国鉄末期から民営化後において、使用線区の輸送力に適した編成両数の見直しが行われた際に、短編成化で不足する先頭車を充足するため、中間車の先頭車化改造も行われました。標準型の前頭部分を接合した車両以外に、改造費用の軽減策として切妻形状のまま先頭車化された特異な表情を持つ車両も誕生しています。

 

鉄道コレクションの第24弾には、113系中間車から先頭車化改造された車両がありました。

左側から、山陰本線113系3800番台のクモハ112-3813,クモハ113-3813と、紀勢本線113系2000番台のクモハ112-2060,クモハ113-2060です。左端のクモハ112-3813は113系先頭車の標準顔をしていますが、次のクモハ113-3813は非常に特異な前面形状となっており、右側2両の紀勢本線113系2000番台は103系にそっくりな前面形状をしています。左側の標準顔以外は、何れの前面も非貫通構造になっています。

 

 

一方、岡山地区の115系にも特異な表情を持つ先頭車化改造車が今でも活躍しています。

中でも、モハ115-1000番台から改造された4両のクモハ115-1600番台は、前面貫通構造になっています。写真は、ウイキペディア「国鉄115系電車」の「JR西日本の改造番台:クモハ115-1600番台」の項に掲載された濃黄色のクモハ115-1600番台を、転載させていただきました。
 

 

模型での製品化はされていませんが、前頭部を3Dパーツ化してオークションに出品されていたものを入手しました。

 

KATO製のモハ115-1000番台をベースに切り継ぎ加工すれば良いようで、専用のスカートも添付されています。

 

直ぐにでも加工に着手したいところですが、加工仕掛品が多数ありますので、今日はご紹介までとさせていただきます。

 

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