皆さまこんにちは、こんばんは。


当ブログの記事をご覧頂きありがとうございます。


今回は歩道の15回目です。


前回の記事はこちらです。


武術系雑誌「秘伝」に「歩きで鍛える"歩道"」入門の特集が毎月掲載されています。


月刊 秘伝 2022年 3月号では、

第15 プレランディングプレートと水平面 をテーマに、



運動体に起きる現象


★プレランディングプレートを理解するには2つの理論が必要


①運動体(人間・動物)と他者が、物理学的・力学的な関係を結ぶプロセスと生理学的現象


「水平面」の意識


★物理学的な現象が起きる時は、他者との関係性が重要な要素になる


★「他者」は自分自身の中にも作れる


★物理学的・力学的関係は2つの物体の間に生まれる例


空中に浮いている状態(椅子に座り、足が床に届かないように座っている状態)

そこで、軸を中心に両腕を思い切り左へ振り回して身体の向きを変えようとすると、両脚は反対に右へ動こうとする

内的運動量の一致と言い、上半身と下半身のあいだに力学的関係が生まれる

(サッカーゆるトレーナー大久保貴弘先生、実践写真掲載)



他者との力学的関係


★一方、生理学的現象は、身体が空中に浮いていてもいなくても、また、意図的に働きかけていなくても常に起きている


★わざわざ1つの物体を2つの物体と捉える必要がない


★呼吸や睡眠が生理学的現象の象徴


★物理学的現象の中で、最もありふれたものが「空中に浮いたものが地面に衝突的に接触する瞬間=歩き、走り」


★片足が地面に接触する瞬間=物理学的現象>生理学的現象 


★走りの場合は、空中に浮いている局面が長くなる=物理学的現象<生理学的現象を占める割合が多くなる



「プレランディング」と「プレート」


「プレランディングプレート」は、身体が他者と力学的な関係を取り結ぶ瞬間より少し手前で起きる現象


優れた選手=他者との力学的関係が生じる前に独特の身体意識を成立させる事ができる

(陸上競技…プレランディングプレート、ボクシング…突き動作・パンチやキック、野球…バッティング、テニス…サーブでのプレヒッティングポイントなど)



「プレランディングプレート」

=他者との関係が取り結ばれる瞬前に成立する身体意識

=他者と接触し運動量を伝えたり反作用を受けるなど、一連の力学的運動の瞬前に成立する現象



「平面(へいめん)」という身体意識


「プレランディングプレート」は、人間や動物の本質的な能力としての「平面」の身体意識のなかで、特に「水平面」が備わっていないと生まれない



「軸・センター」が「水平面」を解明する鍵になる


★「水平面」が存在するには、地球の重心と地球上に存在する物体との間に働く重力の存在が必要


★それが如実に現れるのが海などの水面。液体は地球上では水平面化する




個体への影響


★人間や動物は、水平面化する力が常に働いている状態で、単細胞生物として存在し、多細胞生物化し、陸に上がってきた


★人間や動物に限らず、どんな物体にもあらゆる部分に垂直方向への力が例外なく働き続ける


①人間が地球上に存在し、重力の影響を受ける限り、常に水平面化する力が働き続ける


②人間は、重力線(センター・軸)を感じ取る能力だけでなく、「水平面」を感じ取る能力も応用・発展しながら進化してきた



「面」のさまざまな捉え方


★自然界では完全な水平面はそう多くは見られない


★人間が作り出した体育館の床・ビル内の床・駐車場のような水平面を自然界でなかなか見ることはできない



★それでも野生動物は「水平面」を自分の潜在意識下で捉える事ができる


例)ライオン…群れの中で休む時、必ずより水平に近い地面を選んで寝転がる


ライオンが獲物を狩るための闘争運動をして、食事を済ませると数十分くらい『ゆる体操』をする(身体をクネクネ、モゾモゾ動かして、揺動緩解運動を行う)


例)山羊…山岳地帯での移動、より水平に近い面を瞬時に選び、見事な跳躍力で移動する


『ゆる体操』…野生動物の疲労回復法、身体の調整運動、人間の活動を克明に観察して研究した末に作られた体操法



プレランディングプレートから猛獣腕振へ


★運動進化論的に考えれば人間にも野生動物のような能力が備わっている


★人間に「水平面」の身体意識が強力に備わっていたからこそ、文明化の中で「水平面」を作り上げてきた


「軸・センター」や「水平面」といった身体意識を動物だった時代から強烈に発達させ、受け継がれてきた


★次回は、「水平面」を鍛えるトレーニング、「姿勢軸」「猛獣腕振」の能力を飛躍的に向上する


など盛り沢山に書かれています。




良くトップアスリートが行うルーティンの中に軸を作ったり、物体と自分との距離を測ったりするものがあります。




それらがいずれも、他者(あん馬や、バットやボール、氷など)と接する前に、自分自身に働いている重力線を捉えると同時に、水平面の意識を高めて、凄まじいパフォーマンスを生んでいる事が、今回の記事で良く分かりました。


トップレベルの競技では、具体的な技術の差はそれ程無く、本質的な能力(プレランディングプレートや軸、水平面などの身体意識)によってトップオブトップとの差が生まれる事が良く分かりました。


そして、秘伝に書かれている本質力を歩道や球軸トレーニングによって鍛えることにより、サッカーでも具体的な能力(技術や戦術など)が飛躍的に高まり、世界で戦える選手が増えていくことを感じました。


サッカーゆるトレーナーの大久保貴弘先生は、そういった本質力を高める為の運動科学理論を学び、そして体現され、日本サッカーが世界一になるためにご指導をされています。


サッカーの局面でいかに身体をゆるゆるにゆるめて、自分・味方・相手・審判・ボール・ゴールなどの関係を結び、最善のプレーの選択ができるか、


また俯瞰力を高めてピッチ上を常に鷹のように広く、上空から観ているようにプレーできるか、


そういったサッカーにおける本質的な能力をご指導頂く事ができます。


ぜひ、皆さまも秘伝を読まれて、歩道やサッカー球軸トレーニングを取り入れて頂き、優れたアスリートのような身体意識・身体能力を身に付けて頂けると良いと思います。


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