さて、発売期間もあと3日ほどになってしまった

ELLE5月号のご紹介を!!

いつもの連載

「ELLE ACTIVE for SDGs」では

東京マラソンの日に東京の真ん中で

ビッグイベントを観光された

FLAFFYの廣田智沙さんにインタビュー。

こちらはもうオンラインにも

アップされていますので

よろしければお読みくださいませ。

「いいこと100%」じゃなくちゃいけない

というのはサステナブルじゃない、

と思います。今回はそんな一例。

もちろんSDGsウォッシュ的に

「サステナブル粉」みたいなのを

上からパラパラ売りかけてGOしているのは

ご紹介するに値しませんが、

「サステナブルのためのサステナブル」

「わかりやすいサステナブル」

である必要はない。

できることならサステナブルなんていう

冠ナシにただ気持ち良い選択を

している人たちをご紹介したい。

そんな気持ちでいるのです。

 

 

そして今月もう一つ関わったのは

「パリオリンピックまでに知りたいこと」。

今年7月に開催されるパリオリンピック!

そのために知っておきたいことを

ELLEらしい切り口で集めた企画。

 

その中で私は、「注目のアスリート」

ご紹介ページを担当。

リコメンダーとして

最初に頭によぎった二人がいて、

そのひとりはトライアスロン時代の友人、

博報堂でスポーツコンテンツの

プロデューサーをしている

(という表現で合っているか自信ないが)

稲村彰映くん。

前回東京五輪でも頑張っていたし、

ぜひ久しぶりにお話したいぞ!

と思ってアプローチしましたが、

会社の規約で

業務外(業務外になってしまうのね💦)

の仕事の許可をとるのに数日かかってしまう、

ということで、緊急だったため断念。

 

「代わりに頼れる人を紹介するよ!」

と教えてくれたのが、

今回登場のIMGの渡邉和史さん。

彼ももう一人の頭によぎった人でした!

博報堂やFIFA、コカ・コーラなどで彼も長らく

スポーツマーケティングに関わってきて、

東京五輪でも活躍していました。

十数年前に友達つながりで知り合い、

当時比較的家が近くて、

一緒に飲んだこともあったという御縁。

その後もスポーツ関連で

ご相談したことがあったけれど

今はアスリートのマネージメントを

している会社にいらっしゃるので、

アスリートの推薦は難しいかも?と思い

躊躇していたのでした。

ところが稲村くんの推薦の力もあって

快くお受けくださって!

ELLE らしい人選と、それぞれの選手の

渡邉さんだからこそ知る魅力を

たっぷり聞かせてくれました★

しかも今、更にご近所になったことを知り

いつ隣のLIFEで無防備に会うか

ビクビク(笑)しています。

 

そんなわけで

極めて個人的な振り返りですが、

ELLEの推すオリンピアン、

ぜひお読みくださいませ!

あと3日くらいで販売終了!

 

 

さてさて。

長くなりましたがもうひとつ

インフォメーションを。

今日から世田谷美術館で始まった「民藝」展。

私は、今民藝に力を入れている

森星ちゃんの連載を担当していることもあり

家から近い美術館ということもあり

必ず足を運びたいと個人的に

思っていた展覧会。

プレスプレビューの昨日、

ちょうど時間の都合がついたので

少し遅刻しつつ参加しました。

 

柳宗悦らが興した民藝運動から100年。

美は暮らしの中にある、というこの言葉に

全てが詰まっています。

 

衣・食・住それぞれにおいて

美しい民藝の品やその産地、製法などを

紹介しています。

   

最後には現代に解釈された民藝の姿も登場。

 

随所に掲示された柳宗悦の

民藝への「思想」の言葉も心に響きます。

 

私が柳宗悦と初めて出会ったのは

大学受験の現国の問題で、

「雑器の美」を読んだ時。

青空文庫でも読めるので

良かったらこちらから。

 

日常に使うものが健全で、機能的で、

無駄がなく、強く、美しくなくてはならない。

日常のものが美しくなければ、

社会は美しくならない。

そのメッセージがなんだかとても心に響いて

以来何か日用品を買うときには

いつもこの「雑器の美」が

頭をよぎるのでした。

 

私の母は始末な人であったために

日用品の「美」にあまりこだわらず

私はいつもそのことが気になっていて。

プラスチックのエメラルドグリーンの

物干しハンガーとか突然すぎでしょ!

とかね。

もちろんそんな母の倹約のお陰で

私達は無頓着にお稽古ごとをしたり

林間学校に行ったりできたわけで

当時の私こそそんなことも知らず、

呑気に虚飾的に

日用品を捉えていたのかもしれないけれど。

 

暮らしにメリハリを求めて

日常を質素に、休暇を派手に!

みたいなスタイルもそれはそれで

ひとつのあり方だと思うけれど、

私達の人生の殆どは

何気ない毎日の中にあるのであり、

その日々の暮らしのなかで

目に映るもの、手に触れるものが

美しくしっかりとしていることが

人生を美しくしっかりとしたものに

するということなのだろうと

そしてそれはつまり

マインドフルに生きるという

ことなのではないかと思うのです。

 

どこそこに行った、何々を持っている

ということではなく、

じわじわと染み込むように、

いつも人生を慈しむこと。

眼の前に感謝して幸せを感じること。

そんな日常を送っていきたいと、

民藝から感じるのであります。

 

お土産コーナで自分に買った

和紙の筆箱と染めのハンカチは

娘に持っていかれてしまいましたが

丁寧に作られたものを

大切に使ってくれれば、と思います。

 

 

あとついでに。世田谷美術館のこと。

砧公園の中にあるこの美術館。

用賀駅からも15分くらい歩く必要があり、

ちょっと不便な場所にありますが、

芸術を味わうのにこの往復の

現実と切り離される時間が

とてもいいなと思うのです。

特に、公園の緑の中を歩いている時間が。

 

最近何でも時短でできてしまうけれど、

「味わう」のには時間が必要だと

感じたりします。