ケーキは1つでよかったのに2つも来てしまったのは伝え方に問題があったから | 「難しい」を「易しい」に変える伝え方・考え方

「難しい」を「易しい」に変える伝え方・考え方

可能性に満ちた扉を開き、どんどん行動できる自分になるには? それは自分の頭の中にあるものを「書き出す」こと。あなた自身が既に持っている知識や経験を言葉にし、自分の価値を文章で発信することで選ばれる専門家になる方法をお伝えしています。

こんにちは。
「新世界」をつくる深谷百合子です。

 

 

私にとって「伝える」ということに
関心を持つようになったきっかけは
学生時代のある出来事でした。

学生時代、友人と2人で入った喫茶店で
こんな経験をしました。

店員:「ご注文は?」
私:「ショートケーキと、コーヒーを2つ」

友人は甘いものを食べないので、
私は自分が食べるためのケーキ1つと、
2人分のコーヒーを頼んだつもりでした。
しかし、運ばれてきたのは……。

ケーキもコーヒーも2つずつでした。

「ケーキは1つって
ちゃんと言わないといけなかったのか」
そう反省しながら、
私は1人でケーキを2つ食べました。

この「解釈のすれ違い」、
喫茶店での話なら笑い話ですみますが、
もしビジネスの場だったら? 
致命的なミスになりかねません。

そんなことがあってから、
複数の意味に受け取れる「あいまい文」に
私は興味を持つようになりました。

そして、
人がどのように「あいまい文」を
解釈しているのかをテーマに、
大学の卒業研究を始めました。


「丸いテーブルとイス」


あなたはどう解釈しましたか?


丸いのはテーブルだけでしたか?
それとも
テーブルもイスも丸いものを
思い浮かべましたか?


私の卒業実験では
「丸いのはテーブルだけで
イスは特に形を思い浮かべなかった」
という人が明らかに多かったのです。


ところが
今度は
テーブルもイスも丸い絵を見せて
文を作ってもらったら
どうなったと思いますか?


ほぼ全ての人が
「丸いテーブルとイス」と書きました。


つまり
文を解釈するときと
文をつくるときとでは
解釈に食い違いがあることが
分かったのです。


そういう「あいまいさ」を含む表現って
身の回りにあふれているのですが
私たちは普段
「これってどっちの意味にもとれるな」
と気づくことはあまりありません。


ミスコミュニケーションが起きて初めて
「そう受け取りましたかー!」
とあいまいさに気づくのです。


というわけで
特にビジネスの場面では
「どっちの意味にもとれる」表現は避けて
多少くどくなっても
具体的かつ明確な表現で伝えるのが
身のためです。

 

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