イールドはかなり不思議なボディワークだ。
「お互いの居心地の探求+ほとんど見守り+非侵襲なタッチ」から成る。
その見た目は、ややもすると「スピリチュアル」寄りのエナジーワークに見えるかもしれない。
でも、スピリチュアルも一周回って、エナジーワークもある程度体験している私からすると、やはり「身体」にフォーカスしたれっきとしたボディワーク だと思う。
(が、結果的にそこでスピリチュアルなエナジーが動いている可能性はもちろんある。身体と心とエネルギー領域は不可分なのだから)
セッションごとにテーマがあり、最初の3回までは「休息と安全安心の基盤」をつくることがテーマ。
仰向け、うつ伏せ、横向きなどで、それぞれの体位での設置面に「身を委ねる」ことを促し、そこから空間への広がりを引き出す。
って結局どういうこと?!と思われるかもですが😅
ワークごとに、あるいはその時取り扱う身体の構造ごとに直後の体感はちがう。
ただ、確実に言えるのは身体構造が変化していること。
直後の場合は、まだ変化の過程にある場合も多いので、落ち着くのに数日、あるいは何セッションかかかることもある。
たとえば、ある時は舞台上の熊川哲也(観たことないけど😂)みたいに、驚くほど胸が開いたり、宝塚トップスターのように遠くまで声を響かせることができるような感覚になったり。
もっとシンプルに、シュッとスッキリ仕上あがりの時もある。
セッション中にフェルトセンス(身体に感じるぼんやりとした感覚)がどんどんと移り変わる時もあれば、爆睡して意識消失の時も。
たとえば、「SPINE IN MOTION」のクラスで連続して3日間受けた初日は、静かに深く穏やかな寛ぎ系の体感。
苔むした禅寺の僧侶のような静けさ。
なのに、頭頂部や松果体のあたりがパキーン✨として、ソマティック+スピリチュアルな仕上がり。
でも、翌日のセッションの時はドゥーンと流動性を感じる重めの体感。
帰宅後もネムネムが止まらない。
そして、最終日は「THE 中庸」。
背骨というものは背中に張り付いているのではなく、もっと中央よりにどっしりと重みのある質感をもって存在しているということがわかる。
いつかの人体解剖の時、身体の真ん中に大木のように横たわる脊柱を目の当たりにして、一気にセンタリング&グラウンディングしたことを思い出すような。
そして、脊柱から組織を通じて内臓がぶらさがっている、その重みを感じる。
背骨がテーマのセッションだからといって、スッキリシャッキリ仕上がるわけではない。
ほんとうの、脊柱を知ったような。
その時々の身体の感覚に気づきながら、静かに深く変容していく。
施術者もクライアントも、共にその過程を見守る。
イールドワーク(Yielding embodiment®)はそんなボディワーク なのです。
■ヴァイタル・タッチセラピー/ヴァイタル・チューニングセラピー
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