ブルガリアウローラアワード、

8人目に選ばれたのは

ガラス作家の三嶋りつ恵さん。

推薦者の妹島和世さんは、数年前受賞者として

インタビューさせていただきましたが

変わらず気さくで軽やかな方。そしておしゃれ。

この度世界文化賞を受賞されたそうです。

 

そんな妹島さんと姉妹のような三嶋さん。

みずみずしく輝く女性というのは

こうも美しいものなのだとドキドキします。

自分が立っている場所がどんな場所であろうとも

三嶋さんのような心意気で、小さな光でも

自ら光を放って生きていきたいと思います。

 

 

10月9日(日)

朝6時に家を出て、新幹線に乗って大阪へ。

高校の同窓会でリッツ・カールトン大阪に向かう。

四国の高校だが、7年前に東京支部の同窓会で

私達の学年が幹事をした際、

国内外125人もの同級生が集まり

1200人を超える同窓会を成功させてくれた。

 

その大阪支部の同窓会で、

今年は私達の学年が幹事とのこと。

リアル開催かオンラインかハイブリットか

ギリギリまで決まらないまま

準備をする大変さたるやいかばかりか。

 

ハイブリッド開催が決まり、

東京での恩返しをしようとヘルプ隊に参加。

事前にオンラインでレクチャーを受け、

私は受付を手伝うことに。

早速恩師に遭遇!同級生に紹介しようとして

「古高中の吹奏楽部、ですよね…?」と話すと

「ちゃうわ、あんたが小学生の時の教育実習や」

と突っ込まれ。よお覚えとるなあ、

40年近く前の教育実習のときの生徒なんて!

(私が覚えとけや。)

 

ホテルの方針もあり、

年配の参加者が多いこともあり、

感染拡大対策は慎重に慎重を重ねて。

2週間前からの検温と体調管理用を提出。

予備の個包装マスクを全員に2枚ずつ配布、

通常の倍程ゆったり席をとった着席スタイル、

パーテーションを立て、

黙食タイムと歓談タイムをわけたタイムテーブル。

食事中インタビュー映像を流したり、

オンライン参加者と会場を

スクリーン中継でつないだり。

プログラムでは、私もインタビューしてもらったが

同級生十数名にロングインタビューという

ライターの私でもしんどくなりそうな原稿を

ていねいに取材してまとめてくれていた。

派手なことはできなくても

誠意とおもてなしを尽くした、いい同窓会だった。

 

6人の先鋭幹事チームを引っ張っていたのは、

今や幼馴染と言ってもいいだろう男の子。

もちろんもう、子、ではないけれど。

小・中・高を共に過ごし、児童会やクラスで

委員長と副委員長、みたいなコンビも

何度か組んだような気がするし、

高校ではサッカー部の部員とマネージャーで

もう本当に長い付き合いになった。

恋愛の相談に

乗ったり乗られたりした時期もあった。

 

そして準備期間中、彼が本当に、

全力を尽くしていたことはよく伝わってきた。

 

和やかで温かい会の締めくくり、

幹事6人が順番に挨拶をするなかで、

ひとりの女子が言葉をつまらせ、

「がんばれ!」と言った彼自身がまんまと

最後の最後に壇上で感極まったときにはもう

嫁き遅れの弟の結婚式に参列した姉みたいな、

かどうかわからないが、たまらない気持ち。

 

会が終わって、同級生で打ち上げ。

当日ちょっと受付に立っただけの私も

チームメンバーみたいにしてもらって

みんなで達成の祝杯を上げた。

恩師とか、幼馴染とか、

転勤族の娘の私には縁がないと思っていたけれど

もうこの年になれば高校だって幼馴染に近い。

長生きしているとこんなご褒美がある。

 

 

そんな間に、昨夜やさぐれていた娘は。

今日も夜、バトンの自主練があって、

本当ならきっと今日、例のイベントの練習を

急ピッチで進めなくてはいけない。

 

昨夜、1年生のグループラインで、あるママが

「パパに話したら、“リオちゃんがかわいそう、

俺が言いに行ってやろうか?”と怒ってる」と

コメントしてくれた。娘に伝えたところ

「梨央もMちゃんパパに賛成ー!」と言う。

受け止めて共感してくれた人がいたことが

少し娘を癒やしたようだ。ありがとうパパさん。

寝る頃には

「明日は自主練、元気に行かなくちゃ」と

自分で自分を励ましていて、いじらしかった。

 

帰りの新幹線に乗り込んだ私のスマホに

練習に同行した夫や、他のママさんたちから

実況中継の写真や動画、メッセージが届く。

娘、新しいチームの曲を練習している!

 

自主練の日は、いつもの練習と違い

だらだら鬼ごっこをしたりして

気分が乗ってから練習を始めるようで、

その助走時間があったことも、

娘が新たな状況を受け入れるのに

良かったのだろう。

昨日はとっさに反発の気持ちが湧いたけれど

落ち着いて前向きな気持を持てたのかも。

きっと今日は私がいなくてよかった。

私がいたら、彼女の気持ちが自然と変わる前に

いろいろ提案して追い詰めていたかもしれない。

私の不在が役立っている。

 

楽しげな大阪土産を抱えて帰宅。

 

バトンの様子を聞くと、

キツネやる、楽しい、と娘。

3、4年生のお姉さんたちが引っ張ってくれて

1年生が頑張りやすい雰囲気を

作ってくれたようだ。

もう、みんなに感謝感謝感謝。

雨の中、自主練に

連れて行ってくれたパパにも感謝。

 

ポジティブな温かい気持ちで

一日を終えることができた。