withの連載、山崎育三郎のはなうたまじり、
今月号掲載分が抜粋UPされています✨
今月のゲストはカトパンさん。
同学年で同じ音大卒でも温度差ありまくりで、
カトパンさん率直でいい感じ。
どうぞお楽しみくださいませ。
12月20日(日)
今日も女神の朝活からスタート。あと3日。
土の時代もあと3日。
私は双子座だし、幼少期から転勤族の娘だし、
仕事も12年前からフリーランスだし、
基本的に土というよりは風の人。
土の世界では脱落組、亜流だったが
「ようやく市民権を得る」という感じで
後半生が楽しみでしかない。
朝は娘のインフルエンザの予防接種2回目。
それにしても今年は家族全員、
本当に風邪をひかなかった。
娘も数年前まで冬はしょっちゅう
鼻を啜っていたように思うが、
マスクと手洗いうがいと
ソーシャルディスタンスの効果はすごいなと思う。
思えば0歳のころはしょっちゅう発熱をし、
仕事の途中でガンガン保育園から
電話がかかってきて、
1時間後の預け先など見つからず、
その度にノイローゼ気味に
病児保育の登録を増やしていたが
嵐はいつの間にか過ぎ去っていた。
夜泣きにもずいぶん苦しみ、
夜泣きしないよその子に嫉妬したが
それももう今は昔である。
これからまたいろんなことは
起きるかもしれないが、
全ては過ぎ去るのだと思って
できるだけおおらかに受け止められる
自分でありたい。
育児に限らず全て、
残された今世を1秒でも幸せに生きるために。
もうすぐ5歳になる娘、
マイナンバーカードの更新が届いていて
顔写真を撮ろうとするけれど、
笑ってしまって全然撮れない。
らっきょうが転がっても笑う年頃。
(らっきょうで合っていたっけ?)
こんな顔でギリギリ許されるのか?
オンライン登録では弾かれなかったが。
午後は娘と公園へ。寒いのに混んでいて、
最初の公園は混みすぎていたので別の公園へ。
でもそちらも結構混んでいて、
寒かったので早めに退散。
その間に昨日オンラインミーティングをした
週明けの取材のことを考える。
ジェンダーとかマイノリティについて考える時
あらゆる言葉は刃物になる。
相手を刺してしまう、
そしてそれを抜き取ったからといって
プラマイゼロねと
相手の傷が無しになるわけではなく、
深い傷を残し、命を奪うだけだ。
そしてもうひとつ、言葉は世の中にある
境界線の曖昧なもの、
複雑な意味を持つもの、
多様な可能性を秘めているものに
形を持たせる道具になる。
形を持たせるために、
どこかで境界を決めて輪郭を切り取る。
切り取るという働きの意味でも刃物だ。
「女性」という言葉によって
その境目にいる人が切り取られる。
「日本」という言葉によって
その境目にいる人が切り取られる。
私たちは日々言葉を使って、
その切り捨てを、その殺戮を行なっているのだ。
それでも言葉を諦めない。
言葉とともに生きていくしかない。
聖教新聞みたいになってしまったが。
隙を見てその殺戮行為、原稿書きに取り組む。
今日締め切りのものがまだあるのだ。
娘に邪魔されていたが、
運良くテレビで鬼滅の刃がやっていたので
そちらに娘を集中させて母は原稿。
CMのたびにこちらに絡んでくるけれど。
結局夜遅くまでかかって脱稿できず
早朝に持ち越し。
寝ぼけ眼で殺戮行為をおこなってはいけない。
ああ来週も。私は言葉を使って生きる。
誰も傷つけずに言葉を発しようとすることは
都合のいい自己防衛なのだろうか。
言葉を商売道具にすることは、
殺人鬼なのだろうか。
お砂糖菓子を売ることも、電気を売ることも、
仕事はなんだって数%の
殺戮行為を孕んでいるかもしれない。
働くことは殺すことかもしれない。
せめてその覚悟を持って明日も働こう。

