ここには”責任感”というものが存在しない。

だから何かあったら

誰が悪いと

文句を言う。


マニラのレストランでバナナシェイクをオーダーした。

30分まってもこない。

そこできいてみる。

すると・・・

「マム、バナナシェイクはありません。」

だと。

そんなのはやく言ってよ。

しかもあやまらない。

ないなら違うものをたのめばいいじゃない。

それが彼らの言い分だろうか。



組合のトップでホストマザーのナン・フェは

彼女がするべき仕事を

会計係におしつける。

大事なミーティングを行うのに出席できないという。

だから延期しようというと

「私抜きでやって」

という。

あなたも出席しないとだめだよ

というと

「なんで?」

という。



要はトップとしての”責任感”がない。

だから何かおこったときには

すべて会計係が悪いと文句を言う。

議論をしていても

すぐに感情的になるから

その瞬間から

何も言えなくなる。

だまって彼女の話を聞くだけ。

おかげで学んだよ。

感情論からは何もうまれない。



日本とフィリピン

いや、先進国と途上国。

何が違うのかと考えてみる。

たぶん

”責任感”だ。

私たちは自分の言動や仕事すべてに責任感をもっている。

それが、ここにはない。



だから私は

ゆっくりゆっくり

”責任感”というものを彼女たちに与えようと思う。