先日サントリーのリサイクル工場に視察に行ってきました。
埼玉県の吉野原駅から徒歩15分のところにあります。
東京、埼玉、千葉の3県の自動販売機に設置しているリサイクルボックスの回収工場です。
街でよく見かけるこちらのトラック。
補充用の商品が荷台に200ケース乗っていて、荷台の上に回収した重たいゴミを下から投げて載せています。はしごで上にのり、飛散しないよう手作業で固定しています。
作業員の方は運転、大量の空きボトル空き缶の回収、荷台への積み降ろし、商品の補充作業など、かなりの重労働です。男性が大半だそうです。
回収したゴミをベルトコンベアに乗せ、流れてきたゴミを手作業で袋を破き、分別していきます。
目視しながら従業員さんが手作業で異物をとりのぞくという、大変な作業が行われていて驚きました。
一日20トンの回収作業が行われています。
ペットボトルの中に、吸殻やゴミをいれてしまうと、もうリサイクルはできなくなり、焼却処分になるそうです。
回収する時点では資源というより、他のゴミも混じっているので、普通のゴミに近いです。
中でも注射器が入っていることが多いそうです。
ペットボトル、アルミ、缶、びんを振り分けていきす。
飲み残しも作業の妨げになるそうです。
どこからきたのか分からないゴミや、自販機では売られていないゴミも多数混ざっているのですが、これらも事業ゴミとして負担して処理しているそうです。
工場の中は、かなり異臭がするので、作業員の方々はかなり重労働だと思いました。
アサヒ、キリン、サッポロなどの同業他社とは連携しているそうですが、
コンビニやファーストフード、コーヒーショップのゴミも混じっていますが、そこは特に異業種間で連携して話し合うことはされていないそうです。
サントリーは2030年までにペットボトルの化石由来原料の新規使用ゼロに向けて取り組んでいます。
ペットボトルは環境に悪いと言われていますが、リイクルペットボトルは2023年時点では58%が再生ペットボトルになっています。
2030年までにリサイクルペットボトルを100%にする目標を掲げています。
廃プラ問題やCo2削減のために、ペットボトルを減らす動きがあり、自販機からペットボトルをなくす働きかけが自治体でもあります。
しかしながら、缶やアルミに比べペットボトルがCo2や環境面、リサイクル面で悪いという客観的なデータはなく、ペットボトルも再生可能であること、軽量で持ち運びしやすいことから輸送のコストや利用者の利便性ー考えると、企業側としてはペットボトルの方が環境負荷が少ないというお考えだそうです。
「ペットボトルVS缶」の環境負荷の議論は、明確なデータがなく非常に判断が難しく決着が着いていないそうです。安易に缶の方が環境にいいとは言えないそうです。
今後ペットボトルのリサイクルが進み、化石由来原料の新規使用がなくなれば、ペットボトルの方がいいかもしれません。
実際にリサイクル工場の現場をみて、一つの自販機で缶、ビン、アルミ、ペットボトルの4種類が販売されていることが余計に回収作業を複雑にしているように見えました。
全てリサイクルペットボトルを使用した方が良いのではないか、と思いました。
4種類の素材が使われている理由は、缶やアルミは熱伝導効率がよく、飲み心地の違いとの理由でした。でもそこまでこだわらなければもっと楽になるのではないかと思います。
飲み残しと異物混入がリサイクルの妨げになっているとのことで私も気を付けたいと思います。
でも自販機の500ミリペットボトルをその場で飲みきる人はいないと思うので、250ミリから300ミリくらいのペットボトルを増やせば飲みきれて良いかもしれません。
捨てる際に、飲みきることと異物を混入させないことは個人のルールにしていく啓発は必要です。
でも自治体のゴミ回収だけに頼らず、企業が責任を持って自社製品のゴミの回収作業をすることは非常に重要だと思います。
このような取り組み自体は良いことですが、手作業の負担が現状では多く、自動化、機械化していくともっと作業の負担が減り、効率よくリサイクルができると思いました。
コーヒーショップやファーストフード、コンビニにも自社でゴミを回収する取り組みがもっと広がっていけばいいと思います。
みなさんはどう考えますか?
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