只見川橋梁を渡る列車の俯瞰写真があまりにも絶景で有名なJR只見線において、今年3月にキハE120への置換えにより余剰となった東北地域本社色のキハ40の内、2000番台車の2両が千葉の小湊鉄道に譲渡され、甲種輸送されると共に一躍脚光を浴びています。その絶妙なタイミングで、TOMIXから東北地域本社色のキハ40-500,2000が再生産されました。

 

発売日の直前になってから欲しくなり、ネット上で慌てて探すも軒並み予約完売の状況でしたが、別々の通販店で500番台M車と2000番台T車を各1両なんとか確保することができました。

寒地向けキハ40-500のM車(左)と、暖地向けキハ40-2000のT車(右)です。500番台車は非冷房、2000番台車は冷房車をモデルにしてあり、カラーリングがとても綺麗です。

 

キハ40-500番台のM車(8464)、キハ40-2000番台のT車(8467)で、共にHG仕様の製品です。

 

500番台(上側)と2000番台(下側)の両車を比較してみると、非冷房/冷房以外にも差異がありました。下回りでは、台車がDT44A(500番台)/DT22(2000番台)、ディーゼルエンジンの機関が未更新(500番台)/更新済み(2000番台)の差があります。車体では、屋根以外同じに見えますが、拡大してみると差異があることが判ります。

 

500番台では、側面の行先サボの装着箇所が車体中央付近の窓下にあります。

 

2000番台では、行先サボの装着箇所が向かって左側扉横の号車番号札掛けの下方にあります。

 

キハ40-500番台のM車(8464)の添付品

 

キハ40-2000番台のT車(8467)の添付品

 

緑色のパーツが入っている小袋の中身は、緑色が前面タイフォンでA~Dの4種類(シャッター形とスリット形、サイズの大/小の組合せ)と、それぞれに左側用L/右側用Rが2個ずつの計16個付が2枚。灰色パーツは、信号炎管4個と当該車では使用しないホイッスルカバー4個とその取付治具。透明パーツは前面の行先表示パーツで、500番台が小出(只見線)・喜多方(磐越西線)、2000番台が浦宿(石巻線)・古川(陸羽東線)で各2個。この小袋で500番台と2000番台との差異は、行先表示パーツの行先のみで、2両分ならば1袋で足るので、残り1袋は未開封です。

 

因みに、出荷時に取付済みの行先表示パーツは、500番台が会津若松(只見線)、2000番台が小牛田(石巻線/陸羽東線)。

 

 

もう一つの小袋の中身です。左半分が500番台、右半分が2000番台の添付パーツです。それぞれの上段左側の四角いパーツは、無線アンテナ等を屋根上に取り付ける際の穴開け治具で、その右側が着脱可能な貫通ホロが2個。中段左側は列車無線アンテナ2個、その右側は台車に取り付ける排障器(M車/T車で共通)が2個、床下のトイレタンクが1個で、左上の穴開け治具を除き、ここまでは500番台と2000番台は同一パーツ。下段左の灰色パーツは、衛星電話用の衛星アンテナ(詳細は下記)で、500番台のみに添付されています。

 

衛星電話用の衛星アンテナとは、只見線沿線で列車無線が通じない区間があり、通信衛星経由で連絡するためのアンテナです。厳冬期にトンネルで垂れ下るツララで、アンテナが破損しないようにと最前部に設けられたツララ切り金具(チョンマゲの愛称)も一体成型されたパーツで、ツララ切りとアンテナ台座の形状違いで2種類あり、2個+1個と一寸中途半端な構成。

【追記】 後日、2種類の違いが判明しました。(→こちら

 

アンテナの穴開け治具ですが、灰色の500番台添付パーツ(刻印8464)は右側が前面側となり、右端の単独穴が衛星アンテナのガイド穴、左側の2連穴が列車無線アンテナ用のガイド穴で2通りの位置があり好みで選択するとのこと。透明の2000番台添付パーツ(刻印8401)は左側が前面側となり、右端の2連穴が列車無線アンテナ用のガイド穴で、残りの穴は当該車では使用しないとのことです。

 

車番のインレタは両車で共通の物が1枚入っています。最下段に(付録)と表示された白色ブロックは、2000番台車の側面窓下にワンマン運用時に乗降扉を表示するための小窓がある車両があり、これを表現する際に使用するようです。

 

説明書は、500番台と2000番台では別刷りとなっており、同一番台でのM車/T車は共通になっています。両番台での基本的な記載は共通ですが、アンテナの穴開け治具や添付品の相違などが反映されています。

 

記事を書きながら入線整備を始めたのですが、添付品の多いTOMIX製品に不慣れなため、今日中に整備が終わりそうにありません。ここで一旦中断して投稿します。(続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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