隔月連載を担当しております、
三菱グループのコーポレートサイト
The Monthly MITSUBISHIの書評、
10月のテーマは、
秋の夜長のお供におすすめの小説です。
比較的実用っぽいテーマで
これまでやってきたこの連載で
初の小説特集です。
たっぷり味わえる3冊をセレクトしました。
是非チェックしてみてくださいませ。
9月23日(金)
秋分の日。
朝、庭に出ると、彼岸花が咲いていた!
寝ぼけ眼の娘を呼んで観賞。
田舎の野山では自生しているが
まさかうちの庭に自生してくれるなんて。
そしてまた、彼岸花というのは
秋のお彼岸の数日間咲くから
この名前で呼ばれるというが、
お彼岸のその日に
我が家で咲いてくれるなんて。
自然がちゃんと生きていてくれると
とてもとても嬉しい。
庭に虫がいて、娘がふと
「●●くんが言ってたけど、
虫はみんなとぶんだって」と言う。
「とぶってどういう意味?
ジャンプするってことならわかるけど」
と言ったら
「いや、羽ばたくって意味だと思うよ」と娘。
「跳ぶ」と「飛ぶ」の違いを伝えるのに
羽ばたく、を選べるんだなあ、
と思うともうそれだけでうっとりする。
子供が描く言葉の世界にいつも萌える。
この週末ものんびりしていて
テニスの4時間練習から帰った娘が
おやつを食べたいと言うので
一緒にさつまいももちを作った。
秋である。
夜娘とお風呂に入りながら
のんびりおしゃべり。
娘の友だちに
「りょうた君」と「りょおた君」が
いるという。
娘たちはそれをはっきり
聞き分けられるらしい。
私にはさっぱり分からない。
子供は小さな大人ではない、
別の生き物だ、と感じる。
そんな秋の日。