更新修繕対象の代替車として準備したスカイブルーの車両を分解して、ボディカラーをウグイス色に変更します。
準備した3両の代替え車両ですが、中古で入手して以来清掃もしておらず、塗色変更に際し分解・点検することにしました。
左側から順番に分解しています。
カプラーが欠品しているだけのモハ102です。屋根板表面に分散形クーラーを取り付けた接着剤の痕跡があるほか、床下機器の1つに銀色の塗装がしてあり、この塗料は除去することにします。窓ガラス・座席パーツ、鉄板製ウエイト、車輪表面は何れも綺麗で簡単に清掃するだけで使用できます。
元の車番はモハ102-188でした。ウグイス色の塗装は重ね塗りしますので、車番は#600の紙やすりで擦って消しておきます。
次は、台車が付いていないサハ103です。出て来た鉄板製ウエイトは両面とも真っ赤に錆びていました。ウエイト以外は破損箇所等もなく、窓ガラス・座席パーツは簡単に清掃するだけで使用できます。
元の車番は黒色表示のサハ103-1で、ボディの素材も黒色樹脂であることから、初期製品と判別できます。
最後は、下回りのないモハ103です。窓ガラスが上辺でボディ内側に接着してあり、破損しないように剥すのには苦心しました。ボディは表面の塗装が剥離している箇所(黒く見えている)もあり、塗装の重ね塗りに際しては影響がでるのでペーパーヤスリで平滑にしておきます。窓ガラスの上辺には薄茶色の接着剤が付着しており、除去方法を検討することにします。屋根板は、パンタ脇の手前側踏板の右側表面に切り傷があり、目立ちますので補修方法を検討します。
元の車番は黒色表示のモハ103-1で、ボディの素材も黒色樹脂であることから、これもサハ103と同様に初期製品と判別できます。
3両のボディを並べてみると、面白いことに気が付きました。左側のモハ102は非動力車の仕様ですから床面中央部分に補強梁がありますが、中央のサハ103が非動力車なのに中央部分にある筈の補強梁がなく、右側の動力車仕様のモハ103と同様の形態をしています。良く見ると補強梁を切り取ったと思われる痕跡がありました。
非動力車のクハ103で確認してみました。左側の灰色素材のクハ103-566(白色文字)では補強梁がありますが、右側の黒色素材のクハ103-1(黒色文字)では、やはり補強梁がなく切り取った痕跡が見られます。初期製品では、どうやら非動力車でも敢えて動力車と同様に補強梁をわざわざ除去していたようです。補強梁がないと、ボディがフニャフニャして心もとないのですが・・・。
台風19号接近で夜半から雨になるとの予報。慌てて台風余波の風が強くなるなか、夕方の薄暗い公園で塗装を強行してきました。
なんとかウグイス色(GMのNo.15 黄緑6号を使用)に変身させることができました。エアブラシで吹付をした際に、風が強くて塗料が流されるためか、表面が艶のない粗い塗装になってしまいました。車番インレタを貼ってから半艶クリア塗料で表面保護をする予定ですので、少しは改善することを期待しましょう。(続く)
【関連記事】
KATO 横浜線103系の更新修繕(2)