血液ガスのあれこれ① | yuriepeyo0111のブログ

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ICUなど急性期病棟でみると思います。血液を採取してガチャっと機械に入れると細長く血液データが出てくる紙。

 

いろいろな項目があると思います。BE(ベースエクセスといいます)や重炭酸イオン、A-aDo2・・などなど。

これらはすべて単一の項目として出しているわけでなく、たった3つの項目から算出しています。

その3つとは何でしょうか?逆に言えば、血液ガスでこの3つさえ分かれば他の項目は計算で出せるということです。

 

 

①pH

②PaO2

③PaCO2

 

です。他の項目ももちろん大切ですが、ここの3つ押さえておきましょう。

基準値などはどうでしょうか?国試などで問われる値でもあると思います。

 

①pH⇒7.35~7.45

②PaO2⇒80~100mmHg

③PaCO2⇒35~45mmHg

 

こんなの朝飯前だよ!と思われる方も多いと思いますが、これを押さえたうえで酸塩基平衡などの話が進むので、この値はしっかり把握しておきましょう。

 

さて、酸塩基平衡ではもう一つ重要な指標がありますので

紹介しておきます。

④HCO3-⇒22~26mEq/L

 

酸塩基平衡の評価手順としてはpH,PaCO2,HCO3-の3つで簡単に評価できます。

評価手順としては3段階の評価をします。

え?3段階も必要なの?と思いましたか?PH7.2ならアシドーシス、7.8ならアルカローシス!ってだけではいかんのです。

 

Ⅰ アシドーシスorアルカローシス?

Ⅱ 呼吸性or代謝性?

Ⅲ 代償性or非代償性or部分代償性??

 

この3段階でみていきます。

 

Ⅰ アシドーシスorアルカローシス?⇒pH

Ⅱ 呼吸性or代謝性?⇒PaCO2をみてからHCO3-

Ⅲ 代償性or非代償性or部分代償性??⇒全体を見る

 

Ⅰ,Ⅱはなんとなく見慣れていると思いますが、Ⅲはなんとなく?????って感じですよね。

代償は急性期・回復期・慢性期の血液ガスの兆候を表しています。

 

pHが異常(7.35~7.45から外れている) PaCO2またはHCO3-の変化⇒代償は起こっていない(急性期)

pH異常値、PaCO2またはHCO3-はpHを正常へ戻すように変化⇒一部代償性(亜急性期)

pH正常範囲、PaCO2,HCO3-は両方とも異常値⇒代償性(慢性期)

 

文で書き記しても少しわかりにくいですね。

次のテーマで例題と解説を載せますので是非、ご覧になってください。