一体どれだけの人が、
一生懸命、まさに、“命を削る覚悟”で目標達成に向かうことができるのでしょうか?
それも、自分自身のためではなく、“自分以外の誰かのために”。
果たして、そんな難しいことを当たり前のように脇目も振らずに、来る日も来る日もやってのける人たちがどれほどいるのでしょうか?
私は幸せなことに、30歳を過ぎてから、何人も出会ってきました。
柏木先生↓
今でもまだまだですが、選手としてだけではなく、人としても未熟だった私は、柏木先生、木澤さん、鈴木雅さんとの出会いによって多くを学ばせて頂き、そのご指導のおかげでビキニチャンピオンにならせて頂きました。
木澤選手↓
その誰もが、チャンピオンになるための体作りはもとより、選手としてだけではなく、人としてのあるべき姿までも教えてくれました。
尊敬するアーノルド・シュワルツェネッガーの名言に
『ポケットに手を入れたままでは、成功へのはしごを上ることはできない』
という言葉があると以前にもお話させていただきました。
30歳を過ぎてリバウンドを繰り返すダイエットを何とか次こそは成功したいという、「ポケットから手を出しただけ」くらいの簡単なきっかけから、私はビキニフィットネスを始めさせていただきました。
30歳の私 35歳の私
それからは、とにかく立ち止まることなく見切り発車でもいいからとにかく「昨日の自分より一歩だけ前に」と小さなゴールテープを毎日切るんだと、一日一歩を地道に重ねてきました。
そのわずかな歩みを続ける中で、一流の指導者との出会いがあり、その手を“救いの手”としてぎゅっと握りしめ、めざせ「世界一」とばかりに後を必死に付いてきました。
鈴木雅選手↓
ここまでオールジャパンを連覇できたことをはじめとして、ビキニ選手として手にしたすべての成果は、これまで支えて下さった皆さまのものであり、お恥ずかしいことに、私が自らの手で掴んだと自信を持って言えるものは何もありません。
私がチャンピオンになれたのは、誰よりも出会いに恵まれ、そして誰よりも競技環境に恵まれていただけのことです。
その証拠に、小学生の時、虫歯ゼロで表彰されたことぐらいしかなかった私です。
何のとりえもなく、誰にも負けないような努力をしてきたわけでもない私ですが、遂にはビキニをやり始めて5年目の2019年アジアチャンピオンにまでなることができました。
しかし、それまでの私は、どこまでも他力本願なところがあり、いつも人任せで、自分で結果を掴みに行こうという“本気”度が足りていませんでした。
2020年を迎えた頃から、5年やって世界選手権で結果を残せていないことをこの先そのまま続けていても意味がないのではないかとのジレンマが私の中にわきあがりました。
その上、これからの競技人生はもう残りわずかだという思いがその焦りを加速していきました。
そんなとき、2019年から私が師事する武井トレーナーから言われたことが、「安井さんは勝つためにトレーニングをやっています。それでは体はもう変わりません。ウェイトリフティングという新しいものにもう一度“0から挑戦”していくことで、トレーニングをする楽しさを自分の手で取り戻してください」ということでした。
武井トレーナーの言った通りで、その時の私は行き場を失いかけていて、そんな私の胸中を手に取るように見破っていました。
確かに、連覇を続ける中で、知らず知らずのうちに、「守りに入る」自分がいたのかもしれません。
“何としても勝たなければ”という重圧が次第に私から競技の楽しさを奪い、気づけば、連覇を続けるほどにプレッシャーは強くなり、こらえきれないほど押しつぶされそうになり「もうやめてしまえば、どんなに楽か」と思っている自分がいました。
コロナぶとり↓
武井トレーナーの「もう一度”0から挑戦”」という言葉が、そんな希望の光を見失いかけていた私を再び目覚めさせました。
「よし、もう一度、すべてを“0”にして、やりなおしてみよう」
“変化を恐れるものに微塵の進化なし”
“常に、挑戦者たれ”
ウェイトリフティングに挑戦↓
「“急がば回れ”でいいじゃないか」、既成概念を打ち破り、常に臆することなくあらゆる可能性にチャレンジすることで、初めて昨日までの自分に打ち勝ち、大きな進化を遂げることができるんだ。
2年前アジアチャンピオンになれたこと、それは私にとってもはや通過点ですらない、なぜならこの先にもう道はないのだから。
決して、アジアチャンピオンを自分の栄光としてはいけない。
私の目標はどこまでも、“世界一”。
栄光はときとして、過去を必要以上にまぶしく光らせ、自分の進むべき明るい未来への道すらも見失わせてしまうもの。
“世界一”になるという目標を達成するために、何をすべきかを熟慮した上で、「今まで培ってきたものすべてを思い切って捨ててみよう」という決断をしました。
オリンピアンの山本選手!
今年のフィットモデル初挑戦も、ビキニ選手として7年間ありとあらゆるものをやり尽くしレベルアップを図ってきたはずのステージングをすべて捨てて、“0にリセット”しなおし、もう一度ポージングの基礎からやり直すためでした。
今回、思い切って、
初めて同じビキニ選手である、倉畑さんにポージングコーチを依頼しました。
私の骨格、体の使い方のくせ、重心の位置など、多方面から私のポージングの欠点を指摘しそして徹底的に改善し、倉畑さんの熱心な指導のおかげで、苦手だったポージングが自分でも別人かと見違えるほど、まさに、0からまったく新しいポージングを習得することができました。
倉畑コーチと二人三脚で↓↓↓
この私の経験から、ビキニ選手の皆さまの中で、レベルアップの新たなアプローチを探されている方には、思い切ってフィットモデルに挑戦することを強くお勧めしたいです。
フィットモデル挑戦にあたっては、様々な方からご心配の声を頂くことも少なくありませんでした。
実際、応援して頂いていた皆さまに十分にご満足いただけるような結果をフィットモデルにおいて残すこともできませんでした。
だからこそ、なお一層、フィットモデルをダブルエントリーするような浮ついた気持ちではダメだと言われることがないように、今回のフィットモデル挑戦は明らかに私のビキニ選手としての成長につながったことをこのステージで証明し皆さまにご納得頂かなければいけないと思っております。
現在師事している武井トレーナーは、“私の世界一になる”という夢を実現するために引き受けたと常々言ってくれています。
そんなことは無理だと否定的なことは決して口にすることなく、寝る間を惜しんでまで考え尽くし、ただ目標達成へまっしぐらに。
筋トレ以外の、あらゆるトレーニングを指導↓
「世界一になるために誰もしていないような、あらゆるトレーニングを指導しているので、“努力の天才”になって欲しい」とも言われています。
“誰からもチャンピオンとして認めてもらえるくらい”、自分を圧倒的なレベルまで高めることに集中するようにも指導されています。
絶対王者ロニーコールマンがそうだったように、“周りを見すぎず、関係ないと思え”とも。
9月26日のGRANDCHAMPIONSHIPSに向けて、武井トレーナーは、自分の優れない体調を顧みず、まさに命を削る覚悟で、私の指導にあたってくれています。
私のために、“これほどまでに一生懸命になってくれる人がいるんだ”と会うたびに涙が目からあふれそうになります。
まるで、心の奥から涙があふれ出てくるかのように。
そんな姿を見せるのは何だか気恥ずかしくて、その度にばれないように汗を拭くふりをして何度も目をぬぐいます。
「そんなことはどうでもいいから、目の前のトレーニングに集中して」と絶対に言われそうなので、言葉では感謝を一言も伝えることはできていませんが、武井さんの気持ちは痛いほどずっしりと私の胸に伝わっています。
だから、いつもはすぐに根を上げたくなる私ですが、
今日も“世界一”をめざして未だかつてないほど限界なく頑張れています。
命を削る覚悟までした武井さんに、どんな感謝の言葉を考えても、中身のない美辞麗句になってしまうでしょう。
私の心にあふれる感謝の気持ちを伝えることができる唯一の方法は、ステージで武井さんがやってきたことの偉大な成果を証明することだけです。
コロナ禍で、誰もが自分自身の日常生活すらも不自由で困難を極める中、全国の多くの皆さまのお支えのおかげで、私はありえないほど幸せなことに、大好きなビキニ競技をあきらめることなく明日のステージに上がらせて頂きます。
本来ならば、そのお一人お一人に直接会って感謝の気持ちをお伝えしたいところで
すが、今それはかないません。
ビキニ選手として私が皆さまへの感謝をお伝えできるのは、やはり明日のステージだと思っています。
コロナ禍の中であっても、皆さまにあたたかく支えられてきた私が、武井トレーナーと二人三脚で、思い切ってもう一度振出しに戻って、「昨日の自分より一歩だけ前に」とこの2年間進み続けました。
その皆さまへの感謝の気持ちがどれだけ大きな進化を生むのかを明日の舞台でお見せしなければなりません。
だから、私はどこまでも勝ち方にこだわります、
私の心はただ一つ、
「2019年アジアチャンピオンになった“自分に圧倒的に勝つこと”」
目標はただそれだけ。
明日、もう一度挑戦させてくだい。
『ただ自分を信じ、“やってみよう”と挑戦すれば、いつからでもその先の未来において、誰でも“無限の可能性”がつかめる』
2年前の自分に挑戦し、“無限の可能性”があることを、9月26日のステージで証明させてください。
いつも皆さまには、大変感謝しております。
応援どうぞよろしくお願いいたします。