こんにちは。
「難しい」を「易しい」に変える
深谷百合子です。
「こんなことを
私が言っていいのだろうか」
「もっとすごい人たちからみたら、
失笑されるのではないか」
ほんの２、３年前まで
私はいつもこんな風に感じていました。
そのせいで、
ブログもメルマガも書けない日々が
続きました。
正直に言うと、
本を出版するときも
そういう気持ちは何度もよぎりました。
説明の本は世の中に溢れるほどあって、
私よりも実績がある
すごい方たちの著書がある中で、
「私が出す理由って何だろう？」
という疑問に何度もぶつかりました。
でも、同じ悩みを
他の方から打ち明けられたときに
わかったことがありました。
今日はそんなお話です。
「こんなことを
私が言っていいのだろうか」
「もっとすごい人たちからみたら
失笑されるのではないか」
そう思ったときには、
「誰に向けて私は書くのか」を
自分に質問してみてください。
私の場合でお話します。
たとえば私は中国に住んでいた頃、
中国での経験や
中国で見聞きしてビックリしたこと、
中国語の勉強で工夫したことなどを
よく発信していました。
でも時々、
中国のことに詳しい人なんて
もっと沢山いるし、
中国語に関して言えば
私なんてド素人だし、
「何言ってんだか……」と
思われているのではないかと
ビクビクしていました。
そのときは、
「誰に向けて書いているか」
という意識はなく、
ただ漠然と
「皆に読んでもらいたい」
と思っていました。
でも、帰国してからわかったのです。
私が書いたことに対して
「もう、そんなこと知ってるわ」
という人に読んでもらいたいのではなく、
まだ中国のことをよく知らない人や、
これから中国に行こうとしている人、
中国語を勉強しようとしている人に
読んでもらえればいいんだということに。
そして、
私自身が経験したことや、
そこで感じたことを
「ひとつの事例」として
受け止めてもらえればいいのだと
気づきました。
そう思えるようになってから、
発信するのが怖くなくなりました。
実は6月28日出版予定の
を書くときも、
「私なんて書く資格がないのでは」
と思っていたんです。
なぜなら、
女性リーダー向けの本って、
「仕事と家庭（特に育児）との両立」
というのが重要なテーマだったりするし、
実際に書店に並んでいる本にも、
「どう両立したか」という項目が
必ずあるからです。
でも私自身は、
家庭や育児との両立という経験を
していません。
男性と同じように働ける環境でしたし、
異動や転職も
自分の気持ちひとつで
決めることができました。
そんな私の話を聞きたい人って
いるのだろうか？
と思っていました。
でも、編集者さんから、
「女性が皆、仕事と育児の両立に
関心があるとは限らないですよね。
それ以外のことを知りたい人も
たくさんいますよ」と言われて、
私の中にあったモヤモヤは
吹き飛んでいきました。
そして、
実際に読者層となる女性たちに
お話を聞かせていただいたときに、
私が過去に失敗してきたことや
経験してきたことが、
彼女たちの役に立てるかもしれない
と感じました。
「自分のこんな経験なんて……」
と思ってしまうときには、
「誰に伝えたいのか」
「誰に向けて書くのか」
を思い浮かべてみてください。
自分は「こんなこと…」と思っていても、
それを「知りたい」と思う人は必ずいます。
たとえ一人でも、その人に向けて書く。
届けたいと思う人の存在は迷いを消し、
進む勇気を与えてくれるものですね。
それでは、また。
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