第弐話「召喚」※殺人描写あり | 銀魂☆VOCALOID☆FAIRY TAIL☆夢小説

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忙しいのでコメント返信はほぼ無い物と思って下さい。
ちゃんと見ていますのでご安心を。

真選組は攘夷浪士のアジトに突入していた。

人数的には真選組より攘夷浪士の方が多く
力では真選組の方が強かった。



そしてアジトの奥では謎の儀式が行われていた。



男A「これが包丁さんを呼び出す儀式か」

男B「あぁ、そうらしいな」

男が3人、机の回りを囲んでいた。

…むさいな←

男C「あの幕府の犬もこれで終わりだな」

机の上には紙と抜き身の刀。

そして紙には『真選組隊士全員の命』と書かれていた。

男A「後は言葉を言うだけか」

その一人の男の言葉を合図に
男達は決められた言葉を言った。





ーー包丁さん、切ってくださいーー





真選組は優位に立っていたが
まだ攘夷浪士は沢山いた。

斬られていく仲間を見ても
その組の頭は余裕そうな顔をしていた。

そして何かが起こりそうな予感を
沖田は感じていた。



その時だった。



沖田の近くにいた隊士が吹っ飛んだ。

何が起きたのか分からなかった。

ただそんなに強い相手がいたのかと
沖田は持っていた刀を構えた。

ぺた……ぺた……

床を歩く裸足の音。

そこにいたのはーー



沖田「…子供?」

小学生低学年ぐらいの見た目と体格。

長い紫がかった黒い髪に鬼の面。

袖の無い黒い着物で赤い帯。

そして、その手には似合わない血が付着した刀。

山崎「き、君は…誰かな…?」

冷や汗をかいている山崎が少女に聞く。

月桃「…それは答えることができない」

気付けばその場にいた全員が
その少女に目がいっていた。

月桃「指令は『命を切る』こと。
召喚主は面倒臭いのでもう既に“切っている”。
よって」

少女は口に付着した血を拭い、刀を構えた。

月桃「次は対象である
『真選組隊士全員の命』を切らせて貰う」

そう言った途端、その少女は近くにいた隊士を斬った。

ザシュッ!!

あんな小さな子供が。

あんな子供が刀を持った所で
相手を傷つける事も出来なさそうなのに。

体格の良い大人の男を一瞬にしてただの肉塊にした事により
真選組の全員がその子供を危険人物と見なした。

頭「ハハハハッ!!見たか、真選組!!
これが我らの最終兵器、“人斬りの神”だ!!」

土方「…“人斬りの神”だぁ?」

月桃「……」

高らかに言う頭を無表情で見る月桃。

そしてあぁと納得したような声を出した。

月桃「アイツ等だけだと思ったが、
その口ぶりからして呼び出したのは
ここにいる攘夷浪士全員と見ていいのか。





ーーこの中から真選組隊士だけというのも少々面倒臭い。
そもそも真選組隊士と攘夷浪士の区別がつかない。
召喚主を『過激攘夷党黒月組全員』と見なす。
前言撤回、“切る”のはここにいる全員だ」

少女はそう言い終わるより早く頭に近づき、
背中から頭にかけて下から上へと刀を振り上げた。

ザッッ!!!

思わず目を背けたくなる光景だった。

頭の悲痛な叫び声が辺りに響き渡る。

それと同時に一人の攘夷浪士が少女に背後から近付いた。

攘夷浪士「よ、よくも…っ!!よくも…!!
死ねえぇぇっ!!この、人殺しがぁぁぁぁっ!!」

月桃「!!」

ずぷりと嫌な音がする。

その音と共に少女の胸に刀が刺さる。

やがて少女の顔が歪んでいく。

それを見て殺人鬼が死んだと安堵する者、
いくら何でもやりすぎだと目を背ける者等、
様々な心境の者達がいた。

だが、誰もが少女は“死んだ”と思った。





いきなり少女の身体が消えるまでは。





攘夷浪士「……は?」

刺した張本人が一番驚いていた。

確かに刺した、手応えはあった。

その男は動揺し、その場に立ち尽くしていた。

だから気が付かなかったのだ。

ーー自分の後ろにその少女が立っている事を。

ザシュッ!!

攘夷浪士「ぐ、ぐがぁぁぁぁぁぁァァッッ!!!」

その攘夷浪士の身体をまるで真っ二つに切るように
少女は飛び上がり頭から斬った。

少女の身体はもはや血だらけで
服も肌も見える所が無くなってきた。

それでも少女は刀を構え、
真選組隊士や攘夷浪士を斬ろうと動いた。



沖田「……あのガキ…只者じゃねェな…」