以前に「鉄コレ モハ72970番台に着目」の題名で、鶴見線で活躍したモハ72970を作るための素材を集めたと記事にしましたが、その中の鉄道コレクションの仙石線アコモ改造車4両セットに含まれるモハ72970番台を塗り替えて作ることにしました。

先般、IPAに浸けて塗装の剥離が済んだ車両を充当しますが、仙石線の車両と鶴見線の車両は製造の背景から少し異なる点がありますので、先ずはその加工を済ませます。

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上側が未加工の仙石線用、下側が塗装の剥離後に加工を済ませた鶴見線用です。加工した箇所は、赤矢印で示した側面の表示灯(2箇所)と、両開き扉の取っ手を削り取りました。
 

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反対側の側面です。同様に、車側表示灯(赤矢印の2箇所)と両開き扉の取っ手に加えて、幕部中央にある通風グリル(黄矢印)を削り取りました。
 

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当該箇所を拡大しました。何れも平刃のデザインナイフで削ぎ取り、タミヤ製のフィニッシングペーパー(紙やすり)の2000番で、光に反射させても目立たないレベルまで表面を平滑にしました。両開き扉の取っ手が上下2段になっていますが、下側が扉をプレスでへこませた通常の手掛けですが、上側には突き出た金具による手掛けも設置されているためです。

実車でのこれらの差異は、仙石線でのアコモ改造に先立って試作改造されたモハ72970が鶴見線に投入され、運用の結果を踏まえて仙石線向けに本格的に改造されたことによるものです。また、仙石線向けの車両(モハ72971~980)では、制御電源を直流から交流に変更されたため試作車とは互換性がなくなり、予定では仙石線の予備車になる筈であった試作車のモハ72970は鶴見線にそのまま残置されました。

なお、今回の加工にて側表示灯を2か所ずつ削ぎ取りましたが、実車では代わりに幕部の通風グリル(片側面に2箇所)の右側に側表示灯が設置されていました。これは承知で省略しています。次回は塗装の予定です。

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