ここ20~30年の人工芝グラウンドの広がりは、スペインにおけるフットボールの普及とスポーツ振興を支えてきた。

一方で、マイクロプラスチックの最大の排出源となっているこれら人工芝は、常に環境汚染問題の優先課題でもあった。

このたび欧州委員会は、マイクロプラスチック制限措置を採択。欧州加盟国では、2030年までに5mm未満の合成ポリマー粒子(マイクロプラスチック)を含む人工芝が禁止されることになる。

欧州委員会、マイクロプラスチック制限措置を採択

スペイン国内には、ざっと1万面以上の人工芝のサッカー場があり、うち年間約400ものピッチが新設もしくは改修されているという。 

この規制は人工芝そのものを禁じるものではないが、これから6年間のうちに国内1万面の人工芝は、全てEU基準を満たす(顆粒もしくは代替の充填物)ものに張り替えられることになる。

ビジャレアルの場合、現在所有する18面のうち13面が人工ターフ。これから私たちも急ピッチでEU基準に合わせるべく対応が必至。

 

他人事ではないが、行政、自治体、各種スポーツ団体はこれから対応に追われることになる。