東京美学倶楽部 祐音文学
-Shion Bungaku- 主宰
西尾祐里です。
本日は、”詩禅美 序章”として
「真知の探求学としての美学」をテーマにした
コラムをお届けします。
---▼掲載済み▼---
001:人はどうして「美しいもの」に惹かれるのか
002:日本の精神に深く宿している世界観
003:天才に愛された日本の真美性
004:日本特有の美学
↑今回の内容
005:形而上に振り切ることの唯一無二性
---▼今後、配信予定▼---
006:大人の学びたる本質
007:哲学から美学への昇華
008:なぜ美学は哲学よりも上流層に刺さるのか
*
[真知の探求学としての美学:004]
日本特有の美学
---
そもそも日本に存在しなかった概念は
たくさんあります。
主観と客観の二項対立で語られる
認識論は言うまでもなく。
明治時代より前には
「哲学」という概念もありませんでした。
西洋哲学に対して
「東洋哲学」という概念が生まれたのも
明治以降です。
さらに言えば、日本には同時期まで
「宗教」という概念すらありませんでした。
それまで哲学の代わりをしていたと
見なされた世界観が
「宗教」として区別的に定義されたわけです。
もともと日本には存在しなかった
哲学も美学も、
当初はすべて文学という領域に
括られていました。
*
当会は、日本知の中でも
この明治期の文明開化に焦点を当てています。
西洋の思想体系を取り込むことで構築された
日本の精神性、世界観、創造性。
それは日本と西洋の
伝統様式の邂逅によって織りなされた、
どちらともつかない和洋折衷の美意識でした。
瀟洒な雰囲気、麗しさ、雅さ、
しなやかさ、細やかさ。
近代日本が国の未来を切り拓く上で醸成させた
余裕さ、強かさ。
この融合は、明治大正期の旧制高校を始めとする
教養主義を生みだし、夏目漱石を始めとする
数多くの天才を輩出しました。
*
東洋知と西洋知を折衷
あるいは統合した「美学」への道。
その種は今でも静かに受け継がれています。
折衷思想の象徴としての旧制高校、
その流れを汲む東大駒場。
東京美学倶楽部は
こうした最高学府と関わってきた
経緯と実績を土台として、
東洋知にも西洋知にもとらわれない日本知、
メタアカデミズムを志向しています。
メタアカデミズムは、あくまでも
アカデミズムとの関わりを経由して
辿り着いた領域です。
現在国が認めている人文知
(西洋哲学やリベラルアーツ)から、
日本の未来のために
国が庇護すべき真の人文知へ。
日本特有の美学、真美の探求のあり方を、
共に学び、考え、伝える力を身につける。
この使命の元に「東京美学倶楽部」は存在します。
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わずかなりとも美の在りように心動く方
西洋、東洋、日本の美意識や
その体験を通した感性・知性を携えて、
世の中にインパクトを残したい方
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人文知の普及を推進するサロン
「東京美学倶楽部」がお届けする
真の美について語らう智宴
@オトナの超高抽象BAR「詩禅美」
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真美の探究に興味のある方
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日本語の探究に興味のある方
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ともに真美への道を歩んでまいりましょう。
ぜひ聞いてみてください。