サステナブルなウェブマガジンHumming♪にて、

素敵な方のタカラモノをご紹介する連載。

今回は現代アートをこよなく愛するご夫妻の、

現代アートでないタカラモノです。

どんな理由で愛おしいと思うのか、

それが、その人にしか当てはまらない

理由であればあるほど

しみじみとかけがえのなさを感じます。

自分の身の回りをどれだけ

愛着のもてるもので埋め尽くせるか。

私がヴィンテージアイテムが好きなのも

そこに誰かの愛の匂いがするからだと思います。

 

 

5月8日(日)

 

6日金曜。GWの途中のようだけれど

締切も校了も発表会もあるし、普通に稼働。

 

銀座のバストケア専門サロン

M.M.Mが移転拡大リニューアルオープンし

プレス発表会に。

 

私が若い頃は、ブラといえば

アンダーサイズも5cm区切りの製品展開に

それぞれ3段階ホックがついていて、

さらにカップもAA〜Gとか7、8段階に分かれ、

さらに左右差を薄いパッドで調整したり、

肩紐を詰めたりして、半ば彫刻的だった。

 

それがユニクロのブラキャミ登場とともに、

かどうかわからないが、もはやS・M・Lみたいな

ざっくりした存在になって、

寄せて上げる、が

流行語にならんとしたのも今は昔。

コルセットと纏足がなくなって以来の

解放じゃないかしら?

かつては無駄に自分を縛りつけていたなあ。

 

と「ありたい自分像」に歪曲させるのは苦しいが、

近年の私は無頓着すぎた。

胸に限らず体全般、

もっと言えば自分全般に対して、

あまりにも蔑ろにしてきたと思う。

もう少し、目を向け、手をかけるほうがいい。

自分に優しくできない人は

他人にも真に優しくはできないのではないかと。

 

そんなわけでバストケア。に限らず、

ボディケア、スキンケア、毎日コツコツ行いたい。

 

 

そして7日、土曜日。

朝から何度も「母の日っていつ?」と聞く娘。

テニススクールの帰り道、

道端で摘んだ花をくれた。

母の日明日だけど、しおれちゃうから、と。

ママは、どういうときが一番らく?と聞く。

私に何かしてあげたいらしい。

んー、眠りに落ちる瞬間かな、というと残念そう。

基本、ほっといてほしいのだ私は。

 

何かしてほしい人になれたらいいと思うけど。

そうしたら何かしてほしい人の気持ちがわかって

もっと何かしてあげられるようになるだろうし、

何かしてあげたいと思ってくれる人の

気持ちにももっと応えられるだろうし。

私の母は私に、

自立して生きることを教えすぎたと思う。

まあ、死んだ人のせいにするのもなんだが。

 

そんな亡き母には、

2週間前の命日に買ったアレンジが

まだ割と元気だったので、きれいなところだけ

グラスに活け直したら違う可愛らしさが生まれた。

母の日の花はこれでご容赦を。

 

 

そして8日、母の日。

起き抜けに、折り紙やら何やら

たくさん持ってくる娘。

何も求めない、愛しがいのない母に

折り紙なら喜んでもらえると思ったみたい。

 

 

午前中は体操教室と英語教室を巡り、

午後にもうひとイベント。

リサイクルセンターで、

リサイクル銀の銀粘土で作る

ワークショップに参加。

区報を見て申し込んだら抽選に当たったので、

さほど人気のない企画かと思いきや、

8倍の競争率を通過したらしい。

都市鉱山の話、リサイクルの話など

学んだのち、制作に。

 

参加者は女の子ばかりで少し年上の子が多そう。

お姉さんたちの振る舞いも、学びになる。

無事完成。

 

夜、夫に、義母から

母の日のお礼メッセージがきていたと伝えると

今日母の日だ!花屋さん行かなきゃ!と

慌てて娘と出掛けていった。

なんと閉店時刻を1時間以上過ぎていたのに、

売ってくださったそうだ。

お花屋さん、母の日の夜の父娘は

無下にはできないよなあ。

娘が書いたメッセージは

ちゃんとパパと連名にしてあった。気配りだな。

 

 

その後家族でスーパーへ買物に。

道中、娘が夫に

「今日はママを困らせないようにしようね?」

と耳打ちしていたらしい。

スーパーの入口の広場で

ママはここで座ってて、と言われたけれど

とっとと買い物したいのでそれには応えず。

娘よ、よくよく愛しがいのない母ですまぬ。

 

何より、

流れ星に乗って果敢に我が家に舞い降りて、

私を母にしてくれてありがとう。