区民の方から寄せられたご相談を紹介します。

 

皆さんのも、こんな荒れ放題の空き地にお困りではないですか?

 

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持ち主の分からない、荒れ果てた空き地、ごみの不法投棄もあるこの土地。
 
この土地のすぐ向かいに住んでいる方からご相談がありました。
 
害虫や、ごみの不法投棄、死角による治安の心配も抱えていました。
 
日に日に雑草が伸び、大人の背丈が隠れるくらいまで伸び切っていて、見ていられなかった相談者Sさん。(仮名)
 
「ボランティアで良いので、土地の雑草の手入れをさせてほしい。許可してもらいたい。」と相談がありました
 
しかし荒れ放題の空き地とはいえ、無断で他人の土地に立入ることはできません。
 
良かれと思ってやったことが、あとでトラブルになるケースもあります。
 
 
 
まず、空き地に関する、条例と法令を確認します。
 
大田区には「清潔で美しい大田区を作る条例」があり、土地の所有者が、
土地を責任もって清潔に管理しなければいけないことが定められています。
 
また国では所有者不明土地法が令和元年に施行されました。
許可を得て、所有者の分からない土地を、公園や集会所など
地域に役立つ広場などに改修することが出来る法令が初めて施行されました。
 
まず、管轄の出張所で持ち主を登記簿から開示し、持ち主を特定しました。
 
そして、住所宛に土地の整備をするよう、区から書面で指導の通知を出します。
 
しかし、今回のケースでは、持ち主は既に亡くなっており、書面が宛先不明で戻ってきてしまいました。
 
再び振出しに戻ります。。
 
大田区の駅近で、整形地、東京なのになぜこんなことが起きてしまうのか不思議でした。
 
登記簿を再度開示したところ、もう一人所有者がいることが分かり、通知を出しました。
 
しかし返答はなし。
 
再度、指導→要請を文書で通知するものの、やはり返答はなく、
 
区の職員が直接持ち主の住所を訪ね、お願いをしました。
 
しかし、「お金がなく整備が出来ない」とのことでした。
 
「それ以上の強制力はありません。行政の力ではここまでが限界」と、職員から報告を受けました。
 
そこで私は、登記簿上の開示された住所の方へ、直接伺うことにしました。
 
Sさんに同行をお願いし、一緒に行き、土地の所有者の方に空き地の整備の許可をお願いしたのです。
 
するとお金が無くて整備が出来ずに困っていた土地の所有者の方は、快く応じてくれました。
 
連絡先を交換し、実際に作業をする日取りを決め、地域の方々もお手伝いに来てくださり、
 
無事、きれいに整備することが出来ました。
 
スッキリ!!
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不法投棄されていたごみは、土地の所有者の負担で、粗大ごみの日に出していただきました。
 
壊れた電化製品など、なんでこんなものが・・・と思うものまで。
 
土地を適切に管理しないとこんな風に不法投棄を招き
 
街の環境がどんどん悪くなってしまうことを目の当たりにしました。
 
ご相談いただいてから、解決までに掛かった時間は約1年。
 
諦めかけていたけれど、心を込めて説得することで解決することが出来ました。
 
こんな風に、行政の職員が限界でも議員ならできることもあります。
 
そしてSさんのようにボランティアとして自ら名乗り出てくださる好意ある方のお陰で無事解決することが出来ました。
 
そして最近、土地の所有者の方から、「無事売却先が決まった」と、Sさんにご連絡があったそうです。
 
区民のためを思ってなんとか解決したいと思っていると、ちゃんと解決策が見つかり、
 
助けてくれる人も現れることを実感したケースでした。