この度、スペイン女子プロリーグの試合が、「キニエラ(スポーツ振興くじ)」に含まれる法案が国会で承認された。(※1)

※1:LA QUINIELA(ラ・キニエラ)は、スペイン国営宝くじ(LAE)が運営するスポーツ振興くじ。スペイン国内のインフラ、教育、医療などの公共サービスの資金援助、また、スペイン国内におけるスポーツ振興を目的とし、助成金で競技団体を支える。

これまでスペインの公営スポーツくじで賭けの対象となってきたのは、男子サッカー1部、男子サッカー2部、男子サッカー国際大会(ワールドカップやユーロ)、そして競馬といった競技のみであった。

女子プロリーグ発足から3年。近年急成長を遂げているスペイン女子サッカー。しかし現実は、プロの環境として充分といえるような成長には至っていない。

実際、放映権、スポンサー収入、チケット収入といった従来のスポーツビジネスの文脈で苦戦しているわけだが、今回の法案承認を受け、公営スポーツくじという新たな収入源が確保されることになる。

これらの助成は、「選手の環境改善、育成支援など広域にわたる競技界全体の発展を後押しすることへの期待」「女子リーグの視認性が増し認知が高まることへの期待」、そして何よりも「スペインが国を挙げて取り組んでいる「ジェンダー平等推進」が、スポーツ界においても実践、実現されることへの期待」として、歴史的な決議となるだろう。

これからが楽しみ!