今日、地元のバスターミナルでトイレに入ったら、おばちゃんが掃除中で、「いいですか~?」って声かけたら「どうぞ~、すべるから気を付けて~」って感じで使わせてもらって、出る時に「この寒い時に大変な仕事やねぇ」って言ったら、おばちゃん「寒いねぇ~、ふところはもっと寒いわ~、あはははは~!」って快活に笑って。偉大な仕事やなと。
こんな「縁の下の力持ち」的な、目立たない部分で頑張る人のカッコ良さって、いつ頃から分かるようになっただろうと。
とかく「目立つ」事がしたい人ばかりの世の中。
大声で「ボランティアやってます!」なんて堂々と宣言しちゃってるような人もしかり。
仕事とボランティアは違うけど、「善行は隠れてやれ」というような事を昔教わった事があって、高らかに善行を訴える人は、なんだかなと。
さておき。
思い出したのは、私が初めて就いた仕事の事。
大学に入ると同時に始めた新聞配達。
同時に始めた同級生の体験談がいまだに思い出される。
ある日、スーパーで買い物をしてたら、近くでおばちゃんたちが井戸端会議してて、その日は年に何度かの新聞休刊日で、その話をしてたようで、今朝は新聞が来なかったって話になって、もう一方のおばちゃんが「新聞屋のクセに休むんか」と。
そんな会話が同級生に聞こえたという話。
それを聞いて、ああ、新聞配達って凄く大変な思いして毎日やってるけど、「たかが新聞屋」くらいにしか思われてないんやなと。
その後、新卒で入社した会社では、「営業」職として入社。
その時は、「事務屋」を「下」に見ていた。
事務屋なんてのは、営業が「食わせてやってる」みたいな。
そしたら、2年後に自分が事務屋に。
甘かった(笑)
分かったのは、
何でも自分でやってみないと分かんないって事ね。
あと、驕っちゃいけない。
目立たない場所で淡々と丁寧に目立たない仕事をこなし、いざ居なくなった時に存在の大きさに気付く。
そんな存在になりたいものです。