最近の貨物列車はコンテナ貨車ばかりですが、搭載されたコンテナは奥が深く、興味も尽きないところです。

TOMIXのコンテナは多品種が販売されていますが、特定製品(コキ)にだけ搭載されていて単品では発売されていない物や、既に生産中止となった物もあります。手元にある製品で珍しそうなコンテナを選んでみました。
 

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何れも生産中止となったコンテナです。(今は鉄道模型に感心の薄い息子君の所有物なのですが!)
 

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NC1形コンテナ(日本通運・ペリカン便)で、生産中止品です。このコンテナは、三菱ふそう11tトラック(品番3507;700円)に2個搭載された形で販売され、勿論コンテナ貨車にも搭載可能です。コンテナの番号は、2個共に同一番号のNC1-909です。
 

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NC2形コンテナ(日本通運・CABIN)で、これも生産中止品です。通常の単品3個入り製品(品番3108)として販売されていましたが、突然市場から姿を消しました。コンテナの番号は、2個共に同一番号のNC2-141で、もう1個は行方不明です。この当時の製品は、セット内でも同一番号が表示されていたようです。

 

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15ftの24A形コンテナです。このコンテナは、EF210コンテナ列車セット(品番92263)として、EF210-100番台と黄色のコキ110:2両の3両セットにだけ搭載された製品です。24A-1~24A-8まで番号が振り分けてあります。なお、実物の24A形コンテナはJR初の15ftコンテナとして10個だけ試作され、貨車も専用のコキ110形が5両だけ製造されています。
 

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コキには15ftの24A形コンテナは4個搭載できますが、12ftの18~20シリーズのコンテナが5個搭載できるようにコンテナの固定爪が片側5個あり、24A形を搭載すると2番目と3番目のコンテナの間に中央の爪があるために乗り上げる格好になります。ところが、すんなり乗っているのはコンテナ側に工夫がしてあったからです。上の写真を良く見るとその工夫が判ります。
 

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ご覧のように、片側の面にだけ下部に切れ込みが入れてあり、中央の固定爪を回避できるようになっています。従って、2番目と3番目のコンテナを搭載する時には、搭載方向に気を付ける必要があります。

写真の貨車は朱色(黄柑色)のコキ35000で代用していますが、従来は上記セットを買わないと入手できなかった黄色のコキ110が、先日コンテナなしの5両セット(品番98234)として発売されました。24A形コンテナも黄色枠の注記表示がされた姿(品番3158)で追って発売されるとのことです。

 

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W18F形コンテナで、限定品セットに搭載されています。白色の筐体に茶色のJRFロゴと特異な塗装がされており、実物は破棄PCB輸送用に19Dをベースに新製されたコンテナで、これも10個しか製造されていません。
 

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コキ107形貨車(W18Fコンテナ付)セット 限定品  (品番92989)です。コキ107形2両に10個のコンテナが搭載され、W18F-1~18F-10まで番号が振り分けてあります。


 

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青色コンテナがU20A-500形(日本通運)、灰色コンテナがNEL-UM9A(日本通運・引越し用)です。これらは何れも通常の単品販売品ですが、同じ日本通運のコンテナでありながら全く異なった形状をしており、青色はISO仕様、片や灰色はハーフサイズNEL形の引越し荷物用で2個が台枠UM9Aに搭載されています。何れも最近のカラーリングを施してあり、見応えがあります。
 

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奥から、30ftのU54A,20ftの30A,15ftの24A,12ftの19G,最後が小さなNEL(台枠がUM9A)。

並べてみると長さが随分違うのが際立ち、それぞれの個性を醸し出しています。コンテナは、やはり奥が深そうです。

 

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