昨日はドルフィンボートへの規制についての周辺について言及しましたが
今日はビーチエントリーのスイマーへの規制について、、
これも全面禁止にする方向でいま動いています。
わたしのように25年以上にわたりこのホナウナウやケアラケクアなどのイルカと泳げる湾の変遷を知っている人の数は減ってきています。
また一部のスイマーたちのバッドマナー、スイム環境の変化ぶりに
イルカと泳げる湾にくるのをやめてしまったローカルスイマーも少なくありません。
最近では多くの観光客が訪れ、イルカがやってくると、足ひれをつけている人、タンクをしょったダイバー、足ひれをつけていない人、フリーダイビングノロングフィンをもった潜れる人、また水面を浮いて眺めている人など、様々です。
一応追いかけてはいけない、触ってはいけない、という基本ルールがあり、クロールで泳いだりする泳ぎ方も追いかける行為と見なされ注意を受ける対象となります。
ほとんどの人は、イルカが好きで泳いでいるので、配慮あるスイムをしています。
それでも一部の観光客やローカルの人たちの中には、御構い無しに、自分さえよければと、クロールでバシャバシャ群れを追いかける人が後を絶ちません。
無知ならば教えてあげればいいと思いますが、そういう人に限って聞きません。
今日もクロールで泳いで明らかに追いかけ回している白人女性がいて、ある女性が勇気をもってイルカと泳ぐときはクロールをしないくだいね、と伝えたところ
”わたしは20年もここでイルカと泳いできている。
わたしがやることにいちいち指図をするな。ほっといて”と強く言い返されていました。
このケース、よくあります。
沿岸部からエントリーするある白人女性はニックネームがレインボー。
彼女はここ1年ほど、1日6〜8時間イルカと泳いでいる人です。
ドルフィンボートがいる場所を狙って、岸からエントリーして泳いでいて、いつも歌を歌って泳いでいて、イルカの群れと泳ぐときはスピードを上げるため、クロールで泳ぎます。
ほかのスイマーが邪魔だと体当たりしたとか、子供イルカを抱きしめようとしていたとか、いろいろ噂が流れていてボートキャプテンたちからも危険極まりない行動をする人ということで、マークされています。
先日ボートで出かけた日、ジェットスキーに乗った海上ポリースが出動、海の上で彼女に注意&監視しているのを目撃しました。
そのような自分勝手な、行動をとるスイマーがいることでも、一部の人たちが規制を作らないとイルカがかわいそうと思うわけです。
しかし、20年以上の信頼関係を築いて交流を図ってきたローカルの動物愛護意識のあるスイマーたちは非常に迷惑を被っています。
私が思うに、イルカと人が泳げる海はなかなか他にありません。この人とイルカの交流の歴史あるハワイ島サウスコナやその他のビーチをいい形で残した。いや残すべきだと思います。
禁止してしまうことは、人類の意識の進化の一つの道を閉ざすことになります。
そこまで極端なコントロールは行き過ぎです。
ホナウナウのイルカの海には、リハビリで海に入ろうとする人、病気になった自分への再起をかけてやってくる人、自分へのギフトとしてやってくる人、様々な人が思いをもって、この海を訪れます。
イルカと出会うことでどれだけの人がどれだけ癒され、意識が変わり、幸せ、ジョイにつながることができるかそのポジティブな効果、可能性は
泳いだことのある人にはわかると思いますが、それは想像を超えています。
人が変容する種ともなる海で野生の動物と出会う場所、お金ではかえないプライスレスの体験がそこにあります。
いままでのようにビーチでローカルが初めての人にエデュケーションをして、指導をして、ハーモニーとともにイルカと泳げる湾作りができないものかと思うのです。
そのためには一人一人の意識が、高まらないとなりません。
健康意識、環境意識、自分や人、他の生命体へのリスペクトや、愛に開いていないとなりません。
長いイルカと人のスイムの歴史のあるハワイ島を、一つの共存共栄のサンクチュアリのモデルケースとして残したい。
そこには、ある程度の規制、教育などが必要と思いますが、
イルカと人が融合する地球へ向けて、
まだ間に合うかもしれません。
可能性を閉ざしたり、途切れてしまうことのないよう、
声を上げていきましょう。
ハワイはアロハの島。
そして観光で成り立つ島。
ハワイだからこそ、できるのではないでしょうか?やる意味があると信じています。
明日明後日とローカルコミュニティでのミーティングがあります。またご報告いたしますね。
〜続く〜