皆さまこんにちは、こんばんは。


当ブログの記事をご覧頂きありがとうございます。


今回は歩道の14回目です。


前回の記事はこちらです。


武術系雑誌「秘伝」に「歩きで鍛える"歩道"」入門の特集が毎月掲載されています。


月刊 秘伝 2022年 02月号では、

第14回 フォアフットとヒールストライク、踵推進 をテーマに、


こちらのメッシ選手のようなドリブルを体現するための意識、走法について書かれています。


足を語る


★「フォアフット」走法…つま先から着地する走り方

★「ヒールストライク」走法…踵から着地する走り方

★「フォアフット」「ヒールストライク」「踵推進」の関係性について


踵ではダメなのか?

★「フォアフット」は「ヒールストライク」と対極をなすもの


★どちらが優れているのか?

議論したくなる2つの理由


①歩きでも走りでも、「フォアフット」か「ヒールストライク」どちらかを選ぶしかないから


②ここ10数年の陸上競技で「フォアフット走法」が台頭していて、反対の「ヒールストライク走法」も注目されるようになったから


★「ヒールストライク」走法
=全身の体重がかかった運動量を踵で受け、衝撃を吸収しながら足裏からつま先に向かって重心落下点が抜けていく走法

★「フォアフット」走法
=中足底からつま先にかけて前足部で運動量を受け、前へ重心落下点が通過していく走法

★「フォアフット」の方が、足裏を重心落下点が通過する距離が短くなる

★同じ選手が使った場合、「フォアフット」の方が「ヒールストライク」よりタイムが良くなる傾向がある


「プレランディングプレート」という盲点

★「ヒールストライク」がマイナスに働くのは、「プレランディング」ができていないから

★「プレランディング」
=あたかも現実のランディング(接地)の前に、空中のある位置(プレランディングプレート)に一度ランディングしてから、その一瞬後に足を踏み込み、現実のランディングをすること

★「プレランディング」は今から30年前、カールルイスが絶頂の頃、高岡英夫先生が発表された理論

★超一流のランナーになると走る時に「プレランディングプレート」が出来る

★能力が高い選手ほど、プレートの高さが高くなる(そこそこの選手…プレートの高さが3〜4cm、絶頂期のカールルイス…10cm以上)

★優れた選手であればあるほど、実際の地面よりも何センチか高いところに潜在意識としての地面が形成される


階段を踏み外す達人

★実際の10cmの差はどうなるのか?
=階段を踏み外すことに似ている

★潜在意識としての地面に足を着こうとしながら、実際には10cmの実際の地面に足を着く構造

★階段を踏み外した時に、動きを止めずに勢いに任せていったら、とんでもない勢いで身体が前に放り出される(実際にやると危険なので、想像するだけに留めてください)

★走りだけでなく、武術・武道系、サッカーの達人技の中にもプレランディングプレートが存在している

★優れた空手家の突きには、目標の手前にプレランディングプレートのような意識としての打撃ポイントがある



正しいヒールストライク

★「ヒールストライク」が良くないとされるのは、「プレランディングプレート」の存在に気付いていないから

★問題なのは「ただ踵をリアルな地面につけてしまっていること」

★十分に高い「プレランディングプレート」があれば、そこに踵を着こうと思ってもすっぽり抜けるので、実際の地面にはフォアフットで接地する

★つまり「プレランディングプレート」が潜在意識下で存在すれば、「フォアフット」と「ヒールストライク」の矛盾を解決する

★厳密に言えば、「中足底からつま先のフォアフットで接地する」というだけでは優れたフォアフット走法にはならない

★足裏のどこで接地するかということだけが問題ではない(プレランディングプレートがいかに高い位置で形成されるか)



踵推進はヒールストライクに非ず


★踵推進はヒールストライクとは全く別物

★踵推進はフォアフット軸と矛盾しない

★踵推進とフォアフット軸が使われる局面は異なる

★出だしからわずか数歩(10歩くらい)まで…踵推進、それ以上の距離の移動…フォアフット
が有効である

★メジャーリーグ史上、盗塁の天才リッキー・ヘンダーソンは、出だしの4歩まで踵推進が使えた(5歩目からはフォアフット走法)

★イチローは3歩目まで踵推進が使えた(4歩目からフォアフット走法)


踵推進の達人

★フォアフット走法が出来て、かつ踵推進も出来るという選手はそれほど多くない


★したがって、どんなに足が速くてもスタートが遅くなる


★踵推進が使える選手で、良い盗塁選手にならなかった例は現時点でない

★したがってフォアフット走法よりも踵推進の方が難しい

★フォアフット走法ができる足の速い選手で、踵推進まで使える選手は、類まれな天才

★宮本武蔵は典型的な踵推進の超天才


など盛り沢山の内容が書かれています。


フォアフット軸(走法)に関するトレーニング法が詳しく書いてあります。


フォアフット走法が江戸時代では当たり前のように使われて、日本人が何百年も前からフォアフット走法を行なっていた事が書かれています。


サッカーゆるトレーナーの大久保貴弘先生がフォアフット軸を体現している写真が掲載されていますが、


まさに足に羽が生えたようにフォア、フォアっと柔らかく接地している事がよく分かります。


実際にフォアフット軸のメソッドをご指導頂き、歩いてみると、


前にフォワっと足が舞い上がり、接地がとても柔らかく、滑らかな歩き、それでいてとても浮いているようにスピードが早くなっていく事を感じました。


大久保先生に踵推進とフォアフット走法の実践の動きを観させて頂きましたが、


人間とは思えない程のスピードで発進し、一瞬にしてトップスピードになり、身体が宇宙人のように浮いているのではないかと思うほど、地面を滑るように移動されている事を感じました。


また、「プレランディングプレート」が凄まじい高さにあり、空中を歩いているのではないかと思うほど、空中で脚が変化している事を強く感じました。


サッカーの実践で踵推進とフォアフット軸を使うことが出来れば、


まさにメッシ選手の動きや走りを体現する事も夢ではなくなると強く感じました。


ぜひ皆さまも「秘伝」や「スーパーウォーク歩道」をお読み頂き、歩道や球軸トレーニングを取り入れて頂けると良いと思います。


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