スマホで絵が描きたい
デジタルイラストを作成するなら。
そりゃパソコンですよ、板タブや液タブ使って描くのに越したことはない。
パソコンなら、イラストソフトは豊富…左手ガジェットもペンタブレットも選び放題…わざわざスマホで描く理由なんて無いわけですよ。
ただね、敷居が高いんですよね…(私の)気力的に。
パソコン立ち上げて、イラストソフト起動して、ペンタブのドライバーが調子悪いから再起動して…ここら辺でもう既に絵を描こうという気力は無くなる。
少しでも楽したいっていう、悪い癖。
スマホで絵が描ければ、スマホなんて常に身の周りにあるし、あとはペンタブ繋いでアプリ起動でサッと描けるし描きながら持ち歩ける。
確かにイラストソフトの質の課題はあれど、持ち運びが楽ですぐに絵が描けるって…モチベーション維持するの苦手な面倒臭がりさんにはうってつけ!
意欲が無ければ、良い絵なんて描けませんからね。
スタイラスペン使えば良いんですが、やはり筆圧感知機能は欲しいですからね。
てことで、スマホでも使えるペンタブは無いかとアレやコレやと探し求め…結局どれが良いんだっていうのを比較していこうと思います。
※あくまで"個人的感想"です。
スマホ用ペンタブを探す前に
まず注意すべき前置きとして、これはAndroid6.0以上のOSを積んだスマホで使い心地をレビューしたものになります。
iPhoneはそもそもOTGホスト機能を持たないので、ペンタブを有線で繋いだ使用は出来ません。
またAndroidスマホでも、Galaxyだと機能上カーソルが出ない、ディスプレイが縦長すぎてペンタブの描画範囲とアスペクト比が合わない等あるのでまともに使えないことがあります。
それだけの不便さなら良い…と思ったGalaxyのアナタ。
カーソル出ないと何処に線が引かれるか分からないので、難易度かなり上がります。
アスペクト比合わなかったら、ペンタブ上で丸を描いても縦長ディスプレイに合わせられて縦長楕円になり、違和感が凄まじいです。
なので、iPhoneとGalaxyの方はスタイラスペンを使った方が良いかもです。
いざスマホ用ペンタブ探しの旅へ
スマホにも使えるペンタブって、意外とありますね。
しかもパソコンで使うのと違って、ドライバーインストールが不要なので楽だ…。
という訳で、とりあえずスマホ対応のペンタブを調べてみました。
- Parblo Ninos (M/S)
- Parblo A640 V2
- VEIKK S640
- VEIKK VK640
- XP-PEN Deco mini7(W)
- XP-PEN Deco mini4
- XP-PEN Deco fun XS
- XP-PEN Deco fun S
- XP-PEN Star G640S
- HUION HS64
- HUION H430P
- HUION H640P
- HUION H420X
- GAOMON S620
- RAYWOOD 筆や写楽 TSUKISHIRO
メーカーごとに分けてます。
あまりサイズが大きいものはスマホのちっぽけな画面で使う分には過剰過ぎるので、スマホ対応ペンタブはまだまだありますが…今回は小さいものだけ。
やはり目安はレビューの高さで選びたいですよね。
人気所は、XP-PENかHUIONでしょうか。
結局どれにするか?
私が重視するのは小型であることと電池要らずのペンであること、Wacomさんに劣らぬスペックであること、そしてレビューが高いこと。
あと、なるべく買い換えしやすいように安価であること。
そこで購入に踏み切ったのが以下5点。
- XP-PEN Deco mini7(W)
- XP-PEN Deco mini4
- XP-PEN Deco fun XS
- HUION H420X
- RAYWOOD 筆や写楽 TSUKISHIRO
価格も、XP-PEN Deco mini7のW(ワイヤレス版)が一番高価ではあれど、あの大手ペンタブメーカーのWacomさんの品とほぼ同レベルのスペックを備えながら1万以下ですからね…良い時代になりました。
では順に、使用の感想を書かせて頂きます。
XP-PEN Deco mini7W
少し高価で大きめでしたが、ワイヤレス対応且つスマホ対応と聞いて、スマホでもワイヤレスで使えるのでは?と思い選びました。
付属の小型のドングルを、ペンタブを使用したいデバイスに差し込めばケーブル要らずで使える便利なペンタブ…だと思ったんですが、結果的にはスマホでワイヤレス機能は使えませんでした。
やはりワイヤレス機能はパソコンでの使用を想定されているようで、スマホで使うと稼働認識が90度回転してしまいました。
ペンタブで左右に動かすと、スマホでは上下。
ペンタブで上下に動かすと、スマホでは左右。
なので普通にケーブルで接続することにします。
少し安めのワイヤレス無し版もあるので、そちらを選べば良かったかな?
ペンタブの端子はtype-Cです。
描き心地ですが、スマホには少し大きいものの申し分無いです。
本体のデザインも、スマートで洗練されている。
ペンにはグリップ付いてて且つ軽くて持ちやすいです、ペン先が少し沈み込む描き心地なのは好みが分かれそうですね。
ペンに2つ、本体には8つショートカットボタンが。
ただ、スマホでは本体のボタンを使えるイラストアプリが限られてるので…ペン側のボタンで消ゴムやペンを切り替えるくらいかな。
パソコンで使うにも小さすぎないし、ワイヤレスなので接続が楽。
スマホ専用ペンタブにするより、スマホとパソコン兼用ペンタブとして使えるので…それはそれで便利かもです。
XP-PEN Deco mini4
XP-PEN Deco fun XS
前述のDeco mini4同様に凄く小さいペンタブ。
これは本体ショートカットキーが1つもなく、その分描画範囲が拡大している。
端子はtype-C。
スマホで使うにはペンにショートカットキーが付いていれば問題ないので、サイズ的にスマホには適役ですね。
ただ付属のペンがコストダウンされてしまい、グリップは無く細め、ペン先のグラつきが若干気になるかもしれません。
(※Deco miniのペンも使用出来たので、描き心地が気に入らない場合はペンだけ変えるのも有りかも)
また、他の紹介したものは皆スマホに接続できるようtype-C/micro-B各々に変換するアダプタが付いていたのに対して、本品には変換アダプタが付属しない。
スマホで使う場合は、別途変換するアダプタを用意する必要がある。
まぁ価格は3000円程と安価なので、それを考えるとコスパ最高です。
本体が若干斜面になっているので、その点も好みが分かれそう。
HUION H420X
メーカー変わりまして、HUIONさんのペンタブです。
恐らく現存する全ペンタブの中で最も小さいのではないでしょうか、こちらも本体ショートカットキーはありません。
端子はtype-Cです。
驚いたのは、3000円なのにペンの作りが良い事。
XP-PENさんのペンに比べ沈み込みが少なく、グリップもしっかり付いている。
ペンの太さ自体も丁度良く、Wacomさんのペンにかなり近い感触で描ける。
本体、ペン共にデザインが良質で洗練されている…パソコンで絵を描くには不向きな、完全にスマホ向けのペンタブです。
個人的には、これがスマホ専用ペンタブにするには最適でした。
ただ、本体の大きさに対してケーブルが長すぎるかも。
0.5mのケーブルを別途買い足して使えば言うこと無しかも。
RAYWOOD 筆や写楽 TSUKISHIRO
HUION HS64の本体と、HUION H430Pのペンを掛け合わせたような見た目ですね。
ペンはグリップ無くコストダウンされていますが、ペンタブには珍しく真っ白な美しいボディ、デザイン良好です。
ショートカットキーはペンに2つと本体に4つ、端子はmicro-Bです。
こちらは日本のメーカーなのだとか。
ただHUION HS64(本体)とH430P(ペン)に類似しているため、製造元はHUIONさんと同様なのかも。
試しにHUIONのHS64のペンのみ購入し使ってみましたが、普通に使えました。
作業領域は横長の長方形なので、スマホで使うときは比率を合わせるため左半分しか使えなくなり、作業領域自体はだいぶ小さくなります。
この作業領域縮小が少し残念かもしれません。
個人的にベストなスマホ用ペンタブは?
各々安価にも関わらず使いやすい、スマホならただケーブル繋げるだけで使える、そして小型…正直全て良質でした。
一番を挙げるなら、HUION H420Xですね。
スマホとほぼ同サイズなので持ち運び便利、3000円と安価にも関わらずペンもグリップ付き良質、ケーブルさえ短いものに買い換えてしまえば最高に使いやすいスマホ専用ペンタブです。
※私の個人的感想(ここ重要)
大きい方が描きやすいという人もいると思うので、そう言う人にはDeco mini7のワイヤレス無し版がオススメです。
若しくは、ここでは紹介しませんでしたがHUION H580Xも同サイズなのでWacom系のペンの描き心地が好きな方はこちらの方が良いかもです。
一番はWacomさんを選ぶことなんですけれどね。
新作ペンタブがどんどん発売されてきてるので、もう少し各メーカーの新作を見れば、もっと適したペンタブが見つかるかもしれません。
今後も動向を見守ろうかな。
それでは、長くなりましたがこの辺で。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。