こんにちは。
SZ10TH円盤も出たしで
書いてあってUP出来る記事も尽きたので
本日はこちらで(´∇`;
これまでは、時間軸は書いた時点とほぼ一致していたのですが
今回は5年後の未来です。
といっても、別にこの方向へ進んでいきたいわけではなく
違う日常ももっと書きたいし(何の構想も予定もありませんが)
なので、これはパラレルワールドということで^^;
分岐点は、前の#07のおうちデートの日で^^;
最左翼(え?)な未来です。
ご注意ください^^;
勝利くん、最近は自分がおじさんになってきたから
年下が好きみたいな感じの発言をするけど
十代の頃は年上がいいと言っていたんですよね。
まぁ、当時年下・同世代がセンシティブなお年頃なので
牽制する意図もあったのかもしれないけど(知らんけど)
カワイイ系より、キレイ系かな。
"女のコ"よりも、"女性"っていう言葉が似合う顔。
キリリとしたタイプよりは、やさしさを感じさせる顔がいいね。
これは2017年9月発売雑誌での発言。
これは今でも変わらないんじゃないかな。
今でも、年じゃない、って言ってるし。
#01の話の始まりは2017年、勝利くん二十歳の初夏なのですが
好きになる子は上のようなイメージで書いたかな。
好みについての発言は度々あるので
それらのイメージから。
出会い方とかも、もともとは違う構想だったのだけど・・
今回年齢を明らかにしているのですが
3学年年上です。結構上といえば上ですが
出会った時、勝利くんは大学生でいうと3年生で
彼女は社会人2年目にしたくて。
書きたかったイメージが
卒論や就活しているアクティブなイメージではなく
大卒で普通の企業に就職したけど(現実的な経験はしていて欲しい)
転職してマイペースで好きなことを仕事にしている(非現実感が欲しい)
だから、社会人2年目。
自宅は都心の戸建て、親元で暮らしていて
派手ではない、きちんとしているお嬢さん(というイメージは書いている)。
育ちの良さと、天然ボケの可愛さもあって年上感はあまりない
そんなイメージ・・
キレイ目に仕上げたいから、毎回割と淡々と
セリフも少なめでいい子に書いているけど
書いてないところでは普通の恋人同士・・と思ってる。書いてないけど^^;
年齢差を最小にするということで
1994年3月生まれ設定なので、健人くんと同じ年。
普通のお嬢さんだったんだけど
勝利くんと付き合って、強くなっていく・・
#04の「青い恋人」を書いた時点で
今回の未来の構想はあったんですけどね
書くとは思っていませんでしたが^^;
ということで、ここから先をお目に入れるかは
自己責任でお願い致しますm(_ _)m
<妄想Story>
(#01)Sunshinesmile 2017.8
(#02)イルミネーション 2017.12
(#03)Twilight Sunset 2018.8
(#04)青い恋人 2019.8
(#05)僕は君のすべてになりたい 2020.2
(#06)冬が来たよ 2020.12
(#07)夏のハイドレンジア 2021.8
(#08)おなじ空の下 2027.5
「えーーー! めっーちゃ可愛い!」
背後から覗き込む勝利にドキッとする。
ちょうどLINEから保存した画像を開いていた時だった。
「ケンティーめっちゃデレてたからさ、もしや隠し子とか?」
「なわけねーだろっ! 友達のお嬢ちゃん」
「なんだ、残念」
「残念ってなんなん」
「いやいや、ケンティーの遺伝子は後世に残さないと人類の損失だからさ」
勝利がいじってくる。
「この子の両親はすんごい美男美女だよ」
「遺伝子強っ」
「勝利も遺伝子残してよ。その美が受け継がれないことこそ人類の損失だよ」
「俺はケンティーを恋神様として奉っているからさ、ケンティーの後に続くわ」
勝利はそうはぐらかしてこの話題から逃げて行った。
俺はLINEに戻る。写真に一言だけ添えられたメッセージ。
-プレゼント、ありがとうございました。
二人とも元気です。
返信はしない。
来年また誕生日プレゼントを贈ってお礼がきて。
年に一度の消息確認。
* * *
4年前。
もともと同級生だった大学の友人の家でたまたま卒アルを見ていた時に見つけた、知っている顔と名前。俺は驚いた。そして、信頼出来る友人に頼んで、彼女を探してもらった。友達の友達の友達・・・と繋がって、彼女とアポイントが取れた時、彼女もまさか俺が出てくるとは思っていなかっただろうし、もし大元が俺とわかっていたら、絶対来なかっただろう。
「同級生だったんだね。驚いたよ」
だが俺は、更に驚いていた。彼女は小さい子供を連れていたから。
「とにかく入って」
「いえ・・」
「まぁまぁ」
今日のために友人が貸してくれた部屋に俺は彼女を招き入れ、リビングのソファーに座らせて、子供を抱き上げた。
「何歳? お名前教えてもらえる?」
「1歳、マナです」
高い高いするとマナちゃんは声を出して笑った。めちゃ可愛い。
とりあえず、お茶を出し、落ち着かせて。
「南木優さん・・でいいんだよね? 卒アルで優ちゃんを見つけた時、話を聞きたいって思ったんだ。優ちゃんが突然いなくなったこと、勝利ずっと引きずっているから。俺が聞くことじゃないとは思うけど、見つけちゃったからさ」
優ちゃんは何も言わなかった。
「でも俺、実は今かなり混乱している・・この子・・」
「あの!」
「ん?」
「私、結婚したんです。勝利くんに何も言わなかったのは、二股かけていて、勝利くんと。だから・・」
「嘘でしょ」
「ほんとです」
「だからその二股の男の子供が出来たから勝利に黙って別れて結婚して、名字が変わってないのは夫婦別姓ですって」
「・・はい」
「そんな話信じると思ってる?」
優ちゃんは目を伏せてうつむいたが、深呼吸すると、再び俺を見る。
「何で言わなかったの? 何も言わないから、勝利は自分が悪かったのか、優ちゃんが待てずに離れていったのか、裏切られたのか、わからなくて苦しんでた。勝利には知る権利があるし、マナちゃんにも父親を知る権利があるよ」
優ちゃんの表情がかすかに揺らいだ。いや、俺はなにを偉そうに説教してるんだ。違うだろ。
「ごめん・・・権利じゃないね、義務だ。勝利には責任をとる義務がある。これは優ちゃんが一人で抱え込むことじゃなくて」
「勝利くんに言ったら・・勝利くんがどうするかわかるでしょ・・そうしたら、健人さんだって困るでしょ」
グループとして俺も困るだろうと優ちゃんは言った。それは正しかった。俺はそれ以上何も言えず、その日覚えた良心の呵責は、それからずっと消えることはなかった。
* * *
ふと思い出してポケットからスマホを出した。
健人さんに送ったLINEは既読になっている。
4年前に会って以来、話はしていない。
健人さんは、愛の誕生日にプレゼントを送ってくれて、私がお礼をLINEする。
お互い一方通行な事務連絡。
その後、勝利くんに新しい彼女が出来たのかも知らない。
あの日健人さんは言った。
「連絡先だけは教えて。何があるかわからないでしょ」
でも私はもう、勝利くんと連絡を取るつもりはなかったから。
「今は結婚出来なかったとしても、いつか出来る時が来るかもしれないよ? いや、来るよ、きっと」
健人さんは本気で言ってくれていたと思う。けど。
「その時、実は隠し子がいました、って言うの? そんなのダメでしょ」
子供と、勝利くんと、両立させる道はなかった。
どんなに考えても見つからなかった。
私の選択が勝利くんと愛と、二人とも傷つけるものだったとしても。
” これが正解かどうかは分からないけれど ”
分からないけど、
” 僕らは前に進まなきゃ”
進まなきゃ‥だね。
16歳の勝利くんの言葉にずっと励まされている・・笑
” それでも前に進まなきゃ”
「まえにすす~まなきゃ~」
私が無意識に口ずさんだんだと思う歌を、愛が反復した。
ちゃんと音程が取れている。
「知ってるの?」
「だってママよくうたってるよ」
本当に?
「そこ~からふりかえってごら~ん」
愛が勝利くんの歌を歌っている・・
「みぎがひだりに・・」
そこはちょっと難しいね・・笑
「みぎとひだりってなに?」
「うん・・今、ブランコはどっちに見える?」
「みぎ」
少し移動して振り返る。
「今度はどっちに見える?」
「ひだり」
「そういうこと。同じものでも、自分が立っている場所や見方が変わると、全然違って、反対に見えるかもしれないっていう」
やっぱり難しいね。
私は愛をぎゅっと抱きしめた。
「ねぇ、マナちゃん・・パパね、会いたければ会えるよ?」
黒目がちな目でじっと見つめてくる・・子供の無垢な眼差しに、時々畏怖の念を覚える。
「いいよ、ママがいるから」
娘はそう言って、私の手を引いて行く。
行き先を迷っても、私は選んだ道を行くね。
大切な命、ちゃんと守っていくよ。
あなたの言葉が私を励ましてくれるから。
一緒にいるよ おなじ空の下
Fin.
※ タイトルと歌詞は、佐藤勝利くんの『おなじ空の下』より引用させて頂きました。
最後の娘ちゃんの言葉は
実際にうちの娘が5歳の時に
私の同じ問いかけに答えて言った言葉です。
賛否両論あると思いますが
一リアル母子家庭の現実ということで。
あと、この話の中の彼女は期待していないので触れていなのだけど
この歌詞で
"あなたが僕とは違う道に行ったって
その先 かならず逢える気がするよ"
という歌詞があるんですよね。
私的には、このタイトルにはその含みも持たせている...
Posted by ゆりりん
(佐藤勝利/ブログ)