週末にELLEデジタルにて

天文物理学者BossB先生の

インタビュー記事がUPされました!

ついうっかり使ってしまう声がけで

ジェンダーバイアスを押し付けてない〜?

っていうお話です。

 

私が育児をしていて思うのは

言葉を覚えたての幼児期の子ほど

ジェンダーバイアスが強い、ということ。

今回の取材でも質問しましたが

「ママ女の子なんだからドレス着なきゃ」

「女の子にカッコいいって

 言っちゃだめなんだよ」

みたいなことを平気で言う。

誰の影響よ?お友達?先生?

ってびっくりしちゃうわけです。

 

でも子供の立場にしてみれば

右も左もわからないこの星に舞い降りて

「生き物」と「命を持たないもの」

「自分のもの」と「他人のもの」

食べていいものとだめなもの、

触るとベタベタするものと、

触っても形が変わらないもの、

落とすと壊れるものと、

落とすと弾むもの、

「色」という分類、「時間」という概念、

「清潔」という概念、

ありとあらゆるものが無秩序に

ハチャメチャに降ってきて

ありとあらゆるルールが降ってきて

脳みそ爆発のはず。

その中で少しでも自分なりに

生き抜くためにルールを見出していく。

そんな一つに「男」と「女」がある。

 

どうやら「オンナ」というのは

髪が長かったり、スカートや

赤やピンクの服を着ていたり

お化粧をしていたり、

リボンをしていたり

子供を連れていたり、

「オトコ」というのは

体が大きかったり、髪が短かったり

声が低かったり、ズボンを履いていたり

黒や茶色の服を着ていたりするんだ、

だから多分あれが女であれが男だ。

 

犬と猫を見分けるように

老人と子供を見分けるように、

チューリップとひまわりを見分けるように

◯と△を見分けるように、

ひとつひとつ自分なりのルールを見つけて

手帳もスマホも持たない彼らが、

頭の中にものすごい勢いで整理していく

本当にそれは神業だと思うのです。

 

外のことだけじゃなくて、

心のことも、どんどん知っていく。

哀しいとさみしいの違い、

恥ずかしいのと怖いのの違い、

お腹が空いたのとお腹が痛いのの違い、

眠いのと腹が立つのの違い、

そういうのも少しずつ分けていく。

 

その過程では、

目にした、耳にした情報を

必死に頼りにしているのでしょう。

 

だから

「女の子はリボンを付けなきゃ」

みたいな理解をしているのは、

ある意味しょうがないこと。

 

そのうえで、

少しずつ微細な違いを学んでいき、

さらにその違いが

「守らなきゃいけない決まり」なのか

「これまでその傾向が強かっただけ」なのか

少しずつ分類されていくのでしょう。

 

その過程にあって大人たちは、

子どもたちが見出した分類を認めつつ

その分類で、不必要に彼らが

自分を縛ることも周りの人を縛ることも

ないように、見守っていかなくては。

過渡期にあって、大人たちも

学んでいる時代だからこそ

心がけていかなくては、と思います。

難しい仕事だ! 大切な仕事だ!

そんな役割に携われるというのは

貴重な体験だ、と思います。

 

子育て中の方に限らず

親戚、友人の子、近所で、仕事で、

どこかしらで子供に接する機会がある方に

ぜひお読みいただければと思います。

 

今日の写真も1歳になってまもない頃、

お洋服屋さんで「自分」と出会った娘。