前回投稿のKATOのEF66後期形ブルトレ牽引機に、添付パーツを取り付ける際の手順と要点を記述します。

1.連結器の交換
製品に装着されているアーノルドカプラーを、添付の自連(ナックルカプラー)に交換します。連結器はスカート下部にあるスノープロウで装着してありますので、連結器を交換するには車体と下回りを分離してから、スカート単体にして交換するのが作業し易く確実です。恐らくこの作業が最も手間が掛かると思われます。

車体と下回りを分離します。車体と下回りの分離の仕方は、以前に投稿した「EF210ヘッドライトライト色を改善する」をご覧下さい(→こちら)






2.開放テコの取り付け
開放テコを、スカートに取り付けます。【私はここで装着しましたが、本当は車体と下回りを組合せた後に装着した方が良さそうです・・・後述します】


正面から見た時、縦方向が曲がって付かないように留意して取付けます。これで完了ですので、破損させないよう下回りに装着してしまいます。他端のスカートも同様に処置します。
次は車体への部品取付です。
3.ヘッドマーク用の飾り板に交換
ヘッドマークを付ける場合は、銀色の飾り板を交換する必要があります。説明書に従って、爪楊枝を使用して車体の内側から飾り板の突起を左右交互に押し出します。

写真のように、断面で上辺の方が下辺よりも広くなるのが正しく、車体の表側から挿し込みます。両側ともヘッドマークを付ける場合には、ここで忘れずに交換作業をします。ヘッドマークは、裏面からカッターナイフで切り離します。飾り板へは挿し込むだけですが、この時点では装着しないで保管しておきます。
4.ナンバープレートとメーカーズプレート(銘板)の取り付け
ナンバープレートは裏面から、メーカーズプレートは表面から、カッターナイフで切り離します。ナンバープレートは、サイズが小さく裏面に突起が無い方が正面用、サイズが縦長で大きくて裏面に2箇所の突起がある方が側面用です。


このボンドのもう一つの特徴は、貼った後で剥すことも可能です。将来、ナンバーを変更したくなった場合は、車体内側から爪楊枝でナンバープレート装着部に開いた2つの穴から押し出すだけで綺麗にナンバープレートが外せます。このボンドは、文具専門店にありますが、ネット通販でも150円前後で購入できます。1本あると非常に便利な接着剤です。
5.屋根上機器の取り付け
4種類の屋根上機器を各2個ずつ車体の取付穴に装着します。作業性を考えると、「ホイッスル → 信号炎管 → 避雷器 → 列車無線アンテナ」 の順番に取り付けるのが良さそうです。作業の難易度は、ホイッスルが一番厄介です。

前回の投稿でも記載しましたが、好みでASSYパーツで販売されている金色のホイッスルを装着しました。添付の青色パーツも色が違うだけの同一品ですから、同じ扱い方になります。
ホイッスルは、車体に開けられた取付穴に対して微妙に入り難く何処かに飛ばしてしまいます。何とか穴に入ってからも、押し込むには非常に硬くて、力加減次第では水平方向の汽笛が直ぐに折損してしまいます。そこで、ホイッスルをランナーから切り離す前に、ちょっと加工しておくだけでスムーズに装着できます。縦方向の取付脚を、カッターナイフで下側が細くなるように外周を僅かに削っておきます。その後で切り離して、ピンセットで摘まんで取付穴に挿しさえすれば破損せずに装着でき、抜けることもありません。次は信号炎管です。ランナーから切断後に、最下部を斜めにカッターナイフで切っておくと、取付穴にスムーズに挿すことができます。
避雷器は取付方向に注意します。切欠きがある方がパンタグラフ側になります。列車無線アンテナは方向性はありません。何れも指で摘まんで挿せば、上から軽く押し込むことができます。
6.前面手スリの装着
手スリを前面に装着します。
手スリをカッターナイフでランナーから切り離します。取付脚には長短が在りますが、長い方が下側になります。下側を先に挿すことで、取付が簡単に完了します。これで残すはヘッドマークのみですが、この状態で車体と下回りを元通りに組合せます。このとき、先に付けた開放テコが、車体前面の下部にある踏板に当ってしまい、車体との勘合が不完全です。ピンセットで開放テコのコの字形に突き出た部分を引っ張って、踏板の上側に持って来れば大丈夫です。
但し、この作業で開放テコを破損しては元も子もありませんので、スカートに先に付けておくのではなく、車体勘合後に取付けた方が良いかも知れません。この場合は、重量のある車両を手に持ちながらの作業となるので、開放テコの取り付けが少し難い作業となるようにも思います。
最後の最後に、ヘッドマークを挿し込んで完成しました。
長々と記述しましたが、ちょっとした工夫で作業がスムーズに進みます。細かい部品をピンセットで挟んだ際に、部品を飛ばしてしまわないように注意が必要です。飛ばした部品を探す時間は、作業時間よりも長く掛かり、精神的にも良しくありませんので!
本稿を参考にして作業される場合、もし失敗されても責任は負いかねます。あくまで自己責任で作業をして頂きますようお願い致します。
