<妄想Story#03>Twilight Sunset  2018.8 | =A MY ROOM~ゆりりんの部屋=

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佐藤勝利くんとSexy Zoneさんのお仕事記録メモ
なんか消えてしまったのでぼちぼち復元中・・・
(差し支える画像は削除しています)

こんばんは。

最近『Twilight Sunset』のイメージに触発されて
久しぶりに書きたいなーと思い
書こうと思ったのですが、あの歌
歌詞が、まだこれから始まろうとしている恋のお話っぽいので
そのまま歌詞をなぞるようには使えないなーと。

で、雰囲気だけでもTwilight Sunsetなイメージでと思ったのですが
わたし的イメージがね、ドライブなんですよねー
でも、勝利くん免許持ってないしなー
彼女が運転しても、それもお洒落かと思ったんだけど
ドライブだと、人目に付かないシチュエーションが思い浮かばなくて。

で、こんな感じになったのだけど。
ビクロズネタを2こ投入してます。
白シャツの下にタンクトップ、の件と
「私の中の悪魔」のコーナー。

今回は、『Twilight Sunset』をタイトルにしつつ
使っている歌詞は『Twilight Sunset』じゃないんですけどね^^;


ここから先は、自己責任でお願い致しますm(_ _)m




















<妄想Story>

(#01)Sunshinesmile  2017.8

(#02)イルミネーション  2017.12



(#03)Twilight Sunset  2018.8


ピンポン、ピンポン
LINEの通知音が鳴った。
約束の時間は過ぎていたので、当然、勝利くんと思ったら。

-やっほ~
-優さん元気?

ん?
風磨くん?

-こんばんは。元気ですよ^^

-今日は勝利とデート?

え?
何だろ、これ・・・?

-そうです^^
-どうかしました?

-よっしゃー!
-ジュースげっと笑

【?】マークのスタンプを送信する。
立て続けに返信が来る。風磨くんは入力早いなぁといつも思う。

-仕事が時間押してたんだけど、終わって勝利が慌てて出てったからさ
-椅子に向こう脛ぶつけてすげー痛そうだった笑
-勝利がどこ行ったか中島と賭けしたんだ
-俺は絶対デートとみた。目の色が違ってた笑

目の色って・・・【笑】のスタンプ送信。
-健人さんは何て?^^

-時間がないから違うだろって

え・・・?
-時間?

-いやいや~
-今どこ?

-汐留

-そーなんだ
-そうそう、24時間テレビが終わったら、プライベートでお疲れ様会しようって勝利とも話してるんだけど
-優さん誘ってって言ってるんだけど、聞いてる?

-聞いてないです

-だろうと思った
-勝利はオレらに優さんを会わせたくないって思ってるんだよなー

え・・・?
思いがけない言葉に不安が湧く。
-そうなの?何でかな・・・?

-心配なんじゃね?俺が優さんに手を出すとか疑ってるとか(笑)

なに・・・それって・・・ヤキモチ?
私の何かがダメでみんなに会わせるのが嫌なんだと思って心配したから
緊張が解けると同時に、ちょっと嬉しくて笑ってしまった。

-何ですか、それは(´∇`;

-前に会った時、俺が優さんベタ褒めしたから笑笑

-【笑】スタンプを送る。
どう応えたらいいのか・・・

-お疲れ様会、おいでよ。俺の彼女も呼ぶから紹介させてよ
-優さん、勝利とのこと、誰にも話したりできないでしょ。もし
-もしも、誰かに話したいことがあったら、ノロケでも、悩み事でも、何かあったら
-俺でよければ聞くし、女同士が良ければ俺の彼女とか
-うちのかーちゃんでも全然OKだし。むしろかーちゃん喜ぶ笑
-優さんのご家族はもちろん勝利とのこと見守っていて下さるんだと思うけど
-普通のご家庭の親御さんだと理解しづらいこともあるかもしれないし、この業界
-何かあったらさ、言ってね(^^)

風磨くんの優しさが胸に染みた・・・
-ありがとう^^

* * *



ホテルに着いたのは19時前。
言っていた時間を随分過ぎてたけど、LINEする間も惜しくて、連絡しないまま来てしまった。
部屋に入ると、バルコニーの窓際に優はいた。
窓の外、点灯したレインボーブリッジが
トワイライトのグラデーションに映える。
LINEの通知音が盛んに鳴っている。
リアルタイムで、誰かと話してる・・・
通知音が鳴り止んでも、暫く画面を見つめていた。
そしてゆっくり指をスライドさせて
微笑んだ。
・・・綺麗だった。
フォトジェニックな空間に割り込みあぐねて・・・俺は写メった。
シャッター音で、優はようやく俺に気づいた。
「勝利くん」
「誰と話してんだよ」
俺はスマホを持つ優の手首を軽くねじ上げた。
スマホの画面が晒されたが、既に消灯していた。
「没収」
スマホを取りあげる。
「いいよ。見られて困ることないし」
「元カレの連絡先とか」
「そんなのいないし」
いないわけ・・・!
てか!
「その服で仕事行ったの?」
「カーディガン羽織ってた」
カーディガン着たって、オフショルダーの胸元は危うげだ。
「見えるんじゃね?」
俺はブラウスの胸元を引っ張って中を覗いた。
「ちょっと」
スマホを持っていた左手を俺にホールドされたままの優は
右手で俺を突き放そうとした。俺は優の右手も捕まえた。
「なんだ、インナー着てるんだ」
「当たり前でしょ」
「つまんねー」
「見えたほうが良かった?」
俺の不機嫌を窺うように優は上目遣いで俺を見る。
俺は優を抱き上げてベッドに下ろした。
「俺は見たい」

* * *

暫く、キスを交わした後、勝利くんは身体を離した。
「ごめん・・・また仕事に戻らないといけないんだ。予定が変わって」
ああ・・・風磨くんが言ってた『時間がない』はこれ・・・
わかってる。わかってる。
わかってるけど・・・やっと会えたのに。
「・・・私の中の悪魔は、『彼氏がお仕事に行かないように誘惑しちゃえ』って言う悪魔です・・・」
ジョークのつもりで笑って言ったのに、涙がこみ上げてきたから
抱きついて顔を埋めた。

* * *

19:42
デジタル表示の時刻が目に入って我に返った。
「ヤベっ」
大急ぎで身なりを整え、優には部屋のバスローブを取って渡す。
それからサッシを開けバルコニーに出た。
方向的にどうかなと思ったけど、見えた!
ドン、ドンと音が聞こえる。
「なに?」
そろりとバルコニーに出てきた優は、俺のシャツの背中をつかんで

俺が指さす東の空を背中越しに覗いた。
「花火大会なの?」
「江東の花火。ここから見えるかなと思って」
ちょうど始まったところだったから、華やかな花火が次々と花開く。
彼女が見やすいように前に来させて俺は後ろから包み込んだ。
サプライズに今日一番の笑顔の花が咲く。

優を喜ばせたくて、笑顔になってもらいたくて・・・そればかり考えているのに
どうしようもなく泣かせてしまうこともあるけれど。
伝えたくて 伝わらなくて 時には素直になれずに・・・

百年先も愛を誓うよ
君は僕の全てさ


頭の中をよぎった歌を口ずさんでいた。

「続きは?」
「続き、聞きたい?」
「聞きたい」
「じゃあ・・・待っててくれる? 帰ってくるまで」
「ん」

時間はもう本当になかったんだけど
ほんの少しの間だけ、二人で一緒に花火を見た。



「さっきは・・・ごめんね、引き止めて」
「俺も、意地の悪いことして、ごめん」
「大切なお仕事ですものね。楽しみにしてる。募金持ってくね」
「おお、センキュー」
「終わったら、お疲れ様会?」
え?
何で知ってる?
「LINEしてたのは風磨くんと。お誘い受けたんだけど、行ってもいいですか?」
人の顔色を窺っているようで、口調はからかいを含んでいる・・・風磨くんに何か吹き込まれたな。
「早く戻った方がいいかも。今、デートしてるって風磨くん、健人さんも知ってるから」
「おい!」
一気に仕事モードに切り替わり、俺は慌てた拍子にバルコニーのチェアーにまた足をぶつけて、ドタバタと部屋を後にした。


付き合ってもうすぐ一年。
優と共にするもの--人や時間や思い出が増えてきている。
この先も、あなたと人生を分かち合っていけたらいいな。


君といれば どんな未来も
ずっと輝いているから






Fin.


※ 嵐さんの『One Love』より歌詞の一部を引用させて頂きました。
 
 
 
 
 
 
 

Posted by ゆりりん

(佐藤勝利/ブログ)