今日は
メトロノームのお話。

今さらこんな初歩的なこと
お恥ずかしいのだけど

自戒を込めて
失敗談 😅
のこしておきます☘️


先月Billboardでのこと



歌姫ありちゃんが
早着替えをしている間の5分を
ピアノソロで繋ぐ、という時間をもらい

戦メリと情熱大陸を
それぞれ短くアレンジしたものを繋いで

「静と動」というイメージで
お届けしたのです。


戦メリ(戦場のメリークリスマス)は
坂本龍一が実際に弾いている
遅めのtempoで
メトロノームで感覚に入れ込み、

でも、
脳内にイメージするものを
感じながら弾くので

フレーズとフレーズの間合いは
きもちの良い間隔があき
とても入り込めたのです。






それに対して
私が弾きなれている
情熱大陸



直前のセルフ録音チェックで
tempoがかなり揺れていて
気持ち悪いな と感じた私は

本番前 2日ほど
少し遅めのメトロノームで
厳しいチェックをしまくったのです

本番は少し走るだろうことを
前提として。


でもね💦


今回の私は
自己のエネルギー調整を
かなりしっかりとして臨んだためか


かなり冷静なまま
ステージに居たらしく


情熱大陸に入った所から
「メトロノーム♩=120」のtempoを
頭に鳴らし、
tempoばかりを気にしながら
弾いたところ



「めちゃくちゃつまらない
   綺麗な演奏をしてしまった」



1部 2部ともに
知人や、知らない方から
SNSでとどいたメッセージは

全て「戦メリが 心に沁みた」
…というもので


それは見事に
情熱大陸のひと言もなかったの😅









そんな話を
悟平にしていたら



「NYでブラッドショー先生が
     いつも言ってたよ」


「先生はメトロノーム嫌いだった
    少しくらい整えるのに使うのはいいけど
    その揺らぎが  人間の美しさなんだって
    いつも言ってた」



クラッシックは
その揺らぎがなんぼの世界なのは
理解しているし

ポピュラーやJAZZの世界は
in tempo(tempoをkeepすること)が
物凄く求められる世界


ここは同じおんがくでも
大きく違うところ


だけど…

ある程度整えたら
ステージに立ったら
いちばん大切なのは


「何を伝えるか?」
「聴いてる人に何を伝えたいのか?」
  「心のなかのパッション!」


   … ですよね😭


私の大きなミステイク

「 tempo120を伝えました!」

  🤣 🤣 🤣



あんな素敵な舞台でねぇ💦





うちの大人の生徒さんでも

ひとつの曲のなかで
テクニックが易しいところと
厳しいところで

はたまた
小節と小節の間の部分で

tempoが大きく揺れてしまうひとが
たくさんいます

そんな時に 私はいつも
メトロノーム使ってね〜と
お伝えしており

それで本当にかなり
綺麗になるので
真面目な生徒さんなんかは

「今週はメトロノーム抱いて
寝てました‼️」…なんて報告受けて
爆笑してたりするのですが

tempoをある程度整えることをしたら
あとは、やっぱり
脳内イメージを
いかに大切にするか

ここに尽きるのではと
思います🥲💗



中村紘子さんも言ってたよ


「上手い人は星の数ほどいる
   大切なのは聴き手に何を伝えるか」



あんな大切な場面で 忘れてた自分…

残念すぎるけど

勉強させてもらいました🥲





上手い人が星の数ほどいる
この日本であっても

自分は自分 でピアノは弾いて
いいと思っているのですが


「何を伝えるか」だけは
大切にして 弾いていこう。

自分の脳内イメージが
聴き手にそのまま伝わることは
無いとしても

「なにかを感じて弾いている」
ということは間違いなく伝わる
思っているし


そして聴き手はその何かを、
自身の何か、に置きかえて
受信するのではないかと。

それが音楽だとしたら
テクニックではないものが
なにより大切になると思っていて

それが私のお教室の
ポリシーでもあったのでした🥲

初心忘るべからず。




今日は しくしく
自戒の備忘録でした。悲しい



みなさま
素敵な1日を💗