そういえば私も、中2で台湾からの帰国を機にサッカーを断念した。


当時はそんな環境も、受け皿も、文化も無かった。


18歳で、また父の転勤で、今度はスペインに渡る。


「これだけサッカー大国なのだから、女の子たちも普通にあちこちでサッカーやってるだろう」


そう思い立った私は、マドリード・サッカー協会に電話をする。


和西・西和辞書を片手に、かけた、あの電話。


「女の子ができるサッカーチームはありますか…?


精一杯の勇気を振り絞り、かけた、あの一本の電話。


お互いの顔が見えない電話は、言葉が分かり合えない者同士のコミュニケーション・ツールとしては、かなりハードルが高い。


対応してくれた協会の方は、根気良く私の片言のスペイン語に付き合ってくれたが、やはり埒があかず、結局その日の午後サッカー協会に直接出向く事に


(続きは、こちらから。情熱とサッカーボールを抱きしめて』湯川カナ著)


‪いま思えば、あの「一本の電話」が、私の未来に続く「初めの一歩」だったのかもしれない。


そして、18歳の私に言ってあげたい。「あなたには、この上ない至福と、最高級のキャリアが待ち受けているよ!」と。


#国際女性デー