11月17日(水)

現在発売中のGINGERにて

担当しましたヴィンテージインテリア企画より

ウェブに抜粋転載シリーズ、多分これが最後、

今回は書籍PRの奥村千花さんのおうちです。

愛おしさに溢れるこのおうち、

奥村さんの愛情深さがよくよく伝わってきます。

ぜひインテリアのご参考に。

 

 

夜中に突然私のところにやってきて

「ママ、2月の宝石アメシストなんだって。

紫のちょっと濃い透明の綺麗な石なの」

という娘。「ああ、誕生石ね」というと

「セキの話じゃなくて石!椅子じゃなくて石!」

??? 誕生日席か何かと勘違いしたよう。

「お誕生日の石のことを誕生石、っていうの、

石のことセキ、って読むの、

宝石のセキも石のことなの・・・」

眠い頭でなんとか説明して再び寝落ちる。

 

今日はいつもより1時間早い登園。

娘は、朝ベッドに行くと

服を着て寝ていたので

どうしたのかと聞くと、

早起きしなきゃいけないと思ったら

早く目が覚めたから、

着替えてもう一度寝ていたの、と。

 

近所の神社も清々しく。

 

登園中、この間まで住んでいたマンションが見えて

「梨央のおうち見えた!今度いつ行けるの?」

というので、もう梨央のお家じゃないし

もういけないという話をしたらショックを受けていた。

「梨央、生まれる前からあそこに住んでたから

もうずっと住むのかと思ってたよ」という。

生まれる前から住んでたのね、あなた。

「じゃあもう、あの、えっと、

赤い化け物がいる病院にももう行けないの?」

…???

赤い化け物がいる病院・・・

「ああ、クッキーモンスターね」

セサミストリートのキャラクターで飾られた

小児科、ずいぶん恐ろしい病院にされてしまっている。

 

 

保育園に行ってすぐ戻る。往復2時間近く。

午前中、新しいマンションで早速

避難経路や避難機器の点検があるのだ。

 

その間に素敵な新製品が届いた。

トライアスロン時代の友人が作ったもの。

パワーの塊のような彼女が作った美容液は

思いがけずそっと優しく溶け込むような

控えめなテクスチャーで、

しかもその裏の成分や処方は先端の頭脳派で、

なんだか彼女のいろんな顔を

知ったような気分。

お互い元気いっぱい童心に返って

ドロドロになりながら歯を食いしばりながら

大笑いしながら走り回っている時しか

会っていなかった友人たち。

彼女たちがシュッとした顔をして

仕事をしていたりするのが、面白い。

きっとそっちがメインの顔なのに。

 

オンラインミーティングを終えた夫と

ランチをしてから一緒に三茶へ。

運転免許証の住所変更の手続きをしに。

平日の昼間に娘もいなくて

夫と二人でランチをして外出をするという

なんだか不思議な日。

 

私は表参道へ。

お招きいただいたバストケアサロン

MMM表参道LUXE。

女性ホルモンに働きかけるという光を照射し、

(その間に寝落ちてしまう)

そのあとバストを中心に上半身全体を

漢方のトリートメントオイルで

丁寧にマッサージしてくれる。

体の中心を柔らかくほぐし、あたためるような

自分の中心を見つめ慈しみなおすようなひとときは

バストケアというよりハートケア。

本来ボリュームアップを目的とした

サロンだと思うけれど、

体がこわばっている時、心が縮こまっている時

オープンマインドにできない時、

支えてくれるサロンじゃないかと思う。

 

専用のバストアップクリームも。

朝晩自分自身を抱き締めるような時間が

ほんの数秒でもあれば、

人生はきっともっと心地よくなる。

 

 

カフェで数時間だけ企画の仕事など。

銀行の住所変更も1行だけ片付ける。

毎日コツコツ少しずつ。

 

夜は歯ブラシ立てが届いていた。

前の家には洗面台に収納ユニットが設置されていたのだが

今度の家はガラスが一面に貼られているだけの

シンプルな洗面台なのだ。

 

寝室用のデロンギのヒーターも届いた。

噂通りの優しい暖かさ。

 

夜は娘の棚を娘の使い勝手に合わせて少し入れ替え、

それからようやく少しキッチンの片付けをし、

目黒区に返却する健康保険証の

返却用封筒をようやく見つけ出して手配。

本当に毎日、1個1個。

だけどこれは再生と復活の儀式だ。

と思ってコツコツ頑張る。

人間は毎日再生と復活だけれど。