<妄想Story#02>イルミネーション 2017.12 | =A MY ROOM~ゆりりんの部屋=

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佐藤勝利くんとSexy Zoneさんのお仕事記録メモ
なんか消えてしまったのでぼちぼち復元中・・・
(差し支える画像は削除しています)

『ViVi』12月号(2017/10/23)
「等身大の恋 恋愛観を語る」


今回は、これを基にしています。
それと、後から気づいたのだけど


『Ray』1月号(2016/11/22)
「普通の男のコでクリスマスを過ごすなら・・・」


を、まんま使ってますね^^;
(クリスマスデートのシチュエーションの件)
書いている時は意識していなかったので
私の脳内に勝利くんのイメージとしてインプットされているようで^^;

アクセサリーの画像を1枚貼っていますが、アクセサリーと人と
両方とも気に入る画像が見つからなくて人を優先したので
アクセサリーのデザインはイメージとちょっと違ってる...
あと髪の色も茶色すぎるな^^;

帝劇近くのイルミネーションを
日比谷とするか丸の内とするか迷ったのですが
勝利くんが日比谷と言っていたので(『WiNK UP』2015年1月号)
日比谷のイルミネーションとしました。

話の中で触れていませんが
年齢は、1994年3月生まれ(ケンティと同じ^^;)
大卒で社会人2年目。
前回は勝利くん20歳、彼女23歳だったけど
今回は勝利くん21歳、彼女23歳です。
弟くんは19歳の大学生。

ベタなラブシチュエーションも盛り込んで遊んでます(遊んでるのは私^^;)
この先は自己責任でお進みいただければと思います<(_ _)>




















<妄想Story>

(#01)Sunshinesmile  2017.8



(#02)イルミネーション  2017.12




「『クリスマスのイルミネーションの下を手を繋ぎながら歩いてみたい』んですか?」
「それはファンの子向け」
「私だったらイヤだな・・・勝利くんが女の子とデートしてるところ想像するの」
「そうなの?ファンの子が自分に置き換えて妄想?して楽しんでくれたらって思ったんだけど」
「勝利くん彼女いるのかな?て心配になると思う」
「彼女とは、そーゆーことは出来ません。残念ながら」

その雑誌を見ていた時、勝利くんはそう言った。

* * *

「姉ちゃん、最近趣味変わった?」
「え?」
「それ」
遥人がテレビに映るザ少年倶楽部を顎でしゃくった。
私は動揺する。
「陽菜ちゃんがはまっててね、コンサートに誘われてて。だから」
「だから行くの?姉ちゃんが?ガキばっかじゃん。どのグループがいいの?」
「さあ・・・」
私は言葉を濁したが、遥人は気にしていないようだった。
「これ録画?テレビ見ていい?」
そう言って遥人はバラエティのクリスマス特番に切り替えた。
スタジオの煌びやかな電飾。ちらっと、頭をよぎった思い。
「遥くん、日比谷のイルミネーションって知ってる?」
「日比谷?丸の内じゃなくて?イルミネーションって言ったら六本木とかさ
最近は恵比寿や渋谷や汐留なんかも人気なんじゃない」
「そうなんだ」
「まあ、俺的にはこの辺のイルミネーションで充分だけどな」
「この辺のイルミネーション?」
「相当クオリティ高いよ、加藤さんちの通りとか」
ああ、それは。
「綺麗よね。うちもやりたいな」
「25日だし。クリスマスの電飾は今日で終わりっしょ」
ふと、遥人の目線が動いた。
「姉ちゃん、それ」
チラ見して戻ってきた視線が興味深そうに私を伺う。
「彼氏のクリスマスプレゼント?ちょっと前からずっとしてるよね」
不意に言い当てられて、胸の鼓動が高まり私は固まった。
「姉ちゃん、わかりやすいね」
温かい、上から目線、弟なのに。
自分の読みに手応えを得て、遥人は満足そうにまたテレビを見始めた。
「違うから」
弟の背中に抗議して、私はリビングを後にした。

* * *

廊下階段の手前にある姿見の前で足が止まる。
鏡を見てしまう。勝利くんからのクリスマスプレゼント。



勝利くんとは、ちょっと早めのクリスマスデートをした。
イルミネーションの下を歩くことは叶わなかったけど
高層ホテルから見る夜景は本当に綺麗で綺麗で・・・



楽しかったな・・・
すごく幸せで・・・

今度はいつ、会える・・・?

仕方ない・・・

思い出を振り払って階段を上ろうとした時
LINEに通知が入った。
微かな期待に胸が高鳴る。

-お仕事終わったよ ^ ^

勝利くんから。
ハイテンションなスタンプも続けて3つ。

-お疲れさま(^^)

-家?

-うん

-早く終われば会いたかったんだけど
-終わらなかった(-_-)

お仕事なら仕方ないよ
早く帰って休んで・・・と入力して・・・
消した。

-会いたい

送信すると同時に既読がついた。
けど、返信がこない。

ああ、ダメなの、やっちゃった・・・

LINEのトーク、なんで消せないんだろう。
送信取消機能が出来るって言ってたっけ?
でも既読ついたら意味ない。
後悔に落ち込んで、何も手につかないまま15分くらい経っただろうか。

ピンポン
通知音が鳴って緑色のランプが点滅している。

-お待たせ!やっとスタジオ出た
-今から行くよ ^ ^

思わずスマホを胸に抱きしめた。

-いいの?無理させちゃった?

-ぜんぜん大丈夫だよv
-どうしようか?優の家、まだ知らなかった^^;

-○○駅まで来てもらうことは出来る?

-OK!
-30分かからないで着くと思う

-ありがとう(^^)

私はコートを羽織って外に出た。

* * *

"加藤さんちの通り"は、うちから歩いて1~2分の近所だ。
25日、そろそろ夜10時。
クリスマスももう終わりだけど
電飾はまだちゃんと点っているか・・・



点いてる・・・!
もう暫く、消さないでいてくれますように・・・
勝利くんが来るまで、まだ時間があるけど
家に戻って遥人に聞かれたり
お父さんたちが帰って来たら出にくいし・・・
私はイルミネーションを見ながら近所を歩いて回った。

この時間の住宅街には人の姿もなく、静かで
それもありがたかった。





スマホが振動した。電話だ。勝利くんから。
私は道を案内した。

* * *

角を曲がってきた人影は、黒ニット帽にマスク、黒スキニー
フードに白いファーがたっぷりついたカーキのダウンジャケットは
お気に入りのカナダグース。勝利くんだ。

逸る気持ちを抑えて待つ。オープンな場所は落ち着かない。
誰も来ませんようにと祈りながら待っていた。

近くまで来ると、勝利くんは周りに気を配ってから
マスクを顎に下げた。
「Happy Christmas!」
待ち焦がれた笑顔に愛しさが募る。
「お疲れ様。急に呼び出して・・・」
ごめんね、と言い終える前に、不意に勝利くんは私の前髪を掻き上げた。
ゴツっとした指が額に触れてドキっとする。
露わにされた素顔に無防備な心許さを感じて恥ずかしくなる。
「すっぴん」
悪戯っぽい目が笑ってる。
急に思い立って飛び出してきたから、お風呂上がりのまま
眉も描いてないし、髪も巻いてない。
「ごめんね・・・女子力低くて」
「ぜんぜん。きれいだよ」
未だ慣れない褒め言葉・・・恥ずかしいけど、胸がときめく。
勝利くんの手櫛は私の髪と戯れ滑り降り、頬を包む。
距離が近い・・・勝利くんの香水・・・いい匂い。
もうこのまま身を任せてしまいたくなる・・・けど
理性を振り絞って身体を離した。
「見られたら困るでしょ」
「わかるような人は通りそうもないけど」
「でも・・・」
「じゃあ」
勝利くんは再びマスクで顔を覆い、ニット帽を引き下げ深く被った。
「不審者じゃん」
「かっこいいよ」

「優・・・」
緊張を解いたように凭れてくる勝利くん。
勝利くんは左手を塀につき、私は勝利くんと塀との間に挟まれた。
「シャンプーの香りがする」
勝利くんが言った。
上目遣いで私は勝利くんを伺う。頭の後ろは塀だから上を向けない。
「ダメだろ、こんな時間に外に出て」
勝利くんは私の顎に手を掛け強引に向き合わせた。
「襲われたいの?」
そんなわけ!
ああ、でも・・・
気持ちの高揚と恥ずかしさで
心も頭も熱くなってもう理性なんて蒸発してるけど。
「今、私不審者に襲われてるように見えてると思う」
勝利くんは、邪魔なマスクを下げて、綺麗な顔で意地悪く見つめてくる。
「普通にイチャイチャしてるように見えるんじゃね?」
そう言って目を瞑ると顔を近づけてきた。
私は勝利くんの手の中から逃げた。だって・・・
許してしまったら、歯止めがきかなくなる・・・私も。
「行こ」
私は促した。
そして角を曲がった。
俄にぱっと華やぐ景色。
「すっげ・・・」
勝利くんは驚いて立ち尽くしている。
イルミネーションに照らされて、明るく染まった横顔。
やがて勝利くんはそっと私の手を取り
ライトアップされた通りを進み始めた。




「おお、いいわー、夢の国気分も味わえるね」
はしゃぐ勝利くんが可愛かった。
そんな勝利くんをすぐ隣に感じながら、手を繋いで歩く幸せを私は噛み締めた。

「俺、一生忘れないよ。優と歩いたクリスマスのイルミネーション」
通りに見入ったまま勝利くんは言った。そして繋いだ手をぎゅっと握る。
「いつか・・・」
勝利くんの言葉はそこで途切れた。
いつか・・・憧れの街のイルミネーションを一緒に見ることが出来るだろうか・・・
好きになればなるほど、先のことを考えることが出来なくなる。
好きになった先にある普通の幸せを、何も考えることが出来ないから。
私はどうなるんだろう。どうするんだろう。
繋がれた手を離したくなくて、ぎゅっと握りかえした。

フッと、一軒の家の電飾が消えた。
光の道がぷっつりと途切れた。
夢の時間が終わりを告げたようだった。

「家、近くなんでしょ?送るよ」
「うん」
そう言って私たちはどちらからともなく手を離した。
並んで離れて黙って歩いた。

* * *

家に着くと、お父さんとお母さんを駅まで車で迎えに行った遥人が
ちょうど帰ってきたところで
(お父さんとお母さんは今夜はクリスマスのディナーデート)
勝利くんは私の家族に挨拶をする成り行きに。
勝利くんのことがわかった遥人は目をぱちくりさせていた。
遥人が車で勝利くんを家まで送ってくれることになったので
(勝利くんは最後まで遠慮してたけど)
私たちはそこで別れた。

私の家族、親に挨拶することになって
勝利くん、嫌だったかな・・・とちょっと心配だったけど・・・

-今日はありがとう
-今度、うちにも来てくれる?
-家族に紹介するね ^ ^


Fin.


帝国劇場そば、丸の内仲通りのイルミネーションキラキラ
 
 
 
 
 
 
 

Posted by ゆりりん

(佐藤勝利/ブログ)