込むことにしました。
 
ウェイトには、手持ち部材から美軌模型店製のシールウェイト(0.3mm厚 7.5cm×15cm)を使用しました。魚腹台枠の内寸は、50mm×2.8mm×深さ3.5mmで、シールウェイトの裏面は糊付き(両面テープの模様)であり、重ね貼りが出来ます。カッターナイフで50mm×2.5mmに切り出して床下に貼り付け、2枚目以降は長さを0.5mmずつ短くしたものを貼り重ねていくと、4枚目で貨車重量が9gになりました。
 
上側が未対策状態、下側がウェイト貼付対策済みです。手に持った時の感触からも、対策済み品は安定感が増しました。なお、魚腹台枠の両端でウェイトがはみ出さないようにと、長さを0.5mmずつ短縮して貼り重ねていますが、3枚目で僅かにはみ出てしまいました。残る1両は、短縮ピッチを1mmに変えたものを装着しました。計量には調理用の電子秤を使用しており、1g単位でしか表示されませんので、何れの車両も9gとなっています。これで空荷時の脱線対策は完了です。
 
 
今回のチキ7000形は、25m定尺レール輸送の専用車として、常に2両編成で運行することにします。
アーノルドカプラーをKATOの車間短縮ナックルカプラー(品番28-187)に交換し、各車の片側端面にKATOの後部反射板(Z08-0749)を装着することにしました。
 
後部反射板は、端面部に開けたφ0.6mmの穴に挿し込みました。
 
EF65PF機牽引による返空チキです。
 
積荷の25m定尺レール(167mm)は、2両のチキ7000に跨るように搭載する予定です。そのため、搭載レールに影響されることなく曲線をスムーズに通過できる工夫を検討することにします。