またまたメンテナンス
もう10年以上前に買ったコットンツイードコート。
ブレードが取れてしまってブヨブヨして、
年季の入った10年戦士のお気に入りコート。
まさかこんなに長く愛用するなんて思ってなかった。
こうやって大切なものを手入れして使うこと。
それが私のささやかな幸せ。
丁寧に生きている。
そんな感じがする。
最初見たときは黒いコートなんてなんかな・・・と思ったけど、
形がすごく気に入ったので黒しかなかったから仕方なく買った。
これを着た私を初めて見た当時のダーリンは言った。
「10年先のあなたが見える」って。
なんかすごくクサイ台詞だなぁと思った。
だけど、すごく素敵だと言ってくれた。
10年先、とても品があって素敵な女性でいる私が見えるって。
それっておばさんくさいってこと?
当時の私は複雑な気持ちだった。
そんな言葉をほんとに10年後に思い出すなんて。
そんな褒め方をする彼は粋な人だったのかも。
今の私・・・素敵な女性なんだろうか、どうだかな?(笑)
それは今、自分を問う言葉になった。
いろんな思い出と愛着とともに、
自分が作り出す自分ヴィンテージ。
古着屋にも売っていない自分ヴィンテージは
ほんのちょっとの自信をくれる。
本当に気に入ったものと必要なものだけ。
10年先、そんな風に洗練されたいな。
ファッションも、人生も。